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高校デビュー失敗したので有名配信者目指して頑張ります  作者: Kiki
コミュ障な僕に友人ができる話
16/37

初部活1

部活開始です

ー悠sideー


「おはようございます」


チーム会議の次の日悠は日曜の朝にもかかわらず学校に来ていた。

ついに今日から正式に部活が始まるからだ。

悠も昨日までは今日から開始ということは知らなかったので、オンライン大会に向けて準備を進めようと思っていたのだが、寝る直前に隼人から連絡が来て


〔明日から部活始まるから8時にはテニスコートに来てねー〕


という唐突にもほどのあるメッセージに悠も思わずスマホを握りつぶしそうになったが、

流石に初日からサボりはいけないと思ったためなんとか誘惑してくる布団からはい出て思い足を動かして学校に来ていたのであった。


「おはよう神樹君まだ7時過ぎなのに早いね」


そう言って悠に近づいてきたのは部長の御門だった。

周りを見渡すとどうやらまだ悠と御門の2人しか来ていないようだった。


「昨日いきなりハヤさんに今日部活だから来いって言われてどうすればいいかわからなかったので一応早めに来ただけですよ」


悠の言葉に御門は隼人は相変わらずだなとつぶやき、


「それなら準備を手伝ってくれないかな今日の当番は僕と隼人なんだけど隼人のバカは多分まだ寝てるから」


中学時代隼人に迷惑をかけられてきた身として同情の念が湧いたので承諾してコートの整備やボールの運び出しをしながら雑談することになった。


「御門先輩、今日は1年は何をするんですか?」


「まあまずはそれぞれ自己紹介を済ませてこれからもだけどまずはランニングと筋トレ、

それに体幹かな」


「なるほどしっかり基本からって感じですか....じゃあノルマ達成したら俺先に帰ってもいいですか?」


悠の聞きようによっては怒られそうな質問に対して御門は苦笑しつつ


「まあいいよ隼人から君は元々テニス部に入るつもりは無かったのを勝負で無理に入れたらしいって聞いてるし条件の事も聞いてる

何より君はもう基礎トレは十分積んでいるし技術もあるからノルマさえこなせば好きにしていいよ」


こうして悠は部長から正式にサボる権利を貰い内心満面の笑みを浮かべながら準備を進めるのだった。


それから約1時間が経ちテニスコートの横には、30人程が集まっていた。

その前に立った深谷先生が挨拶をする。


「皆おはよう。

今日から1年生が本格的に練習に参加する。

まずは1年生、クラスと名前と何か言いたいことがあればプラスで一言。

じゃあ右のお前から」


そう言って1番端にいる1年を指さす。

悠は左の隅っこにいるので最後になってしまうようだった。

高校初部活の挨拶なので全員真面目に挨拶をしていくと悠の前にいた1年が挨拶をする。


「1年G組皆川 翔です。

テニスは初心者ですが誰にも負ける気は無いっすよろしくお願いします。」


因みに悠も5組なのだが皆川のことは全く記憶に無かった。

しかし見るからに陽キャの爽やかイケメンで自分と比べて悲しくなりながら自分の紹介に移る。


「1年G組神樹 悠です。

よろしくお願いします。」


これが悠が陰キャであることの証明だとばかりに簡潔かつ無難な紹介を済ませる。

一応全員の紹介は聞いていたが同じクラスの1年は皆川だけのようだった。

悠が紹介を終えたのを見届け、頷いた深谷先生は再度口を開いた。


「今年はマネージャーが1人入ってくれた。

自己紹介を」


そう促されて前に出たのはなんと榊千奈であった。


「1年G組榊 千奈です。

マネージャーとしてサポートするのでよろしくお願いします。」


笑顔でそう言ってのけた千奈に大半の男子の頬が緩むが悠は内心ビクついていた。


(やべえなんか忘れてたと思ったら部活見学の時置いてったまま帰っちゃったんだった)


そんなことを考えつつも悠は必死に目を逸らし千奈は愛想笑いを浮かべつつチラッと悠を見る。

そんなふたりの様子を興味深そうに見る皆川がいた。

それから先輩の紹介を終え練習が始まる。

練習のメニューは部長である御門先輩が決めるようだった。


「まず2、3年いつも通りアップしてサーブレシーブから10分で交代して終わったら呼んで」


御門先輩がそう言うと先輩たちは一気に動きだし御門先輩はテニスコートを出て1年を手招きする。


「しばらくは1年は基礎練をひたすらやってもらうからメニューを教えるよ。」


そう言って1年に1列になるように言って御門先輩は全員から見える位置に立つ。


「まずは腕立て20回5セット腹筋20回5セット背筋20回5セットでそれが終わったら外周を10周してから坂道ダッシュ10本、これを毎日やってもらうからね。今日は日曜で時間も長いからこれを2回ね」


笑顔を浮かべながら軽く言う御門先輩に思わず1年の顔が引き攣った。


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