教育方針
前回のあらすじ 実録、ゴブリン村!
「よしよし、学校設立にこぎつけた。これでやりたいことができるぞ!教師は俺だけだからな、俺の方針が通せるぞ。ふふふ」
「基本方針は平和のための知識取得。そしてエロは世界を救うのか、それとも秩序を壊すのか?この探求もだな。これも教育には欠かせないな。エロは偉大だ。種族繁栄のためにエロは不可欠、しかし秩序にはエロは害悪。このバランスは慎重に見極めないと。エロをいかに教えるかか、腕がなる。
いや待て、エロはなしって長老に約束してきたぞ。あ、どうしよう、あれ?あまり深く考えずに学校を作りたいって言ってるぞ、俺。
そもそもなんで学校なんて言い出したんだ?『確か平和な世の中を』とか『衣食が足りてるから秩序には教育を』とかおぼろげに考えていたような気がする」
「やべえ、今更だけど学校を作る意味が分からない。自警団の設立とか新しい料理を紹介するくらいで良かった気がしてきた。もしかして大風呂敷広げちゃった?俺が人より秀でたものってなんだ?専門的なものは特になし。強いていえば雑学。こんな俺が教師でいいんだろうか」
「あ、変な汗がでてきた。指先が震える。どうしよう、どうしよう・・・。
・・・まぁいっか。あまりいろいろ考えるのはヤメ!前の世界では慎重すぎたから、この世界では思い付きで生きるって決めたんだ。そうだ、尊い犠牲になったあの領主のためにも俺は思いつきで生きるんだ!
学校設立ももう決めてきたんだし、やるだけやってみよう。ゴブリン達ははこれまでキャッキャウフフで生活してきたんだから、何をしても役に立つはずだ。すべての道は平和に続く。大丈夫、何を教えても平和に繋がる。『ダイナマイトは戦争に使われたよな』とか不吉な考えは頭から振り払い、知識の力を信じるんだ!」




