小説『虚空のバベル』8
最新エピソード掲載日:2026/10/12
白石崇は財務省事務次官の神保に、対象を銀行預金一千兆円から、投信・株式・年金・信託財産を含む家計金融資産二千四百兆円へ広げる構想を示す。還元金利を毎年1.0%ずつ引き上げて十年目に10.0%とすると、還元額は年24兆円から240兆円へ増え、十年間の累計は1,320兆円に達する。神保は、国家予算を大きく超える規模に驚き、強く反発する。
神崎は、資産側の運用利回りも同じ速度で1%から10%へ上昇するため、信託のALM(資産負債管理)上は負債側の支払いと相殺されると説明する。運用は、CD・CPの短期運用六百兆円、事業性融資八百兆円、SpaceNodeのデジタルREITやMBSなど一千兆円に分散され、信託報酬は自己資本の厚みになるという。
二日後、日銀総裁の勝木は、円高やインフレへの懸念を示す。白石は、運用資金の一部を海外のインフラやデジタル不動産に分散投資して為替の偏りを抑え、十年目の還元額240兆円のうち七割を、バベル・ネット経由で再投資に回すと説明する。勝木は「メガ・バベルALM連動枠」の承認を発効する。
その夜、白石は一年目の還元(24兆円)の始動を前に、各国の金融当局から問い合わせが殺到していると聞く。彼は、日本の金融の答えを世界に示すよう吉永に指示し、物語は閉じられる。
神崎は、資産側の運用利回りも同じ速度で1%から10%へ上昇するため、信託のALM(資産負債管理)上は負債側の支払いと相殺されると説明する。運用は、CD・CPの短期運用六百兆円、事業性融資八百兆円、SpaceNodeのデジタルREITやMBSなど一千兆円に分散され、信託報酬は自己資本の厚みになるという。
二日後、日銀総裁の勝木は、円高やインフレへの懸念を示す。白石は、運用資金の一部を海外のインフラやデジタル不動産に分散投資して為替の偏りを抑え、十年目の還元額240兆円のうち七割を、バベル・ネット経由で再投資に回すと説明する。勝木は「メガ・バベルALM連動枠」の承認を発効する。
その夜、白石は一年目の還元(24兆円)の始動を前に、各国の金融当局から問い合わせが殺到していると聞く。彼は、日本の金融の答えを世界に示すよう吉永に指示し、物語は閉じられる。
第8章 千三百二十兆円の断層(メガ・スケール)
2026/10/12 19:40