五話 我、人間と意思疎通を試みる 1
………寒い…です…
短いのはお許しを…\(^o^)/
by( ˊ̱˂˃ˋ̱ )なめこ
勝利の雄叫びをして気付いた。
勝った事だけに夢中になり、女性達の事を完璧に思考から排除していた。
俺は辺りを見回し…気付く。
女性達の顔がとんでもなく引きつってらっしゃる。
これならまだゴブリンに捕まってた方がマシだった!!って顔してるよ…あなた達…
ちょっと傷付く…
まぁ、こんなんだから仕方ないか。
矮小な人間がこんなデカイ狼に助けられたって喜ぶ訳がない。…理解してたつもりだったんだけどな…
…
……
はい!!シリアスな感じ終了!!
怖がられようが知ったこっちゃねぇ。恨むなら俺をこんなにした神様かなんかに恨んでくれ。
そうして俺は女性達に向き直る。
すると、女性達の中でも冒険者っぽい人が前に出てきた。
黒色の髪を腰の辺りまで伸ばしていて…うん、顔も俺の好みだ。
装備は…駆け出しっぽいな。
すると、その冒険者(恐らく)が口を開いた。
「た…助けてもらってありがとうございます!!み…見返りとかを所望するなら…是非!わ、私だけにしてくれませんか?…後ろの人達は何にも関係がないのです…お願いします!!!」
あっれぇ?怖がられてるぞ…俺…
俺ってそんなになるまで怖いだろうか…
水溜りに映った自分の姿をみた時はカッコイイ!!って思ったんだけどな〜
と、とりあえずだ!
意思疎通をしたい!!
そして出来ればお友達になりたい!!!!!
違うわ。
この世界情報を少しでも欲しい。
そう、そうです。やましい下心なんて皆無です。俺は聖人君子なんです。
やっぱり意思疎通の基本はジェスチャーか?
そう考えた俺は冒険者(仮)にむかって出来る限りのジェスチャーを始めた…