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こっち見んな。いや、見てくれ。

うしおととらに出てくる、衾(ふすま)みたいなやつ。

 地元の工場で仕事中。


 顔の横に、なんか見える。

 きっと、これは保護メガネのフレーム。もしくは、飛蚊症の類だろうと思い込んでいた。


 しかし、一回でなく何度も現れる。横目で見ると、何かの顔のようで。

 誰かいるのかと横を見るが、近くに誰もおらず。


 元々、何か得体のしれない気配を感じる建物であったが、30代後半になるにつれ、より一層感じるものがあった。


 気配といえば、野生動物が頻繁に侵入してくるから、それもあるのか。

 ネズミ・こうもり・野鳥もしょっちゅう。ついでに、猫も迷い込んでくる。


 そんなやつらと仲良くなり、肩に乗ってくれたら、とか考えてしまうが、そう上手くいくもんでもない。


 仕事帰りに、視線を感じる。

 近所の猫が窓辺で待ち構えているのだ。あちらの都合が良ければ、朝晩と。

 

 きっと、私を獲物だと思って(くれて)いるに違いない。

自宅の外で、小豆を洗う音がしたとかしないとか。

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