気に入られちゃってます。
キュ、キュと、ボクシングシューズが床にこすれる音がする。
汗の匂いと、荒い息づかいと気合が聞こえる。
「あ、あちぃ~・・筋トレの日に限って30℃超えるんだよなー。仕組まれた!クソッ!!」
准が何かほざいてる。誰に何を仕組まれたって言うんだ・・・。
しかし、俺も正直言ってクーラーの効いた部屋にダイブしたい!
「しょーがねぇよ。グダグダ言ってねーで、ほら」
准に縄跳びを渡した(投げた)
「そぉだぜ?いくら鬼主将が立てたメニューだからってさぁー」
鈴原爽汰がつっ込んできた。こいつも2年、このボクシング部で出会ったヤツだ。
「鬼主将w」
准が笑い出すとそれを聞いていた部員が次々と笑い出す。
「お、おい!うるせー!」
その時、廊下から「ドドドドド!」と、すごい音が聞こえてきた。
気のせいなのか、だんだん近づいてきているような・・・
「・・・ヤベ、俺外の空気吸ってくる」
「待て待て!!逃がすかよッ!」
准たちが、俺の上に覆いかぶさった。
「はなs「せんぱぁ~い!!」・・・」
ドン!と開かれた扉の奥に見たくない人物の顔があった。
「北島先輩?せんぱ~いッ!!」
辺りがざわざわしてきた。
「ははッ!ざまぁ、将平!」
准が、ガハハとあざ笑った。このヤロー・・・覚えとけ!
「あっ!北島先輩っ!」
ソイツが俺に駆け寄ってきた。な、なんなんだよぉ・・・
「園崎・・・」
「先輩!差し入れです!!ハイ!」
その手にははちみつレモンが抱えられていた。
「何だ?何だ?また押しかけかよ・・・」「主将はモテるよなぁ」
ひそひそと、話し声が聞こえた。まったく、意味わからねぇこと言いやがって。
「あのさ、差し入れはありがたいんだけど・・・」
「邪魔・・・ですか?」
はい、邪魔です!メッチャ邪魔にしか見えません。
・・・なんて、言えねーよ。
みんな聞いてよ!!
3話書いていたら何度もインターネットの接続切れて、これ3回書きました!
ざけんなぁ!!!