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高校デビュー失敗したので有名配信者目指して頑張ります  作者: Kiki
コミュ障な僕に友人ができる話
32/37

Re記念配信(コラボ)3

「という訳でいつもとは違う構成ですがタッグ戦やっていきます」


日曜の午後なので待機時間も無くすぐにマッチした2人は基本の動きについて話す。


『まず敵を見つけたら私が突っ込むからパール君はそれを見たらすぐに突っ込んでね』


「分かりました」


作戦会議は一瞬で終わった。


名無し:うん.....まあ


名無し:2人ともスタイル的にインファイト中心だからね


名無し:会話だけ聞くとかなり頭悪い人達だけど


名無し:俺チェッキーのスタイル知らないんだけど


「ああコメントにチェッキーさんのスタイルが分からないという人がいますね。簡単に説明してもらっていいですか?」


『もう始まるから簡潔に言うと跳んで跳ねて撃って斬って倒すって感じだね』


「分かりやすい説明ありがとうございます」


名無し:分かりやすい.....のか?


名無し:まあ他に適切な説明が思いつかないけど


名無し:俺には理解できなかったので見て理解することにした


そんなこんなで始まったマッチはオーソドックスな市街地マップであった。


『それじゃあ突っ切って来るね』


そう言って道のど真ん中を全力疾走し始めたチェッキーとそれを追うパールの構図が出来上がった。


「チェッキーさん前方50mの建物の影から1人出て来ます!」


足音で敵を発見したパールの言葉に返事はせずにチェッキーは手に持った拳銃.....普段パールが使っている物と同種の物の引き金を引く。


『1人やったよ』


放たれた弾丸はパールとは違い反射はせずに飛び出した瞬間の相手の頭に当たり相手のHPを吹き飛ばした。

と同時に頭をスナイパーに抜かれたチェッキーが崩れ落ちる。


「3つ先のビルからですね」


チェッキーが倒れた瞬間すぐさま遮蔽物に隠れて射線を切りながら呟く。


名無し:おおー


名無し:意外といい感じ?


名無し:一切跳弾はしてなかったけど


名無し:でもこれ近づけるか?


「チェッキーさんよくこんな武器で戦えますね!?」


目標へ一直線に走らせつつ愚痴を吐く。


『酷いなー君のも相当だよ?』


「相手は弾道からビルの4階から撃ったと思うけどおそらく中はトラップだらけ....」


ビルに1番近い遮蔽物の影から様子を伺いつつ作戦を考えていたパールだったがやがてめんどくさくなったのかいきなり飛び出した。


名無し:おおう!!?


名無し:この猪突猛進っぷりは!?


名無し:出来るのか?


名無し:え?なんかキモい挙動し始めたんだけど


コメントの言うようにパールは今凄まじい挙動をしていた。

チェッキーの基本スタイルは簡単に言うと隠密しない忍者なので、ワイヤー装備やアクロバットスキル等で避けつつ接近し攻撃力最強の打刀で相手の首をチョンパするのだ。

今パールがやっていることはワイヤーを使いビルの壁面を登りつつアクロバットスキルで予想外の動きを混ぜているという意味わかんない行動だった。


『おおーもう使いこなしてるねー!』


「いやチャッキーさんみたいにマシンガンに突っ込んで無傷でゼロ距離に近づけたりはしませんよ」


室内戦闘で刀とスナイパーライフルのどちらが強いかなど言うまでもなく、パールが首を落としてマッチに勝利した。


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