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高校デビュー失敗したので有名配信者目指して頑張ります  作者: Kiki
コミュ障な僕に友人ができる話
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部活2

部長である御門先輩が隠れドSということが判明して1年生は全員基礎練を始めて御門先輩もそれに付き合って一緒にやっていたのだが、御門先輩のスピードについて行けるのは悠だけだったので20分後には2人は並んで外周を走っていた。


「流石だね神樹君、1年でちゃんと基礎が出来ているよ」


「まあ.....先輩ほど......余裕では無いです」


息を切らしながら話す悠に対して余裕の表情で走る御門先輩。

ここ天王寺高校のテニス部は全国大会にも出場する強豪校である。

そこの部長と言うだけあって基礎体力から化け物だった。


「そういえば君と同じクラスの子が2人いたね、確か皆川君と榊さんだっけ」


その言葉に思わず顔を歪ませる悠。

それを見て何かあったのだなと苦笑する御門先輩。


「前ハヤさんと勝負した時にその榊を置いてそのまま帰っちゃったんですよ。

さっきそれを思い出して.....」


「なるほどね、彼女の入部動機はおそらく君だと思うけどね。」


どこか得心したようにそういう御門先輩に一瞬訝しげ視線を送った悠だったがその意味に思い至りハッとする。


(まさかそんなに根に持っていらっしゃる!!?)


さらに顔が歪んだ悠を見て御門先輩は面白そうにニコニコしつつ見守る。


「それより1年は何人残ると思うかい?」


「まあ半分残れば万々歳じゃないですか?

やっぱりここの練習はきついですよね」


2人が話しているのは転部する者の話だ。

確かに今日の練習も厳しいがまだまだこの程度は序の口で今後はこのメニューを平日の放課後か朝終わらせなければならない。

もし終えれなかったら休日の練習で居残りし続けることになるのだ。

悠も隼人に聞いていたが毎年必ず何人か2週間程度で転部するらしい。


「まあ俺には関係ないんで」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


御門先輩の言っていたメニューを終えて他の1年が走り続けているのを尻目に着替えて帰宅準備を済ませた悠。

そのまま部室を出るとそこには汗だくで倒れ込んでいる皆川の姿があった。


「早すぎる....だろ...お前!」


着替え終わり息も切らさずに出てきた悠の姿を捉えた皆川は寝転がったまま叫ぶ。

悠は首を傾げてそのまま皆川の横を通り過ぎようとするが、


「おーい無視かよwお前確かG組だよな?

俺皆川翔って言うんだけどテニス部に知り合いいねえから困ってたんだよ

LINE交換してくれね?」


そう言ってスマホを取り出した皆川をじっと見て


(え?今この人なんて言った!?LINE交換?寧ろこっちからお願いしたいんだけど!)


内心テンション爆上がりしていた悠だったが表情には出さずにカバンからスマホを取り出して、


「神樹 悠

悠でいい、よろしく皆川」


そのままLINE交換を済ませるとニヤリと笑った皆川が


「俺も翔でいいぜ」


それに頷いた悠はじゃあと手を振ってその場を去り翔はその場で嬉しそうに笑みを浮かべていた。

最後に深谷先生に挨拶に行く。


「ノルマ終わったので帰ります、お疲れ様でした」


そう言って立ち去ろうとする悠を先生はニヤリとしながら呼び止める。


「神樹 悠か.....最初にクラスの名簿で見た時にまさかとは思ったけれど、お前が神樹悠か......私も隼人から話は聞いているからお前がまだ本気で部活をする気でないのは知っている。まあ私は結果優先派だからお前の好きなようにやれ」


その言葉に悠は一瞬首だけ振り返るが軽く一礼だけしてそのまま帰宅した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


翔side


(今日から部活かー)


俺は中学の時はバスケ部に入っていた。

だが顧問が古い人間だったため気合いで限界を超えれると信じてるタイプのアホだった。

厳しい部活のせいで勉強はできず青春というものは何処かへと去っていってしまった。

そんな俺もついに高校に入り部活を決めることになったのだがなかなか決められずにいたところで目を疑う光景を見た。


同じクラスの男子が先輩とテニスの試合をしていたのだ。


その試合を見て俺は痺れた。

入る部活はその瞬間決まった。


(あいつと一緒に部活やりたいな.....)


そしてついに部活は始まり自己紹介の時間になった。

隣に俺の憧れた男がいた。

何故か前髪を下ろして地味な感じになっているが、間違いなくあいつだ。

名前は神樹悠というらしい。

どうやら同じクラスのテニス部は俺たち2人とマネージャーの榊だけのようだ。

その榊も悠の方をチラチラ見ていて思わずにやけてしまった。


(部活終わったらLINE交換してもらおう)


そう思っていたがここの部長はドSだった。

部長とともにもの凄いスピードで前を行く神樹を死に物狂いで追いかけると、ノルマを達成した神樹は何故かそのまま部室へと言ってしまったので、部長にほかの1年が来るまで、と許可を取って部室に行くと神樹は着替えて出てきたところだった。


「早すぎる....だろ...お前!」


荒れる息を抑えんがら言うが神樹はそのまま去ろうとする。

内心慌てて声をかける。


「おーい無視かよwお前確かG組だよな?

俺皆川翔って言うんだけどテニス部に知り合いいねえから困ってたんだよ

LINE交換してくれね?」


スマホを取り出しつつ言うと、神樹は感情の読み取れない顔でこちらを見てくる。

悪いと言って手を引っ込めようとすると神樹が不意にカバンに手を突っ込みスマホを取り出しLINEを交換して、



「神樹 悠

悠でいい、よろしく皆川」


その言葉に思わず顔が笑みの形に変わり


「俺も翔でいいぜ」


その日俺に友達....親友ができた。

タイトルサギジャナイヨ


ごめんなさい悠君ぼっちじゃなくなりました。

早いですねすみませんでした<(_ _)>〈 ゴン!〕

でも翔君を早く出したかったんです!


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