奇襲失敗
池袋を練り歩いて歩いて参った淳平に脇毛から連絡が入った。武装の基地が丁度池袋の雑居ビルにあるらしい。
脇毛と合流した淳平はビルに潜入した。中はごく普通で特に怪しい箇所はなかった。
脇毛「なんにもないね」
来た道を戻ろうとすると脇毛が壁を見て立ち止まった。
淳平「ん?」
脇毛「これ…」
脇毛がダンボールを退かすと取手が出てきた。壁に見せかけた板だった。板を退かすとエレベーターがあった。
エレベーターには地下一階のボタンしかなく、2人は地下に降りた。
地下に降りるとそこは壁がコンクリートで天井はパイプ管がぎっしりのいかにもな場所だった。
淳平「ワォ!USJみたいだぁ」
しばらく進んでいくと人影が見えた。何か話しているが聞き取れなかった。
2人はパイプ管を登り天井のパイプを伝って後を追った。 奥へ進むと広場に出たんだな。
結構な人数で中には前に淳平と増田を襲った2人がいた。
革ジャンを着てるのが矢倉で迷彩パーカーが山本だ。
どうやら定例会らしく狩ったYouTuberの情報交換をしていた。
もうちょっと距離を縮めようとしたが。
武装A「おいなんかいるぞ!」
見つかりました。
淳平「あっー!」
2人はパイプを降りて走り出した。
すぐさま回り込まれ鉄パイプやスタンガンを持った奴らに囲まれ一斉に襲いかかってきた。
2人は武装メンバーを蹴散らすも数が多く進めない。
淳平はメンバーを何人も殴り飛ばしちょっとずつ進んでゆく。脇毛が敵を蹴り飛ばしメンバー達がドミノ倒しになった。 その隙に進もうとするも前から山本が歩いてきた。
山本「前の続きだ」
淳平「面白ぇ」
山本のパンチを交わし、胸ぐらを掴んで顔を何度も殴り頭を掴んで壁に叩き付けた。だがまったく効いてる気配がない。淳平の手を振りほどき回し蹴りを繰り出し、淳平はかわした。
脇毛は雑魚を蹴散らし出る最中に矢倉から不意打ちを受ける。
脇毛の背中を切りつけた後腹を刺そうとするも寸前で止められた。
脇毛「うりゃあ!」
矢倉に殴りかかるもかわされケツを刺された。
脇毛「オォウッ!!」
さらにケツを蹴られた。
脇毛「ハウハァァ!ホッホッホッホッ!」
さらに他のメンバーにタコ殴りにされた。
淳平の方は互角の勝負が続いておりまったく終わりそうにない。 山本が淳平の首を掴んで絞めようとしたが股を蹴って回避する。そして山本の頭を掴んで再度壁に打ち付け、その衝撃で上のパイプ管が崩れて山本は下敷きになった。
脇毛は雑魚を片付け矢倉と再度交戦。ケツの痛みに耐えながら喧嘩するも拳の動きに身体を沿わせてかわされまったく当たらない。
脇毛「おーし… 逃げるぞっ!!」
矢倉「おいまてぃ!」
淳平と合流しエレベーターへ駆け込んだ。
淳平「はよはよはよっ!」
脇毛「はいはいはいはい!」
ボタンを連打し1階へ上がりすぐビルから抜け出した。だがもう外では待ち伏せされており銃を向けられ、2人はあっけなく捕まった。
淳平「ヤメチク・リー」
続く




