焼き肉を極めた私が近年の焼肉家になろうに一言物申したい。パフェ食おうぜ!!
お好み焼きでご飯食べられます。
焼肉、それはロマンである。
それと同時に私は近頃の焼肉家になろうにおける焼肉の在り方に疑問を呈している。
昔、友人と焼肉をしたときの出来事を話そうと思う。長くなるがご容赦願いたい。
その日、友人の車で焼肉屋へと向かった。
チェーン店の食べ放題コース。値段もリーズナブルで若者にも安心のお店だ。
友人は席に着き、受け取ったおしぼりで顔を拭いた。のっぴきならない焼肉マンだなと思ったのはココだけの話だ。
メニューを見て最初のオーダーを決める二人。
私は既に決まっているので、口元に手を当て悩む友人を待った。
最初に何を頼むか。それでその人の焼肉力が知れる。友人と言えども、私は容赦しない。
「じゃあ……タン塩で」
無難。
それが率直な私の感想だった。
「お前は?」
私は口を静かに開いた。
「パフェで」
アホかと友人が失笑したが、これには理由がある。
焼肉とパフェの何が関係あるのか。
それをココでハッキリと申し上げよう。
「メニューのすみっこに書いてあると異様に食いたくなるんだよ!!!!」
だからっていきなりパフェとか頭大丈夫か?
そんな疑問が沸きそうだが、一つだけ言い訳させてくれ。
「焼肉食った後にパフェ食えるのはフードファイターだけだ!!!!」
そんな訳で私はパフェをオーダーした。
友人はタン塩。
運ばれてくる肉と生クリーム。最高!
生クリームを網に乗せたくなる衝動は仕舞っておけ。タブーだ。
「ウマッ!」
友人が声を上げた。勿論タン塩の事だ。
「美味いな」
私もそれに追随する。勿論パフェの事だ。
パフェの後に私も肉をオーダーしたが、パフェがズッシリと胃にのし掛かり、あまり食べられなかった。
ラストオーダー時間となり、友人が上カルビを頼んだ。
無難だなと思ったのはココだけの話だ。
「お前は?」
メニューを差し出されたが、見るまでもない。
一流たる焼肉マンともなれば、既に締めは決まっている。
「パフェで」
友人が「またかよwww」と草を生やしたが、これだから一般焼肉マンは困る。
勿論これにもれっきとした理由がある。それを今から述べよう。
「美味しかったからもう一つ食いたいんだよ!!!!」
勿論パフェは食べ放題コースには含まれていない。
だがこれぞ焼肉野郎に相応しいメニューだと私は自負している。
パフェを頼むことになんら躊躇いは無い。
「パフェ美味いのか?」
友人が一口食わせろの姿勢を見せている。こうなれば私の勝ちだ。
三つ星焼肉家ともなれば、パフェをシェアすることすら厭わない。
私は友人と仲良くパフェを食した。
以上だ。
如何に焼肉におけるパフェが重要だったか、実に良く窺い知れた出来事だったと思うし、読者の方にも鮮明に伝わったと思うだろう。
最後に、焼肉店を出た友人が発した一言を残して、焼肉家になろう極上エッセイを締めようと思う。
「なあ、この後パフェ食いに行かね?」
さっき指を折って数えました。
僕、焼肉食べに行ったの10回もありません。
ゴメンね。
(*´д`*)