25:次に続く番外編『星と海と夏のイベント』
短編かつ、次に続く物語
ちょうど一年前の今頃。
この崖から一人の少女が身投げをした。
どうしてそのような奇行に走ったのか定かでなかった。
それと同時にもう一人魂が抜け出てしまったような人もいた。
「……私は……流れ星に願っただけ……なのに――だから悪くない! みんな……あいつのせいだ!」
抜け殻になった少女は、何かに取りつかれたようにそう言い続けた。
その抜け殻になった人は身投げした子の親友だった。
***
我が高校の夏のイベント〈海の近くで青春しちゃえ~~〉が今年も開催され、私たちは目的の場所へと来ている。
「星がこんなにたくさん見えるんだぁ」
私のクラスは、いろいろ話し合った結果――――二年連続でいわくつきの場所へ行くことになりました!
イエーイ!
何を話し合ったんだよっ、このヤロー!
って感じのノリをしてくれるクラスです。
――ちょうど一年前に我が高校の生徒が来て、二人もおかしくなってしまったことで、いわくつきの場所とされているが、それを除けば場所としては最高なところ。
今年は違う場所になるかと思ったが、私たち生徒の意見を尊重してくれた結果、こうしてくることが出来ている。
長い間バスに揺られて、お昼過ぎに到着した私たちは、今はそれぞれ男女に分かれてコテージに集まっていた。
今にも落ちてきそうな星空はコテージの屋根に隠れて見えないけど、そこには必ずそれがある。
決してたがわない真実の光があるんだ。
今日は朝早くに学校を出発して、昼間は海と山を一緒に体験できる瀬戸内海を堪能。
少し歩けば、海と山の両方を楽しめる不思議な場所だと思った。
夕飯は食堂でそれぞれ空腹を満たし、班ごとにまとまってその後も遊び呆ける。夜になれば恒例の肝試し――と行きたいが、それは明日のお楽しみだ。
「それじゃあそうろそろ。寝ますか――なんてことは言わせないよ!」
「……ごめん、おやすみぃ」
まだまだ話し足りない感じだけど、疲れたから一言のこして早めに寝ることにした。
早めといっても、夜通し雑談をするかしないかの二択だ。
うん、寝よう。
空に広がる天空の星ボシが海に移って広がる様は、まるで星のジュウタンのようで、寝る直前にも想像した光景を一瞬だけ思い出した。
瞳を開けるとまだ私は寝ているのだと分かる。直観的なものだ――まだ私は寝ている。
その場所は、ベッドの上でなく屋外のようだ。
「わたしの声が聞こえますか? そこにあなたはいますか?」
女の子の声が聞こえる。
透き通るようなきれいな声だと思う。
(いる。いま起きたところ)
起き上がって周辺を確認してもその声の主の姿は見当たらない。
空耳かと一瞬思ったが、そんな思いはすぐに消えることになる。
「ならよかった。わたしはあなたの夢であり、あなたはわたしの夢でもあるから
わたしはナガレボシ。
あなたの願いを叶えるためにお邪魔させてもらっています」
突然の自己紹介に困惑しながらも、姿なき声の主に恐怖を感じていた。
言っていることも破たん寸前の戯言にしか聞こえない。
むしろ意味不明。
願いを叶えるって……一年前にもそんなことを言っていた奴がいた気がする。
「さあ、あなたの願いを、望みを教えてください!」
鼻息が聞こえてきそうなほど、はっきり言い切ってくる人がこの近くにいるらしいが、近くには何もない――いや、特別気になるのは、人よりもはるかに大きく、偉大にうつる大樹が見えるだけだ。
私の望み? ……特別ほしいもの? ……不満に思っていること?
特にない、すごくおしいことをしているようだけど、仕方がない。
「ないよ。わたしはいまで十分幸せ」
「……うそ。そんなはずない」
その子の声のトーンが急に下がった。
「嘘を言ってはいけません。あなたは自分のことを押さえているのか、もしくは忘れているのか。心中お察しします」
変なことを察せられても困るけど、わたしには全て分かっています……、ということか。
その子。仮に声の感じやしゃべり方から女の子として、その子の雰囲気が異様なモノに変わるのを肌で感じる。恐怖が三割増しに増幅する。
「……す、姿をみせてほしいなっ」
初めて、私からする提案。
相手だけ私のことを見ているのはずるい気がする。
何かがそこにいるのに見えない恐怖から変わって、刻々と迫る何かの気配に全身の毛が逆立つ気がしたけど、案外無駄な気の巡らせ方だったと思う。だって、
「はじめまして、シルフォリオンのリオンといいます」
「あ……か、かわ――」
全身に電流が走った。
わたしの中で何かが音を立てて崩れるのが分かる。
それは理性というのだろうか――いや、目の前に現れた、若干七歳くらいの女の子をとても抱きしめたいと思っていた。
「かわいい~~」
抱きついてしまった。無意識で! 真正面から!
「むー、苦しい。これでは話ができないーっ!」
はっ――リオンという女の子の必死の抵抗で私は辛うじて正気を取り戻す。
「すみませんでした。ナガレボシさん……いえ、リオンちゃん」
よろしい、と言いたげに私をひと睨みしてからリオンは歩きだす。
さっきも気にしたがこの夢の世界には、たった一つだけ特徴的なものがある。
それは、この《夢》の世界の中心に深く根付いている一本の大樹。名前を付けるなら〈神樹〉という壮観なイメージをこちらに与えてくれる。
その樹の方へリオンは歩いていた。
「とにかく、あなたの願いを叶えないと私は元いた場所にも帰れないから言っちゃうよ」
言っちゃうよ? はてななことを言う子だ。まるで私の心の中をみてきたから暴露しちゃうよ、と解釈できるのが怖い。
リオンは話し始めた。
「これはあなたじゃない。他の人の運命が絡み合って出た一つの願いの形。それでもあなたの望みはこれが最も大きかった。
いまから一年くらい前、場所は現実であなたのいるところと同じここ。
そこで起きた怪事件の真相をあなたは知りたがっている。
どう? 違わないわよね。
どうしてそこまで執着しているのかわからないけど、もしかしたら真実が一人の大切な人を救えるかもしれないという希望がある……ってところでけっていだね。話を聞かせてもらおう」
それは、一年前、親友の魂が抜けたときだ。
私は、ある一人の少女が崖から落ちたことと、その親友のことをリオンに説明する。
「わかった。きっとそれはわたしたちのせいね」
結論はすぐに導き出される。
ここぞというところで私は黙ってしまった。
リオンが補足説明をする。
「この季節のナガレボシが願いを叶えに来るのは、だいたい不幸な人の所。その当事者二名が関係しているのなら話が早い!」
……明日になれば全てがわかる。
そう言い残してリオンとの夢は終わりを告げた。
***
誰よりも早く起きて途方に暮れていると、今年も同じクラスになった康平が外で散歩をしているのに気付いた。
――今日も鍛えられたいい体をしているな。部活動を頑張って、関心関心。
ちょうどいいと思い、彼の所へ駆け寄ることにした。
康平は背が高くて運動神経もいい。頭は残念な所もあるけど、そこはわたしたちでカバーしてきた大切な人の一人。一年前から少しおかしくなった私の親友と康平の三人でよく遊んだりする仲だ。
「もう一年なんだな」
浜辺を散歩してから二人並んで座わって、康平が昔話を始める。
そうだね、と私はうなずく。
「また三人で一緒に笑いあえるといいよな、ほんと」
「……うん、そうだね」
その時の海はとても静かで、となりの人に自分の心音が聞こえてしまうんじゃないかと思えるほどに、景色が止まって見えた。
朝食の時間になり、それぞれの班へ戻る。
朝食も自分たちで用意しなければならないので、急いでご飯を炊く。
二日目の担当はわたしだ。
「「ごちそうさまでした」」
白いご飯と、各班に支給される瀬戸内名物をおかずに、朝食を済ませ身支度を整える。
昨日はずっと制服のままだったが、今はジャージ姿。
そのほうがいろいろ便利な予定がある――今夜の肝試し大会とかいろいろ。
時間はあっという間に過ぎてしまって、夕方。
海に日が沈むさまを見ることはできないが、それでも自然豊かな瀬戸内だけあって空の色がいいグラデーションがかっていて感動しそうだ。星空がキラキラしているのとはまた違った味わいがある。
完全に日が落ちてしまう前に大会の準備をして、もちろん男女混合で肝試し大会は始まった。
くじ引き大好き先生のもと、男女二人ずつのペアを作る。数字が同じ人と、手をつないで歩くっていうルールもある。
わたしはクジ運のよくない方だから、過度な期待はしなかった。
「十五か。なんとも言えない数字。いえ待って……今の私の年齢もちょうど十五、運命を感じる!?」
自分で自分を盛り上げたが――やや寂しい。
どちらかと言えば女子の方が多いクラス。女子が先に全員引き終え、男子がくじを引き終わるのを遠目ながらもじっくり見ながら待っていた。
「よろしくー」
「ああ、よろしく」
相手の男子と軽く挨拶してから、番号を見せ合ってお互いに確認し合う。ペアの相手は、康平だ。
「にしても、くじってやつはこうも連続すると運命的なモノを感じるな」
「え、どういう意味?」
「一年前も俺とお前はペアになった。けど……お前は急にどこかに消えて結局俺は独り歩きしなくちゃいけなかった。でも、今年もこうして運命的なくじ運って奴?」
「ははは……」
若干だけど康平怒ってる?
そんな昔のこと忘れてよ、もう。
あのときは行かなかったんじゃなくて、行けなかったんだから。
「そうだ、一つ先生に頼まれていたことがあったんだ。いいか?」
何を? と言う前にその返事を聞いたようなものだった。
康平がその場を離れて、戻ってきたときには、背中に私の親友がおぶさっていた。
あの日からしっかりとした意識があるのか分からない状態だが、周りの動きに反応はしてくれる。車いすに乗せられて普段は移動するけど、足場の悪いこんな道じゃ無理だということで、康平がおんぶしているのかな、やはは……ちょっとだけ納得いかない。
――――――いや、やっぱ納得。
「賛成だよ。じゃあいこうっ、久しぶりの三人でっ」
こうして三人だけで行動するのはいつ振りだろうか。親友の親と一緒に三人が過ごしていた時間はあったかもしれないが、本当に三人だけってのは久しぶりだ。
「お前って体重いくつくらいだ?」
鈍感な質問をする康平に抗議の眼を向けるが、正面しか見ていない康平の表情は真剣なものだ。こうしてみると、康平は一年前より男らしくなっている。
素直に答える。
「平均っておまえ引く五キロくらいだっけ? じゃあお前は胸のない分、他に脂肪が言っているわけか、ははは」
「サイテーー」
私も正面を見たまま言葉を返す。
「なあ、それじゃあ俺の背負っているこいつの体重は軽すぎるよな。ざっとお前引く十五キロくらいだと思う。筋トレ用の重しがそのくらいだからなんとなくわかる」
私の体重基準なのと、康平の変な特殊能力に眼をつむって、背中にいる親友のことを素直に心配する。
あの日からまともな食事が出来なくなり、チューブによる食事しかしていないから、健康的に育っていないのもしょうがない。それでも想像以上に親友の体重が軽すぎることはショックだ。
「でもな、モデルなんかはあんなに背が高いのに体重は今のこいつと同じくらいだから、こいつはきっと将来モデルになれる素質があるんだな、きっと。お前とは違ってスタイルもいいからな、ははは」
元気に振る舞い、励ましてくれる康平は昔から私に優しかった。
親友より劣る私に康平が優しかったから……こうなってしまったのかもしれないな――――――って何を考えているんだ、わたし?。
一瞬だけ変な感情が心の中に溶け込んでいくように広がる。そんな気がした。
肝試しは、始まる前に誰かを脅かそうと設置したトラップに、お互いひっかかるも、三人で無事に帰還して部屋に戻る時間になった。
『じゃあまた明日。学校で』
夏のイベント〈海の近くで青春しちゃえ・セカンド〉は残すところ今夜の宿泊と、明日の朝食作りだ。
男子とは規則で朝晩の、ある規定の時間にしか会えないようになっているから、今朝私が康平と会っていたことも規則違反に入っている。
少し疲れたから、一人早くコテージにもどって仮眠をとることにする。
夜に星空をみられるように体力温存することや他の雑事も含め…………すぅ。
康平の背中にいた親友の髪が、その体を包み込むようになっている姿はぞっとするほど綺麗な人形のようだった。
自分の身長の五倍くらいある樹に寄りかかって眠っていた。
でもそれは夢の中の話で、実際はベッドの上であおむけになって寝ているはずだ。
リオンは私の到着を待っていたように近づいてくる。
今回は事件の真相を話すとか言っていたが、真相とは本当にあるのだろうか?
あるのは過去の事実だけで、あとは幻想の作りだした虚構でしかないのではないのだろうか?
リオンは口元をきゅっと締めて、一言だけ。
「あなたの口から話しなさい。それですべて解決」
そう告げて私は夢の世界から追い出された。
現実世界で眼をあけるとたくさんの女子が集まっていて、その中に車いすから下りてベッドに座らされる親友の姿もある。
「それでは、恒例の……好きな男子を告白しちゃおうターイム! 昨日は早く寝ちゃったタマちゃんも含めていってみよーー!」
髪を金に染めていて、一番テンションの高い子がそう宣言した。
“タマちゃん”とは私のあだ名だ。
ようするにあれだ。学校と離れたところでおかしなテンションになった男女がよくやる暴露ターイム。
今日は最後の晩となるから、みんなで集まったのだ。
「そういえば言ってたね。ここにみんな集まるって、はは……忘れてた」
忘れていない――リオンの言葉。
『あなたの口から話しなさい』
それはきっと私から親友に何かを言うということだろう。
あの日おかしなことになった二人は、私と私の親友なのだから。
それに私の心の中をリオンが覗きみたのなら、全部分かっているのかもしれないしな。
「だれからいくー? ここはやっぱり忘れて眠っていた人からにしようかー?」
「「賛成ー」」
妙にクラスがまとまっていて、無下に断ることもできない、させてくれない。
「いないいない、そんなの」
両手でバイバイしてみるが、誰かの呟いた〈康平〉という言葉に微妙な反応してしまう。
「はい。ばればれ―、って前から知ってたけどね。はい次!」
知っていたのなら聞かないでくれますか!
小一時間のハチャメチャな時間も過ぎて、それぞれが先生にバレないように部屋に帰っていった。
私は自力で戻れない親友を送るために、車いすを押している。
そして親友と二人きりの時間でもある。
「ねえ、ここの星空は本当にきれいだよね。自然とそれに手を伸ばしたくなっちゃうことだってある。手を伸ばせば届きそうなくらい近くにいる気がするからさ」
「……」
親友は車いすの揺れで上下に首を動かして反応してくれているように見えた。
「あの夜はね。ここで一番高い場所に行って、星空に向かって手を伸ばしていた。康平と会うちょっと前にね。背伸びして、手を伸ばした」
親友は反応しない。
「そして落ちちゃった。言われてみれば崖みたいな所にいたし、暗くなってから行くような所でもなかったといまなら思う。それがきっかけで私の一番大切な人が傷ついたならごめんなさい」
一年前の落ちた少女の話。見上げる星空が海に堕ちていくように見えたときのことだった。
「……がうの」
親友の消え入りそうな声がした。
「違うの。……あれは、全部私のせい……私がナガレボシに願ったから……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい――」
その話をするとこうなってしまう親友の姿はできればみたくなかった。でも、真実を事実にするためにはこれは大切なことなのだ。
「わからない! もっとちゃんと話してくれないとさ! 何にも伝わってこない!」
親友は落ち着いてからまた話し始める。
「夢を見たの、不思議な夢。ナガレボシがお願い事を叶えてくれるってものだった」
うん、私も知ってるよ。
「私はお願いなんてなかった。ただ、康平と一緒にいられれば。それで……。それでね、私は一瞬だけ思ってしまったの。康平と同じくらい、もしくはそれ以上に一番大切な親友に対して、親友が消えてしまえば康平は私のものになってくれるかな、って」
言葉は出なかった。
信じていた親友への失望とかじゃなくて、そんなことで親友がいままで一年間も苦しんでいたと考えると胸がいっぱいになったから。謝るのは私の方だ。
「大丈夫。私もその夢を見たけど、その子はそんなことを望まれても決してするような子じゃないと思うから。だから……おかえり、わたしの大切な人」
親友は、私がもう彼女のことを親友と思っていないと勘違いしていても、そのとき流した涙は忘れないよ。
私たちは、また仲のいい親友に戻れる。
『ありがとう』
そのあと車いすでしかまだ動けない親友をつれて男子のコテージに忍び込み、康平を外に引っ張り出した。
「ただいま」
康平は優しくそういって、微笑んでいた。親友はまた涙を流しているけど、もともと涙もろいところがあるからしょうがない。
今日だけは譲ってあげるかしょうがない。
私たちはそのあと、あの崖の上に行った。いつもの三人で。
親友は康平にお姫様抱っこされて、私はその隣を歩く。
「ごめんね。重いよね」
今夜の記憶はないのか! 自分の軽さも知らない親友が恥ずかしそうにしている。
やっぱり親友は私よりもずっといいところがあって、いいなと思ってしまう。
「ここがすべての始まりだった場所。そして、星が一番近くに見える場所」
康平や親友に呆れられながらも、私はそう言い切った。
そして、その晩の夢でリオンにお礼の言葉を言おうと思った。
夢の世界、いままでとなんら変わらないモノだ。この二日間と何ら変わりはない。
「お礼を言うのはこっちの方。わたしがこうしてあなたの夢に出てくるのには理由があったの。
言っていなかったと思うけど、この樹――私の分身みたいなものなんだけど。その樹が現実にある場所にわたしの本体がある。それで、私が何なのかっていうと、もちろん星なんかじゃなくて、死んだ人間が転生する途中の存在なのね。
無理に理解してもらおうとも思わない。
わたしは生きている人間にいいことをすれば、生まれ変わるまでの待ち時間が短くなる存在。だからわたしの方こそありがとうございました」
リオンという女の子は、再び生を得るために人を幸福にすると言っている。
それが一度死んだからなのか、もともと人でないものだったのかは分からない。
それならば私もネイムの幸福を望まないといけない。
「こちらこそありがとう。また会えるといいね、現実世界で」
「はい!」
リオンが満面の笑顔で答えてくれたそのときは、リオンが一番可愛くなったときだと私は思う。
それは夢の中では、ってことだけど。
現実で会えれば、もっと違うだろう。
きっとちがう。
絶対違う。
そうゆうものだ。
***
朧音夢が昨日見た夢の話――そして、音夢の生まれる前の前世となる存在の生きていた物語。
その数年先に、シルフォリオンという女の子は、ある少年と出会って現実世界にちゃんと姿を現すことが出来た。
それが――――ハッピーエンドの物語になったのか、それともバッドエンドになったのか知るのは、他でない音夢とその物語を読むことのできる人だけだった。
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Next Story is クロスオーバー & 音夢と十六人の戦士たち。
ようは、一回だけやったファンタジーワールドにある人の力で旅立とう~
クロスオーバーする作品は、もちろん手持ちのものになります。