一話 我、異世界転生する。
最近寒くなってきましたね…作者は家に帰る前に
自販機であったかい飲み物を買い、飲み干す事が至福と化していますw
さて、語学力と頭のネジが数本足りない作者が送る冒険活劇…
良ければ楽しんでいってください♪
Twitter始めました。 @iyananameko
by( ˊ̱˂˃ˋ̱ )なめこ
仙谷 大和 18歳
両親は仕事上の都合で海外に赴任中。
高校に入った頃から一人暮らしを始め、今日までなんとかやってきた。
最近はかなり冷え込んできた。
皆さん防寒への対策はしっかりした方がいいですよ?
それはさておき…
今日は俺にとっても少しだけ特別な日だ。なんていったって高校生最後のバレンタインだからだ。
容姿はいたって平均的だし、モテ期?何それ美味しいの?って感じてある。
だけどいいじゃないか…夢見たって…
俺の周りの奴らは最低のイベントだとか言っている。もちろん俺も貰えなければ翌日には
「最低のイベントだった」
とか言っているだろう。
何だろう、そう言ってる自分が容易に想像出来る…
もちろん今までチョコなんて家族以外から貰ったことは一度も無い。しかし!しかしだ!!今日は学校が終わって家に着くまでは諦めないって決めたんだ!!可能性がゼロという訳ではないのだから…
さて、そんなこんなで今俺は学校への通学バスに乗っているところだ。
バスが交差点を曲がる。
激しい衝撃と共に俺の意識はそこでプッツリと途切れた。
意識がハッキリとしてきた。
目眩がひどい。
全体的にダルい、風邪を引いているみたいだ。
何より、目が見えない。しかし、奥の方に光が見えることから、目の異変ではなくて単に今いる場所が暗いというだけだろう。
ここは何処だ?
何で俺はこんな所にいる?
拉致監禁?
えっと…最後の記憶は…そう!!バスに乗ってて突然意識が途絶えたんだ!!!
…
……
………
あれ?俺…死んだ?
いやいやいやいや!それは無いな!っていうかそうであってほしくない。これは多分、拉致監禁だ。漫画では大抵目の前にスクリーンが現れて
「たった今、君を監禁させてもらったよ」
とか言ってくるパターンだ。いや、それも最悪だが死んでいるよりはマシだ。
と、とりあえず、スクリーンを待ちますか……
およそ2時間後\(^o^)/
あ〜…うん、これアカンやつだ。
はい、俺の人生終了しましたー。
…とりあえず、光の方へ行ってみよう。死んだにしても地獄に行くか、天国に行くかは大きな違いだ。
あれ?
そこで俺は違和感に気付く。
歩けないのだ。いや、そもそも立つことすらままならなくなっている。立っても、足から力が抜け、もって十秒である。
仕方なく俺は四つん這いの姿勢で進んでいく事にした。
ってか、四つん這いでの移動めっちゃ早いな。
光は奥の方に見えたけど案外近かったのか?
そんな事を考えているうちに目的の場所にもうたどり着いてしまった。
外に出る。木々が生い茂る森林の光景が目に入ってくる。
あれ?雲の上にある天界とかを予想してたのに案外普通だな。
とりあえず、光に慣れ始めた目で周りを見てみる。
うっわぁ、木しかないなー…あ、俺のいたとこって洞窟だったんだ。
そういえば、俺の足はどうなっているんだ!!歩けないなんて割とやばい状態じゃないのか?
そう思い俺は自分の足を見た…
一回天を仰ぐ…
また見る…
二回目、天を仰ぐ…
あきませんわ、めっちゃ毛深くなってますわ。
毛深いっていうか…モフモフ?…動物みたいになってる。
あっれぇ?おっかしぃなぁ?俺の足は何処いったんだろう?
そして、辺りをキョロキョロし始めた俺は水溜りを発見した。
覗く…
水溜りから視線を外す。
また覗く…
うん、狼になってますわ。それもとびきりデカイ。
何で俺はこんなとこで狼になってんだ?そもそもここは何処だ?俺の家族は?元いた世界では俺はどういう扱いになってんだ?バスの事故が原因だとすると、俺の他にも巻き込まれた人はいるわけだし、他の人もこんな風になってんのか?
…
……
………
よし!保留!
考えても分からない事が多すぎる。こんなとこで答えの分からない事ばっか考えてても仕方がない。
先ずは行動を起こすべきだ。
でも、こんなでかい狼になってるって事は此処は
日本じゃないのか?そもそも地球なのか?
そんな事を考えていると目の前を緑色のジェル状の物が通り過ぎていった。
うん、異世界って認識でいいな。
だって、ジェル状の物の上に『グリーンスライム』
って何か名前っぽい吹き出しが出てるし、
多分これは魔物ってやつだろう。って事は俺にも何か種族名?みたいなのが付いているんだろうか?
そんな事を考えていたら俺の視界の右上に何か薄いアイコンみたいなのがあるのに気が付いた。
これはゲームでいうとメニューってやつか?
とりあえず開けと念じてみる。
まぁこんな事で開くわけないか…
開いたわ…
えーと、何々〜?
《種族名》 フェンリル
《名前》 無し
《レベル》 1
《HP》 1023
《MP》 862
《攻撃力》 872
《防御力》 563
《素早さ》 723
《賢さ》 232
特技 無し
魔法 無し
うっわぁ…自分で引くぐらい強い。
何?HP1000越えって?どんだけタフなの?俺
でも、これってレベル上がったらもっと強くなるって事だよな?
大抵レベル1ってスライムとか倒せばレベルが…
そして俺の視線は自然とスライムへと向いていた…