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【プロットタイプ】だってナンパされそう

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

ゆらりぃ、ナンパされそう。

待ち合わせの際には必ず何時も先に来ている。スマホを弄ったり、時計を見たりして、其れがただの必然である様に。そうして私達が来るのを見ると、今来た様に笑うのだ。

そうしていると、時折ただ何となく不安になる。

「あのさ、今まで待っている時にナンパとかされた事ない?」

「は?」

怪訝に顔を顰める諭羅とただしれっとした瑠衣の目が此方に集中した。


何時もの様に行き付けの喫茶店に訪れて、今回話す話題は諭羅の話である。

「いやずっと心配してたんだよ。何時かゆらりぃがナンパにあってんじゃないかって」

何処か物憂げな顔立ちも、落ち着いた服装も、彼に興味のある人はきっとほっとかないだろう。だからこそ、待ち合わせる度に思い浮かべるのは、もしも見知らぬ女性に声を掛けられていたらどうするかという話である。私達直々に声を掛けて助けた方が良いのか、自分から断るのか、そもそも約束をすっぽかしてしまうのか。

「諭羅だってガキじゃねぇ。お前が心配しなくても上手くやるだろうよ」

「そうだよ。別に君達の助けが無くても、上手くあしらうさ」

其れはそうかも知れないけれども、如何せん諭羅は瑠衣と違って顔も知らない人に対しても人当たりが良い。断る時でもきっと笑顔だろうし、其れで相手が容易く流されてくれるとも思っていない。

「だから救い方を考えておきたくて、『その人、ウチのツレなんで』って感じにクールに攻められるか、『アンタ何、人の男に手ぇ出してんの?』ってヤンキーみたいな感じで突っかかるか」

「前者で」

この話題をさっさと切り上げたいのか、隣に座っていた瑠衣がぶっきらぼうに答えた。

瑠衣がこういった時にも真面目なのは今に始まったことでは無い。だから瑠衣の意見は端から求めてはいない。どうせ無難な答えが帰ってくるのだから。

しかし問い掛けたい張本人はただ特段興味もなさそうに、意外な答えを返した。

「後者で」

「え?」

そんな事をしたら、間違いなく修羅場だろうに。面倒事を起こしたくない諭羅らしからぬ言葉であった。

「どうせ瑠衣も一緒にいるんでしょ? 前者だと瑠衣を見た途端、『お兄さんも一緒に遊びません?』って取られちゃうよ。でも後者なら二股掛けてる様な女性に声を掛けられたら、流石に相手も引くんじゃない? 」

中々に鋭い意見に息を飲んでいると、諭羅はただ悪戯っ子の様に笑う。

「大丈夫だよ。上手くやるから」


オマケ

「お兄さ〜ん。一人ですかぁ? 良ければ一緒に……」

「そういうの興味無いんで。……あぁもしもし、いつ来る? 早くしてくれない?」

――そんなに鏡花に会いたいのぉ!! 今すぐ行っちゃる!!

「そういう事なんで」

日本人の自己肯定感の低さってさ、大昔から続く謙虚な大和心、嫌な言い方すると『でしゃばんじゃねぇよ』っていう暗黙の了解から来てそう。

やーだね。メンタル削れてボロっカスだよ。


ゆらりぃってナンパされそう。

鏡花が言ってるのを平たくすると『未亡人みたいで手ぇ出やすい』って事。

近くにいたら、さり気なく目で追っちゃいそう。


そう、だから助ける方法考えないとって出来た話。

・『サーセン、その人ウチのツレなんで』

って言って、有無言わさず連れ出す。

・『ねー、そこのオネーサン、人のモンに手ぇ出すつもりなの?』

って言って気まずくさせて、追い払うか。

やだ、殴り合いになりそう。面倒臭そう。草。


今回はなかったけれど、二人の心配もしてくれそう。

『君たちだって、変な人から声掛けられるかも知れないのに?』

『ナンパとかされた事なーい。瑠衣たんは言うまでもなく。ちょー無愛想だから』


鏡花はこの間みたいにガン飛ばすし、瑠衣はガン無視だし。一番心配なのはゆらりぃだよ。

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