第五話 お姉さん
新キャラ登場!
会話は1行空けると見やすいことがわかりました…
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ピチピチ
鳥の声がする。これがお父さんの言ってた朝チュン。朝に鳥の声で起きるってことらしい。毛布に包まれててあったかいな。いい朝チュンを迎えたなぁ…どうせなら二度寝でもしちゃおうか…っ!!!毛布!?!!このモコモコしててあったかい包み込んでくれるこれは確実に毛布!!?なんでっ
「起きましたか?おはようございます」
「!?」
人がいた!魔力を放出して周囲を確認する。ここは部屋の中?声と体格からして女性がベットの横の椅子に毛糸を編みながら座っている。そして私はベットの中にいた。
じょ、状況把握だ。もしや寝てる間にこの女性に保護してもらえたのかな。つまり助かった???
「あの、起きてますか?」
「あ、ごめんなさい。起きてます。えっと、あなたが私を助けてくれたんでしょうか。」
「はい、森で倒れているのを見つけて、流石に片腕しかない少女を見捨てるわけにもいかないですし。」
「あ、ありがとうございます。助かりました。」
「いえ。普通のことですよ」
「えっとここは?医療所に運んでいただいたんですか?」
「ここは私の家ですよ。拾った場所からだと私の家が近くて、怪我もしてないようでしたので」
まー確かに周りに他のベッドはないし、医療所にしては広い。
「お洋服もボロボロで体も汚れていたのでお着替えと清拭をしました。私の服で少しブカブカしていますがすいません。」
「え、そんなそこまでしていただいたんですか。何から何までありがとうございます。」
「たいしたことはしてません。それよりも見た目と状況にそぐわず全く傷跡がなくてびっくりしましたよ。
色々とお聞きしたいのですが、もうすぐ昼食の時間です。とりあえずはお食事にしませんか。」
「いいんですか。私も頂いて」
「えぇ、少しお待ちを」
お姉さん、いい人だなぁ。ここまでしてくれるなんて本当に優しい。ありがたいけどあまり迷惑かけたくないな
「お待たせしました。お粥と卵スープです。」
「ありがとうございます。起きあがらせて貰えませんか。」
お姉さんは私を起き上がらせてから、横の椅子に座ってスプーンでお粥を掬う
「まだ熱そうですね。少し冷ますためにお粥に息を吹きかけてもいいでしょうか、不快であれば別の方法にしますが。」
お姉さんはお粥をすくった状態で問うてきた…
「えっ、いえ、自分で食べれるので!お姉さんにそこまでして貰わなくても!!」
「?目が見えてないのにですか。失礼ながら体を拭かせてもらった時にお顔に触れてしまって…目がなくなってしまっていることを確認させて頂いたんです。」
「えぇっと、たしかに見えないんですけど、物がどこにあるかはわかるんです。なんか魔力的な魔力で何とかして!」
「……なるほど。原理はわかりませんが、できるということで良いのでしょうか。それなら食事はこちらに置かせてもらいますね。あまり無理はせずに自分のペースで召し上がってくださいね」
お姉さんはお粥とスープの乗った台をベットの上に置いて椅子に座り直す
「ありがとうございます。……」
お粥を少し冷ませてから食べる。うーーーーーっ!すっごく美味しい〜。出汁がきいてる。スープも飲む。とろみがついてて優しい味。どちらも五臓六腑に染み渡る〜〜。
「あの、すっごく美味しいです!!」
「それは良かった。」
表情はわからないけど、笑顔なのかな。そんな声だった。
久しぶりの食事ってのもあるけどすっごく美味しい。食べても食べても飽きそうにない。
……それにしても、さ、表情はわからないけどすっごく見てくる。視線が強いっ。めっちゃ見てくるよ〜
「あのぉー、すっごく視線を感じるんですが…」
「あ…すいません。本当に見えてるのだなと驚いてしまって。
失礼は承知で一体何があったのか聞いてもよろしいですか?」
「あー気になりますよね。もちろんです。助けてもらった恩もありますし、ただ面白い話ではないですけど…」
今日はこの話で終わりです。すっごく中途半端ですが。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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