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勇者?ムリムリ。魔王?まだまマシかな。それでいこう!  作者: ヒロトコ
第一章 始まりは魔王城
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通信教育の弊害

前回のあらすじ 明子さんと静ちゃんは仲良し

魔王は身支度を整え魔王の間に入り、いつものように巨大な椅子に腰をかけた。この椅子はお気に入りなのだが足が届かないのだけが難点だ。どうしてもブラブラさせてしまう。子供っぽく見えるのはこのせいなんだろうなぁ、決して胸のせいじゃないはずだ、考え事をしているとほどなくして扉が開いた。


「お前が魔王だな?」


「いかにも我が当代の魔王である。おんしは何物だ?」


「俺はケビン!人族だ。お前を倒すためにやってきた!」


「ほう、自信満々じゃな。して何のために我を倒すのじゃ?」


「決まっていよう。お前を倒して魔王の財宝をいただくのだ!」


「はいダメー、ぼっしゅーーと!」


(アーーーーー!)


魔王の掛け声から一拍遅れて、ケビンの足元が大きく割れる。落とし穴だ。特にヒネリもない普通の落とし穴。

ケビンも何のヒネリもなく落っこちた。


「セバス、いるかーー?」


「はい、お呼びでしょうか?」


「今回のヤツもまた強盗だった。落とし穴にいれてあるから週末にでも奴隷商人呼んでおいて。それと簡単な食事も与えてあげてくれ。栄養が足りないのかガリガリじゃったわ」


「かしこまりました。最近不景気なせいか強盗が多くなってきましたね。」


「そうじゃの。景気が悪くなるほど魔王家が儲かるのも皮肉なもんじゃの。では執務室に戻るの。後は任せた」




「明子さん、お待たせー」


「お疲れ様。もういいの?」


「今回も強盗だったよー。胸元に魔王討伐証明書が見えたから、いつもの勘違いヤローだと思う。相変わらず物騒だよねー」


「そうだね。強くなったと勘違いして一攫千金を狙ったんだろうね。暴力反対!早く平和な世の中にしたいね」


「そうだね。でもやっとまともな勇者が現れたからね。少しずつでも平和に近づけよう。希望はあるよ」


「うん、私も協力するよ、がんばろう!だから、ね」


「わかってるよー、ビスケットのおかわりでしょ?」


「できれば味を変えてちょっとショッパイものが食べたいかな。何かない?」


「もー、明子さんは食いしん坊だなぁ。分かった、セバスに聞いてくるね」


お茶会はまだまだ続く。


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