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12 俺の不甲斐なさ

▫︎◇▫︎


Side. ライアン


 俺は同業者2名の悪行に正直に言ってこれまでにないほどにイラついていた。大事な大事なやっと手に入れた純粋無垢なディアの心を汚さないために、美しいルビーのような瞳と真っ白な耳を隠しているが、正直に言って教師どもの言っていることは、特にソフィアの言っていることは碌でもない。

 さっきから、


「あたしはたっくさんの男どもをハントしてきたわ。その際に使った、#ーーー__ピー__#や#ーーーーーーー__ピー__#、#ーーーー__ピー__##ーー__ピー__##ーーーーーー__ピー__#」

「ソフィア、………先生。いい加減にしてください。ここは健全な学園です。そういう下ネタは引っ込めてさっさと娼館にでも行ってください」


 自分でも思ってもみなかったぐらいに冷たい声が出た。ディアへの害悪が出る可能性のあるものは全て排除するのが俺のモットーだから、まあ、これくらいは許容範囲ないだろう。ソフィアがビクッと怯えているのが多少気に入らないが、このまま下ネタを続けられるよりはまだマシだ。あぁ、本当に、まだマシだ。


「だ、そうだ。ソフィア、さっさと自分の担当クラスに戻れ。他ならぬお前が生徒をほっぽり出してどうする。俺はここからは真面目にするつもりだから、心配はいらんぞ」

「むうっ、ちゃんとやるのよ?スバル」

「あぁ、分かったから」

「あっそ」


 ソフィアはスバル先生の言葉が気に食わなかったのか、颯爽と不機嫌そうに去っていった。ソフィアは知り合いだが、スバル先生には初めてあった俺は、先程まで殺しあっていた人間をそれとなく観察する。地味顔にぬらりと溶け込むような植物に似た気配。王家の暗殺者アサシンと言われても納得がすぐにできる実力の持ち主であることは、気配からも実力からもいとも簡単に分かる。だかこそ、王家の影としての技を使えないにしても、そこそこの実力を持っている俺が簡単に押さえ込まれたことが納得したくない。

 俺はディアを守るためだけに強くなったのに。


「ライアン、そろそろこの邪魔な手とハンカチを外しなさい。ソフィア先生はとっくに退出したのでしょう?」


 俺はディアの言うことに大人しく従う。


「仰せのままに、我が愛しの婚約者さま」

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