表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者?ムリムリ。魔王?まだまマシかな。それでいこう!  作者: ヒロトコ
第二章 ゴブリン改造計画
23/46

果物見にいってみた

前回のあらすじ 50音と言ったのに、48音しかないとゴブリンにツッコまれました

「ゴブバチョフ、この前さ、ブドウの他に果物があるっていってたよね。それどこ?」


「あぁ、それなら丘の上だよ。案内してやるよ」


「いいのか?頼むな」




「ところでさ、貝もそうだけどブドウもそのままで食べるのか?加工はしないの?」


「加工?貝もブドウもそのまま食べるのが最高においしいじゃないか。なんで加工しなきゃいけないのさ。加工ってアレだろ、潰して食べたり、ひねって食べたり、伸ばして食べたりだろ。お前変わったこと聞くなあ」


「俺はここ数日でゴブリンは賢いって関心してたんだけどな。お前の話を聞いて考え直すことにしたよ」


「え、何で!」


「加工ってのはな、火で焼くとか、ゆでるとか、煮るとかだよ。したことないのか?」


「焼くってのは知ってるけど、ゆでる、煮るっての見たことないな。なんだそれ」


「そうか、分かってきたぞ。この村で火を使うことはあるか?」


「火って言葉は知ってるけど、まだ見たことはないぞ。長老なら見たことはあると思う」


「そうか、うんうん。分かってきたぞ。俺はひらがなを教える前に料理を教えるべきだったんだな」


「ばかにするな、料理なら知ってるぞ。ブドウを潰して飲んでるからな。料理好きな女はいいよな。実はミポリンもな、あのスタイルで料理も好きでさ、この前なんか・・・」「勘違いしてるから言っておくぞ」「何?ミポリンのスタイルに文句があるのか?お前はさ、前にも言ってたけどスタイ・・・」「うるせーー!聞け!」


「料理ってのは基本的に味を変えることを言うんだ。基本は火を使うことだな。だから火を使ったことがないゴブリン達は料理はしていません、以上」


「別にいいよ料理なんて。ミポリンはスタイルがいいからそれだけで十分だ。それに優しいしさ。この前だって・・・」「うるせーー!!」


「なんでここまで来てバカップルにあてられなけりゃいけないんだ。で、そろそろじゃないか?」


「おお、あれだよ。濃い色のほうがブドウで、近くにある薄い緑のほうが油っぽいヤツだ」


「ちょっとカジってみるか。・・・渋いな。まずくはない。隣の黒いのは・・・ちょっとましかな。うん、たぶんこれオリーブだな。前の世界では生のオリーブなんてオシャレなものを食べたことはないから確信はないけど。なぁこれ俺がとっていってもいいかな?」


「オリーブってのか?まぁ誰もとらないしいくらでも取っていいんじゃないか?少なくとも俺は構わない」


「ふふふ、ちょっと見えてきたぞ。これで料理ができるぞ。料理王に俺はなる!」


「盛り上がってるところ悪いんだけど、逃げないか?なぁあの狼がこっち見てるような・・・」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ