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勇者?ムリムリ。魔王?まだまマシかな。それでいこう!  作者: ヒロトコ
第二章 ゴブリン改造計画
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学校作ってみた

前回のあらすじ その時間を修行に使っていただければ・・・(byセバス)

「最初に挨拶をしましょう。よろしくお願いします!」


「「「「「よろしくお願いします!」」」」」


「今日は最初の授業です。まずはこの学校の目的からお話しします。

みなさんは平和な村に住んでいます。食べ物も十分にあり、外敵もほとんどやってこない。心配ごとが少ない。これは大変幸せなことです。

でもこれがいつまでも、絶対に続くとは限りません。例えばこんなことが起こると生活がまるで変ってしまう可能性があるのです。嵐になって貝がまるごと流されてしまう。強い風で果物がすべて落ちてしまう。雨が降らずに果物が実をつけない。貝や果物が病気になって全滅してしまうこともあるかもしれません。


食べ物ばかりではありません。外敵がこの村の豊富な食料を目指してくる可能性もあります。地震など天災も起こることもありえます。


あなた達が必要なのはいつ起こるかもしれない問題に対して不安な毎日を送ることではありません。そんな問題が起こっても「ほら、事前に準備していたから大丈夫!」と安心して対処できる体制を築くことです。


いいですか。皆さんには不安を想像し、対策を考え、安心を創りだす。そんな能力を備えてもらいます。

その最初の授業の今日、本当の基礎の基礎から教えていきます。一見関係ないように思われる事柄でもその先は必ずさらなる発展に続いています。根気強く学習していただくようお願いします」


((((ぐーー、ぐーーー))))


「はい、そことそことそことそことそこ!早々と寝ない!俺は早口言葉は苦手なんだからいっぺんに3人以上は寝ない事!!」


「はい、先生。私感動しました!それでそのツボはいくらで売っていただけるのですか?」


「俺は幸せのツボを売りに来たわけではありません。あらぬ疑いを受けるようなことは言わないでください」


「はい、先生。その不安を消す布団はいくらですか?ちなみに月賦での支払いはできますか?」


「君、その話はどこで聞いてきたのかな?この村には布団もお金も月賦もないよね?意味も分からずにしゃべっちゃいけませんよ」


「はい、先生。ツボの話も布団の話も授業が始まる前にした先生の雑談にでてきました。ここは僕たちの記憶力と応用力を褒めるべきだと思います!」


「君、俺は正論が嫌いです!ここは素直に引いてください」


(先生、ひどいこと言ってるよね)

(話が長いよね、言ってることがよくわからないけど)

(話が流暢で逆にインチキ臭いよね)

(さすが外道、捻じ曲げるのに躊躇しないね)


「はい、そこ。というか全員!静かに!!授業を始めますよ」

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