生配信2
さらに悠は続ける。
「スキルについては最初のDead or Aliveは
致命拳銃士のスキルでヘッドショットした際のダメージを2倍にする代わりにヘッドショット以外の場合はダメージを0倍にするというスキルですね
アクロバットは機動力向上系スキルの上級スキルで3次元行動力の向上です
透視は探索者のスキルで一定の厚さの壁を透かしてみることが出来ます
拳銃マスタリーは拳銃の能力を解禁、僕の場合は致命拳銃のヘッドショットで1.5倍になる、です。
これでだいたい説明は終わりましたね?」
名無し:
名無し:
名無し:
名無し:
名無し:
名無し:
名無し:
名無し:
名無し:初見です.....どういう状況ですか?
「初見さんいらっしゃいありがとうございます。えっと僕の構成紹介したらこうなりました」
名無し:多分皆頭の中パンクしてるんだと思います
名無し:つまりこれってヘッドショットで15のダメージに2×1.5×1.5×ヘッドショットボーナスの2倍で135ダメージ......
名無し:スナイパーかな?
「なんかこのスタイルの人は珍しいっぽいんで今度動画で使い方の解説したのをあげますね。とりあえずランク戦に行きます」
そしてステータス画面を閉じた悠はランク戦の画面を開く。
さすがのプレイ人口なので即マッチする。
最初のliveでランクポイントは700ちょっと溜まっているので後少しでシルバーランクというところまでは来ている。
因みにアンノウンのアカウントでの全盛期は30000ポイント越えしていたのだった。
「じゃあ今日はゴールドランクになるまで終わらないランク戦配信しまーす」
名無し:え?
名無し:聞き間違いかな?
名無し:今700ちょいだと全部勝っても60勝くらいしないと無理じゃね?
名無し:↑1試合平均5分くらいだから5時間くらい?
名無し:しかもそれ全勝が前提......
「僕は高校生で明日も学校なので皆の晩御飯の時間にはこの配信は終わっていると思うよじゃあ記念すべき1戦目行ってみようか」
そう言いながら配信の左上にテロップで0勝0敗の表示を出す。
それを見てコメント欄もガチなんだなと実感したのであった。
「記念すべき最初のマップは都市Aですね。
ここは障害物も多くて室内戦になりやすいので結構得意です」
そう言って迷いのない動きでビルの合間を駆け抜ける。
名無し:頑張ってくださいー
名無し:あの構成で戦えるのか?
「このレートだとこの辺かな?」
そう言って右手の拳銃を持ち上げまるで適当に撃ち即座に左手の銃を逆サイドに撃つ。
名無し:?
名無し:?
名無し:あ....(察し)
数秒後画面にWINNER表示が浮かびランクポイントが追加された。
「よしまずは一勝ですね。もし相手がガチガチのタンク構成だとダメージ足りないんですけどまあこのランク帯でタンク構成は珍しいですからね」
悠の放った弾丸はビルの壁をスーパーボールのようにはね周り吸い込まれるように疾走中の相手の脳天に直撃した。
「初心者はとりあえず疾走ですからね、開始からの時間から移動距離を計算して足音の方向と併せて予想されるコースの移動距離から逆算した地点の少し先のアバターの身長と同じ高さの位置に当たるように反射させればこんなふうに簡単に勝てます。
ただし上の方に行くと拳銃の発砲音で咄嗟に伏せてきたりするのでそのカバーにもう片方の拳銃を使います」
悠はとても丁寧に解説しているつもりになっているのだが、誰も理解出来ていなかった。
名無し:は?
名無し:人外か?
名無し:当然のように完璧な読みをしないで欲しい
「まあこれは慣れですし皆さんも意識してみて下さい。さっさと次へ行っちゃいましょう!」
その後も人外じみた予測の精度、耳の良さと全て相手の頭に命中させるエイムでコメント欄を驚かせ続けた。
そして宣言通り午後の2時から始めたランク戦配信だったが6時を過ぎた頃には悠のランクポイントは4950とゴールドランク手前まで来ていた。
名無し:俺のポイントが一日で抜かれたw
名無し:次勝てばゴールドランクじゃない?
名無し:さっきの試合で80ポイント入ってたし勝てばゴールドランクは間違いないね
名無し:もうパールさんが負ける姿は想像できないですね
「おそらくこれで最後だろうと思いますが次のステージは....大橋ですね......ここ障害物がほとんどないので苦手なんですよね。
確かほとんどの大会でも使われることはないって聞きました。
僕の跳弾型アタッカーには辛いステージですが頑張っていきたいと思います」
悠の言った通り大橋ステージは名前の通り大きな橋がかかっているだけのステージでほとんど身を隠す場所はなく放置された車などがあるだけで跳弾させれる場所がないのである。