学校(コレガトモダチ.....?)
次の日学校の悠の席にはいつも以上にだるそうに机に突っ伏して音楽を聴いている悠の姿があった。
実は今日学校に来る途中で隼人に会ったのだがその時に、
『あ!!カミ君ちょっと頼みたいんだけど......1年生全員をこのグループに入れといてくれない?』
そう言って1年生全員のクラスと名前の書かれた紙を渡しつつスマホをいじると、悠のスマホが震えてテニス部のグループに招待されたことを伝える。
『いやぁ.......あの......』
悠が断ろうするとその気配を敏感にキャッチしたのか
『じゃあまた部活でね!!』
そのまま走って行ってしまったので悠はその場に呆然と立ち尽くしていた。
と、このようなことがあったため、今悠は最高にテンションが低いのであった。
そんな悠の机の前に立つものが1人。
「おはよう悠」
「.......おはよう翔」
翔であった。
悠も流石に声をかけられたら挨拶位返す。
しかしこのクラスで悠に挨拶をするような変わり者は翔だけなのでその様子はある者の目に止まった。
正確に言うと千奈はこちらをガン見していた。
「......どうしたんだよ悠そんな辛気臭い顔して」
悠と同じく最後列の千奈は前を向く悠からは見えない。
しかし翔からは見えるわけで.....
翔は思わず苦笑いしつつ会話を続ける。
そんな複雑怪奇な状況など知ったこっちゃないとでも言うように悠はいきなり明るく返す。
「おおそうだ!翔よ君は陽キャだよな?頼みがあるんだけど...」
いきなりの陽キャ発言に思わず翔は否定したが、確かに悠よりは友達は多い。
というわけで悠から事情と名簿の紙を丸投げされた翔だったが、流石にそろそろと横から刺さる視線に耐えきれず、
「榊さんこっち来なよ!」
そう言って千奈に手招きすると
「「うぇ!!?」」
悠と千奈の声がハモるのだった。
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千奈side
「はぁー」
彼女榊千奈は悩んでいた。
(折角神樹君と同じテニス部でマネージャーになったのにずっと避けられてた.....)
勿論それは悠が部活見学の時に榊を置いていったのを恨まれていると思っているからなのだが、そんなことは知らない千奈は友達感覚で同じ部活だねー、とでも言うつもりで悠の方を見たらすごい勢いで目を逸らされたのであった。
そんな事を考えつつ授業の予習をしつつ悠の方見ると、悠は机に突っ伏していた。
(なにかあったのかな?でも私がいきなり話しかけて何かあったの?とか聞いたら確実に何この女って思われちゃう.......え?)
意味不明なことで悶々と考え込んでいた千奈が見たのは入学してから1ヶ月クラス全員(千奈を除く)と会話らしき会話をしたシーンのなかった悠が翔と談笑してる所だった。
(え!?なんで?どうして?確か皆川君もテニス部だけどいつどこで!!?)
そんな事を考えつつも暴走千奈は2人の会話に聞き耳を立てると、なんとあの悠が挨拶を返して相談までしているではないか!!
(私との対応の差......)
少し......いや結構落ち込みつつも2人をガン見していると不意にこちらを向いた翔が
「榊さんこっち来なよ!」
(.....榊って誰だっけ?.......わたしだよね?)
「「うぇ!!?」」
思わずうら若き乙女の出してはいけないような声のでてしまった千奈であった。
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悠side
(なぜだ!!?翔よ)
悠は動揺していた。
それはもう動揺していた。
具体的に言うと、居眠りしてたらいきなり先生に大声で名前呼ばれて優しい声でこの問題を解いてって言われた時くらい動揺していた。
そんな悠と挙動がバグっている千奈を見て笑いを抑えて翔は言う。
「榊さん。悠は先輩から部員全員グループに入れるよう頼まれたらしいんだけどね.......フタリトモイインカイイッショダシレンラクサキハコウカンスベキジャナイカナー」
途中から何故か棒読みになった翔に困惑しつつも悠の焦りは加速した。
具体的に言うt)以下略
そんな悠の時には翔を神か何かかのような目で見る千奈、そして
「神樹君どうぞ」
目にも止まらぬ速さでカバンからスマホを抜き出した千奈が悠の方へと手を突き出す。
西洋のガンマンの如き早業であった。
「あー......どうも」
恐る恐る連絡先を交換し翔と共にテニス部のグループに追加する。
その光景を見ている翔はニヤニヤしていた。
「........おい何笑ってんだよ。てかお前他の人追加頼むぞ」
悠が言うと分かってる分かってると適当に頷いた。
千奈はスマホをじっと見ていた。




