この想い、分かりますか?
俺、君に恋をしました。もっと、君の事が知りたいです。この気持ち受け取ってくれますか?
・・・・・キンチョーする!身体がうまく動いてくれない。
しょうがない。だってこれが恋なんだから。
「うぅ・・・一歩踏み出すんだ俺!しっかりしろ!」
教室の隅で小声で自分を励ました。
今は放課後、生徒がだんだん教室からいなくなってきた頃だ。
いくぞ、俺はやってやる!男を見せるぜ!
向野さんは予想通りまだ教室にいる。向野さんは放課後は本を読んでるのだ。
「・・・あ、あの」
やった、声をかけれた。
「え?・・・北島君?」
俺が声をかけたことに驚いたようだ。一度も話したことがない奴が声かけてきたんだ、驚くのは当然だ。
「話があるんだ。時間いいかな?」
「話?・・・うん、大丈夫だよ」
・・・心臓が
俺たちは教室を出て人通りの少ない端の廊下に来た。
「ねぇ、北島君、部活はいいの?」
意外と最初に口を割ったのは向野さんだった。
「あ、あぁ。・・・ところで、話なんだけんだけど・・・」
北島将平!いざ、参る!
「大切な話なんだ。俺は本気だから」
「・・・?」
「あの、俺・・こ、向野さん・・・」
頑張れ!俺ェェ!!
「俺と付き合ってください!!」
「・・・え?な、何言って・・・」
「俺、向野さんのこと春からずっと気になってた。もっと、向野さんのことが知りたい。」
向野さんは少し困った顔。今の俺は、どんな顔をしてるんだろう?きっと、酷い顔なんだろうな。
向野さんの答えがどうであろうと、当たって砕けろだ。もう、覚悟は決めている。
「・・・なんで?何で私なの?」
あぁ・・・そうだよね、俺なんか・・・
「なんで、私なんかでいいの?・・・北島君は・・」
うそおぉ?!
落ち着け俺。
「俺は向野さんのことがその・・・す、好きなんだ」
俺のこの想い、分かりますか?
沈黙。どれほどの時間が経ったのだろう?俺は恥ずかしくて、ずっと下を向いていた。
おそらく、向野さんも同じだろう。
すると、バタバタと足音が近づいてくる音がする。
「お~い!何してんだよ!?部活サボってんじゃねーよ!」
その足音の主は准だった。何か、機嫌が悪い。
「・・・?向野さんじゃん?!将平どうした?」
「///何もねぇよ」
やべぇ、正面向けねぇよ・・・
「お、俺今日はパスな・・・じゃあ」
足早にその場を離れた。いられなかった。
まぁ、告白できたんだ。答えは良く分かんなかったけど、そのうち分かると思う。
顔が焼けるほど熱い。心臓は未だ破裂寸前。
向野さんは俺のこの想い受け取ってくれたのだろうか?
皆様!お久し振りです^^
ようやく、将平君がコクりましたぁ!!イエーイ!
ここから甘いストーリーを展開したいと思います!
これからも妄想にお付き合いくださいませ!!!