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君がくれた日々よ  作者: 小森友希
告白
4/12

ファンは恐い。

 「え・・・」


なんてこと言っちゃってんだ?園崎美月!?  えぇ~と、なんて言ったらいいか・・・


 「困るよ、部活中になんて」


あえて“邪魔”と言わなかった。言ったらメンドくなるだけだしな・・・


気持ちは分かるんだけど、・・・みんながすごい目で見ているから。


 「え、あっ・・・すみません!なら、これだけでも!!」


園崎が俺にはちみつレモンを渡して勢い良く出て行った。


再び辺りがざわついた。




園崎美月、俺の後輩にあたる。ボクシング部の噂を聞きつけてやって来たのか、しょっちゅう部に来る。


今日はトレーニングということはボクシング部のファン達は知らない。


ならなぜ、園崎は知っていたのか?・・・情報網の広さ・・かな?


そんなことはどうでもいい!!練習、練習!


 「ほらほら!筋トレ再開!」


まだ話し声が聞こえたが、練習に引き戻した。


 「おいおいッ!将平君よぅ、あぁゆーの困るんだよねぇ。」


耳打ちをするように、山下竜司が言った。


コイツは嫌なやつだ。一年から共にボクシングをしているが、良いやつだとは思ったことはない。


コイツは嫌味の塊ではないのか?


 「邪魔なんだよ!・・・モテる奴はいいよなぁ?色男さんよぉ?」


 「・・・・」


山下をギラッと睨みつけた。すると、山下は鼻で笑って自分の筋トレを始めた。


 「相手にすんなよ・・・」「あいつ、お前がうらやましいんじゃね?」


准と爽汰が優しく言ってくれた。


 「あぁ、気にしてねーよ」


嘘。あぁーーうぜぇ!!くそったれ!!!


 「あ、今日何日?」


何かを思い出したかのように爽汰が聞いてきた。


 「7月20日だけど?」


 「うおぉーー!!2日後から夏休みィ!」


爽汰がガッポーズを決めた。そうだ、忘れてた!夏休みの存在!!


よっしゃぁー!休みだ! ・・・あ、俺達部活あるじゃんか。


 「「「・・・・休みじゃねぇ」」」


あーあ・・・、でも、ボクシングだからいいやw


 「祭りぃ~。俺は彼女と行くぞ!」


准が胸を張っていった。・・・まだ予定だろ?予定!


 「へぇー!お前彼女いるんだ!!やるじゃんかよ!」


 「まぁな~」


嘘つけ、バカ!


・・・彼女・・か・・。

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