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鈍感系主人公が体験した修学旅行の忘れられない思い出 ~太もも挟み系女子と太ももが好きな人向けの仕様~

作者: 栗野庫舞
掲載日:2026/09/08

女子「修学旅行だからこそ、もっと距離を縮めたい……」

 あなたは修学旅行で宿泊している旅館の通路で、偶然同じクラスの女子と顔を合わせた。


 男子のあなたも彼女も、旅館側が用意してくれた藍色(あいいろ)の浴衣を着ている。


 今は夜。あなたはトイレに行こうとしていた。彼女は向こうから来たので、恐らくトイレの帰りなのだろう。


「今からお手洗いに行くの? 私は今行って来たところだけど」


 彼女に話し掛けられた内容から、やはりトイレの帰りだったらしい。


 そうだよと答えて彼女と別れた。


 あなたはトイレで用を済ませて、部屋へと戻る。


 通路にまだ彼女がいて、あなたはびっくりした。


 あなたよりも浴衣が似合う彼女は、セミロングの黒髪を二つ結びにしている。地味な髪型ではあるものの、クラスには他に二つ結びの女子がいないので、逆に目立つ。


 背丈は、クラスの女子の中でも高いほうだ。クラス上位の美人とまではいかないものの、あなたからすれば、好ましいとは思っている。それに、昔から何度も同じクラスになっていることもあって、女子の中では最も仲が良い。


 そんな彼女の前で、あなたは足を止めた。


 上質感のあるこの通路の周囲には、あなたと彼女以外には誰もいない。だから、とても静かだし、声もはっきりと通る。


「あなたのことを待っていたの」


 彼女に言われ、何(なん)の用なのかと尋ねた。


「ちょっと手を借りるね」


 あなたの右手が彼女に掴(つか)まれた。斜め下に向かって少し前に出した格好で、止められた。


「このまま少しの間、動かさないでね、お願い」


 彼女がどういう意図を持っているのかは、分からない。けれども、あなたは右手を固定したまま、正面の彼女を見た。


「えっ?」


 思わずあなたは声を出して、下を向いてしまった。彼女が浴衣の太もも辺りを左右に開いてたくし上げたからだ。


 やや股を広げる彼女は、白い下着まで見せてしまっている。


 たくし上げをしたままの彼女が、あなたと衝突しそうなぐらいに近寄っていた。


 それとともに、あなたの右手が太ももでギュッと挟まれた。


 彼女が指定した手の位置は、ちょうど彼女が太ももで挟みやすい場所だったのである。


「えッ?」


 あなたが驚きの声を出した頃には、彼女の太ももは遠ざかっていた。あっという間の出来事で、すでに彼女は乱した浴衣を直している。


 今のはどういうことなのかと、あなたは聞いた。


「私、あなたのことが好きです。……あなたって、太ももが好きそうだから、挟んであげたら、私のことも好きになってくれるかなと思って、やってみたんだけど……」


 顔を赤くする彼女がそのように説明した。


 太もも好き。


 どうして知られているのか。


 確かめたいあなたは、場所を変えようと提案した。近くにあった休憩所に行き、そこのソファにあなたは座る。彼女も横に座った。


 あなたは右を向いて、どうして自分が太もも好きだと分かったのかを、彼女に問い詰める。彼女とはよく話をするものの、太ももが好きだと伝えた記憶はなかったからだ。


「……この前の体育祭が終わった後にも告白したの、覚えてる?」


「ええっ?」


 あなたはまたも記憶にない話をされて困惑する。


「……私がね、恥ずかしくて小声で言ったのも悪かったんだろうけど、あなたが『好き』を『隙間』だと勘違いして、体操着の隙間に余裕がなくても気にすることないよって、全然的外(まとはず)れなことを言ってたよね」


 彼女に指摘されて、あなたは思い出す。


 体操着姿の彼女の太ももがかなり太かったため、ハーフパンツの裾との隙間がなかった。ちょうど彼女が、その前で手を組んで落ち着かない様子だったので、太ももを気にしているのだと、あなたは思い込んでしまっていたのだった。


「その時にも私の太ももをすごく見てたし……、あんまり言いたくはないけど、今までも太もものほうを気にしてたみたいだから、もしかしたらと思って……。当たり、かな?」


 彼女に問われ、あなたはそうだとはっきり認め、悪かったと謝罪する。


「いいよ、気にしないで。その代わり……私はもう、あなたの彼女で決定ね」


 宣言した彼女は、あなたのすぐ横に寄って、首を傾ける。


 あなたの肩に彼女の頭が乗った。その感触に戸惑いながらも、少し心地良さを得る。


 十秒ほど過ぎてから、彼女はあなたから離れて、立ち上がった。


「じゃあ、そろそろ戻るね、お休みなさい。あと、明日の自由時間、さっそくデートしようね。その時……また太ももで挟んであげる」


「ええッ?」


 びっくりするあなたを置いて、彼女はひと足先に戻って行った。その際の顔も、かなり恥ずかしげだった。


 二つ結びの黒髪と藍色の背中を負いながら、あなたは翌日へと期待を膨(ふく)らませてしまう。


 あなたが通路で挟まれた、彼女の太もも。


 がっちりとしていて頼もしい。


 彼女の健康的な太もも同様に、あなたの心の高ぶりは、夜の休憩所で満(み)ち溢(あふ)れていた。


                    (終わり)

後半に存在した修学旅行の自由時間の部分は口論的になってしまったので、バッサリと無しにするとともに、ヒロインの性格を変更して短く仕上げました。デート場面はご自由に妄想して下さい。


最後までお読み下さり、ありがとうございました。他にも太ももがメインの作品やたくし上げの作品は色々あるので、気になったのを見つけたら読んでみて下さい。


以下、妄想の手助け用セリフになります。


恋人になった女子「じゃあ挟むよ……。喜んでくれると、嬉しいな」

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