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高校デビュー失敗したので有名配信者目指して頑張ります  作者: Kiki
コミュ障な僕に友人ができる話
14/37

由奈がアンノウンのファンになった理由2(由奈視点)

コメント欄で言われていたように悠はソロなのでせっかく最深部のボス部屋の前まで来たのに入れなくなっていたのだった。


「えっと......つまりこの部屋は最低でも2人以上でパーティーを組んでいないと入れないと」


名無し:そうだね


名無し:ユナちゃん分裂できない?


名無し:↑無理だろw


名無し:アンノウンにパーティー申請送ってみたら?


名無し:↑それこそ無理だろ今まで誰も組んだことないって聞いたぞ


「申請っと」


由奈はコメントを見て速攻で申請をした。


名無し:おいw


名無し:話聞いてねえぞw


【プレイヤー1とパーティーを結成しました】


「え!?」


名無し:え?


名無し:え?


名無し:え?


名無し:え?


そんなカオス状態のコメント欄なんか知ったこったないとばかりに悠が振り向きぺこりと一礼してから再び扉を指さし腕を上に振り上げた。


「............組めましたよ?」


半ば思考停止したユナはそのままボス部屋の扉に触れた。

すると2人のアバターは光に包まれてその場から消えた。


「ここが最高難易度のダンジョンのボス部屋か......」


そこは50m四方の岩に囲まれた部屋だった。


名無し:まあ普通だな


名無し:別にそんな変わんないでしょ


名無し:てかボスどこだ?


名無し:アンノウンも武器構えてるけど出ないねボス


「進んでみましょうか」


そう呟いてユナが部屋の中央に向かって進んでいくと部屋全体が地鳴りのように揺れ始めて、銃声が4回鳴った。

その銃声の正体は悠が撃った銃の銃声だった。

放たれた弾丸はユナのアバターの背中に吸い込まれるように当たった。


「え?」


しかしその弾丸はゆなにはダメージを与えず

通常より大きなノックバックはユナをその場から2m奥へと吹き飛ばした。

その直後地面から人型のなにかが飛び出してきた。


「危なかった.......でもなんで私はダメージ受けなかったんだろう?」


名無し:あの人の構成は謎だからなー


名無し:さあ?


名無し:そんなことより構えないと


固有名『Explosion King』

KING系のボスは基本的に各武器種の最上位ボスで、ほとんどが人型になっている。

この『Explosion King』は背中にランチャー両手に巨大グレラン持ちという完全に爆発系のボスだった。


名無し:見た目ごっつ


名無し:ていうか体力ゲージ5本って


名無し:火力お化けの予感


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「何!!?このボス!!」


戦闘開始してすぐ由奈は思わず叫んでいた。

突然の不意打ち登場は悠によって助けられたが、強引な回避により2人は部屋の奥と手前に分断されてしまった。

しかしどうやら最初は悠にヘイトが向いたらしくいきなり悠に攻撃をしかけた。

初撃から手持ちのグレランをバカスカ打ち始め、それを悠は淡々と迎撃していく。

もちろん由奈も何もしないわけにはいかないので、サブマシンガンで背中から撃ち込むが、元々このフィールドの適正よりだいぶ下の装備なので中々ダメージを与えることは出来なかった。


名無し:ユナちゃんの攻撃力が足りないのもだけど硬いなこのボス


名無し:高耐久高火力って鬼かよw


名無し:ただスピードはそんなだから耐久戦になりそうだね


名無し:アンノウンは崩れる気がしないし時間はかかるけど倒せそう


「なんかアンノウンさん頼りで申し訳ないなー」


由奈はコメントを見ながら思わず口に出すが、そんな中でも悠は淡々とロケランを迎撃しつつ隙あらば弱点をさがしていく。


ー20分後ー


「もう疲れてきたし弾が切れちゃうかも!」


あれから20分間ユナはひたすら撃ち込み続け

悠はひたすら捌き続けていたのだが、

それでもまだボスのHPは1ゲージほど残っている。

元々由奈はただの見学くらいの気持ちで

このフィールドに来ていてまさかボスと戦うとは思っていなかったので予備の弾薬もフルでは持ってきていなかったのだがついにそれが切れそうになっていたのだった。


『derururururururururururーーー』


そしてボスの残りHPが最終ゲージの半分を切った時ボスが奇声を上げながら何らかの予備動作に入った。


「まずいんじゃないかな!!」


名無し:あの背中のランチャーって.....


名無し:発狂入った!!


名無し:範囲攻撃だったらアンノウンも詰むよ


そしてボスの背中に積まれていたランチャーが天井近くまで飛び悠と由奈の元に降り注いで来た。


「死ぬなら私が!!」


そして由奈は範囲攻撃で避けられないことを悟り悠に覆い被さる。


名無し:死んじゃったね


名無し:アンノウンは?


名無し:あとHP1割だけ残ってるけど...


名無し:もう無理っぽいかな


パーティーが全滅しない限りは死んだ地点に意識とマーカーは残り続ける為由奈たちは悠を見ることにした。


「アンノウンさんのスタイルってどんな感じなんですか?」


名無し:よく分からん


名無し:俺らみたいなミドルランカーとは当たんないから


名無し:アンノウンは大会にも出ないし


名無し:俺1回だけ当たったことある


名無し:↑詳しく


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