ゼロ大隊：異世界戦線

1941年5月21日。
「サルヴァナス連邦」と「スタグ・ドミニカ・ライヒ」の全面戦争が勃発し、中立地域「アルハイム」は血と火の海と化した。

その最中、ドミニカ・ライヒ軍の突撃師団に所属する一個大隊――戦闘経験豊富な精鋭部隊が、突如として戦場から姿を消す。痕跡もなく、通信も遮断された彼らが目を覚ましたのは、赤紫の空と黒い森に覆われた異世界《アヴァンクリスト》。

彼らの前に現れたのは、「均衡の守護者」を名乗る白銀の男ラエル。
「我々の世界は滅びかけている。君たちの力が必要だ」

帰還の術もわからぬまま、異世界の戦争へと巻き込まれていく彼ら。だがこの物語に“主人公”はいない。
あるのは、ただの一個大隊と、彼らが選ぶ運命だけ。