第1章:初めまして
四肢、五感、身体に障害を持って生まれる人だけで成り立ってる【義体社会】
この物語の主人公は、先天的に四肢を失って生まれた【蒼龍 翼】、訓練校に通う16歳の高校2年生として日常を送っていた。そんな翼だが、二学期が始まる9月の時にとある女子校生が訓練校へと転校してくるのであった。その女の子は、義体社会の中で生まれたとは思えない、四肢、五感、身体全てに障害のない健康者【星宮 幸華】だった。 翼はその姿に最初こそ驚きはしたが、彼女も【人間】であり【女の子】だと見て、挨拶をした後いつものように接した。幸華は最初こそ翼との接触に困惑があったが、少し打ち解けるような関係になった。そんな翼にとって異質な存在とも言える幸華と青春の日常を、学校生活後半から送ることとなった。
そうして1ヶ月が経過、10月初旬の学校生活、学生たちは1日最後の授業を終え、各々が帰る段取りをしていた。翼も支度を終えて裏口から学校を出た時、裏道の方で5人が集まっていた。よく見ると女の子一人に男女二人ずつ、4人で囲んでいて、その内の女子が手をあげようとした時、翼は割って女の子の手を制止させた。どうやら囲まれいた女の子は幸華だったようで、4人が幸華の成績に嫉妬していて、女子二人は幸華に点数を越されたこと、男子二人は幸華が男子と同程度の点数という結果に悔しさを抱いてたようだった。翼は4人の成績は十分優秀な成績だと説得をしたが、それを超える翼の言葉は響かなかった。それでも翼は幸華への攻撃を止めたく、こう提案した。
[翼]「男子2人が、俺を相手に勝てたらこれ以上君たちに口出しはしない。だが俺が勝った場合、幸華を絶対にいじめないこと。勝負内容は、仮想空間でのキル数勝負で、全員同じ装備、これならどうだ?」
4人はその提案に乗り、翼vs男子2人の勝負が始まった。
装備の内容は
[M4(アサルトライフル)]
[G18(ハンドガン)]
[Knife]
[爆発GRL(投物)]
[閃光GRL(投物)]
といったもので、翼は2人の出方を伺った。
すると1人【焔田 鷹馬】が突っ込んできた。G18とKnifeをもって素早い身のこなしですぐに詰められるが、翼はハンドガンで牽制。鷹馬が身を隠したところに翼が詰めると、ARでまず1キルを鷹馬から取る。しかし背後から慧真が翼を撃ち抜き1キル取られる。リスポーンした翼は、慧真に向けて閃光GRLを投げ込むと、鷹馬を探す。しかし見当たらなかった。すると後ろから鷹馬が現れる。しかし翼は分かってたように素早く身を隠し、翼を探す慧真を狙い撃ち1キル。そして詰めてきた鷹馬にKnifeで一突きし、1キルを取る。そして翼は2人を探すが、突如閃光GRLを喰らい、その後に爆発GRLの爆風を喰らい、更に鷹馬のG18の追撃で一キル取られる。さらにリスポーン後に慧真から狙わられ、鷹馬にも追いかけ回され追い詰められそうになった時、翼は爆発GRLをいきなり上に投げ飛ばした。そして鷹馬に姿を見せてそのまま鬼ごっこの逃げる役をし、慧真のところまで逃げると閃光GRLを投げ飛ばし、2人に閃光を当てる。そして爆発GRLの爆風を2人は喰らい、翼のARで2人を撃ち抜かれWキルを果たす。実は爆発GRLを慧真の方へ向けていたため、時間差で爆風ダメージを与えていたのだった。そして翼は2人の猛攻を躱し続け、タイムアップ。
最終結果は翼の勝利。これにより4人は幸華へのいじめをしない事を約束してもらった。幸華からお礼を言われたため、翼は幸華に質問をした。
[翼]「なんでいじめられてたんだ?」
[幸華]「実は、飲み物持ってた時によそ見をしてしまって、一人の女子にかけてしまったの。それで謝ったんだけど……どうしても許して貰えなくて……特に成績のことで色々言われてしまって、本当にどうしたらいいのか分からなかったの……」
幸華はどうやら、射撃訓練テスト・女子部門で1位の成績を叩き出したという。幸華の内容曰く、昔から鋭い勘なのか一手先が見えるようで、よく言われてる【第六感】が幸華にあると周りから言われていたらしい(本人は自覚無し)。翼は幸華に、飲み物をかけてしまった女子について親と話して、改めて謝るように促して、お互い事なきを得た。




