③ トラさんのごはん
初読んでいただきありがとうございます。
『べろ~~ん・ぺろぺろ・べろ~~ん・ぺろぺろぺろ』
そんな私の涙をトラさんは、何度もなめた。
「えっ!えっ!えっ!もしかして、食べない?私のこと食べない?」
泣き止んだ私を見た後、とらさんは、もう一度お水の入れ物のところに戻ってそれを加えて戻ってきた。
「お水が欲しいの?ちょっと待っててね」
食べられるくらいなら、お水くらいいくらでもあげる。
って言ってもそんなには持っていないけどね。
必死でお水を飲んでいるトラさん、よほどのどが渇いていたみたい。
持っていた2本のペットボトルのお水が全部なくなってしまった。
もしかして、おなかもすいているかな?
こっそり、おにぎりと、お弁当箱もだしてみる。
今日のおかずは、唐揚げとハンバーグそしてポテトサラダにウインナーと卵焼き。
ほとんどチンしただけだけどね。(卵とウインナーは焼きました!!)
トラさんがお弁当箱に気が付いて、においをかいでいる。
「大丈夫だから、食べて!」
私の言葉がわかるわけないけれど、食べてくれた。
こんな小さなお弁当じゃ足りないかな?
次は私を食べるって言われるかな?
トラさんは、空になった弁当箱を持って私の前に来て、それを置いた。
おかわりっていうことだよね。
「ごめんね。お水も、ご飯もそれで全部なの。もう持ってないの。ごめんね。足りないよね。」
『君の分のごはんとお水は残っているの?』
え?誰の声?きょろきょろ、誰もいない。うっ!もしかして、トラさんの声?
「トラさん、お話しできるの?」
『ぼくのこと?うん。君とは話せるみたいだ。』
「私とは?まっ!いっか。私の持っているごはんとお水はさっきので全部なの。足りないよね。でも、わたしはたべないで。お願い。」
神様に祈るように手を合わせてお願いしてみた。
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