泣いた日の布団
悲しい気持ちの僕はゆっくりと布団の中に入った。
頭に浮かんでいるのは学校での出来事。
布団の中で今日の悲しかったことを振り返っていた。
今日もケンカをしてしまった。
理由は特に分からない。
だけどいつもケンカになってしまう。
きっと悪いのはあの子。
悪口を言ってきたんだから。
どう考えたってあの子。
僕の話を聞いてくれないから。
絶対にあの子。
僕のことを嫌ってそうだから。
だって、、だって、、
僕はずっと自分は間違っていないという
理由を探していた。
そうでないと1人になってしまうことが
悪いことのように思えるから。
話をしようとはしているのに
いつも気づけば1人になってしまう。
そういえば、この間なんてとても最悪だった。
遠足があった日、お弁当を食べる時間に
一緒に食べる人が見つからず1人で彷徨っていた。
先生がどうにか友だちのグループに入れてくれた。
救われたような気もしたがすごく嫌だった。
友だちは優しく接してくれたけど、
正直、どんな目で見ているのか分からない。
きっとかわいそうだと思っているに違いない。
そう思うとなんだか嫌だ。
誰かと一緒に過ごすなんて嫌だ。
もう学校なんか嫌だ。
そんな風にかわいそうな自分を
遠くから眺めるように見ていると
情けなく思えてくる。
もうなかったことにしてほしい。
でも、考えてしまう。
それに耐えられなくなってしまって
急に涙が溢れてきた。
なんて、どうしようない人間なのだろう?
自分が悪いってこともなんとなく分かってくるから
余計に悲しくなってくる。
僕は悪くない。
僕は悪くない。
だって、、だって!
「友だちなんていらない!」
心の中、大声で叫んだ。
友だちなんていらない。
友だちが必要な理由なんてあるのだろうか?
いなくたって生きていける。
1人で遊んでいても十分楽しいし、
ケンカになる心配もない。
ただ、グループをつくる時に
取り残されるから悲しいだけだ。
あとは人を集める時に人が集まらないだけ。
1人でいいんだ。
友だちなんていなくたっていいんだ。
きっとそう。
間違っていない。
分かっている。
分かっているはずなのに、、
そのはずなのに涙が止まらない。
今後の学校での生活が不安でしかたない。
もっと優しくなりたいし。
楽しく友だちと遊びたい。
1人で楽しく過ごしたいし。
自分の大切なものを否定されたくない。
気づけば枕は涙で濡れていた。
頭もキーンと痛くなっている。
悩み疲れていた。
悩んでも答えは出なかった。
自分のことばかり考えても答えは出ないのかもしれない。
涙で潤んで見えていた部屋が
ぼんやりと見えなくなっていた時
眠りについていた。
今日はもうおやすみ。
うまくいかないこともたくさんだけど
明日は友だちと仲良く過ごせたらいいな。
読んでくださってありがとうございます!