俺の悪夢
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Side. ディアン
『おーっほっほー!!』
エミリアにクラウディアとクロエを切り離して考えろと言われた日から、何故か俺の夢見が超絶悪い。今日でこの夢を見るのはちょうど30回目。つまり、新しいお飾りの妻に叱られてから、30日になるわけだ。
『あらあら、まあまあ!!お可愛いこと!!』
ほら、またクラウディアが高笑いをして、エミリアに足蹴りにされてライアンに冷たい目で睨まれている俺のことを見下している。どうしてもクラウディアのことがクロエと重なって見える。
無駄にリアルな夢の中のクラウディアは、今よりもぐっと大人に成長していて、真っ黒なレースのあしらわれた真紅のドレスを身に纏っている。びっくりするくらい女らしく成長した身体は、クロエには似ていないかもしれない。体型はまさにぼん・きゅっ・ぼんで、びっくりするくらいにスタイルがいい。というか、その腰を優しく抱いているライアンが心底気に入らん。1発その綺麗な顔面を思いっきり力の限り殴りたい。うちの可愛い娘は、絶対にやらん。
『クズで救いようのないクソ旦那さま?その無駄に生き生きとしたムカつく赤毛を毟っても?』
『義父上、クラウディアを下さったこと、感謝します。ですが、今までのクラウディアへの行い、俺は見逃すことができませんので氷漬けにさせていただいても?』
『お父さま、わたくし、お父さまのこと大っ嫌いですの。さっさと出ていってくださいまし。このお家にお父さまは必要ありませんわ』
『旦那さま、ーーーー』
『義父上、ーーーー』
『お父さま、ーーーー』
わんわんわんわんと頭の中に罵る声が響く、あぁ、もう疲れた。もう、ーーーーー……………………。
『お父さまなんか、いなくなればいいのに』
クラウディアの止めの言葉が、胸にぐさっと刺さった。
▫︎◇▫︎
「うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」
物凄い叫び声と共に、びっしょりぐっしょり汗をかいて目が覚める。
「はあー、はあー、………ーーー何故我が娘と新たな妻と息子は、あんなに悪役が似合うのだろうか………。先が思いやられるな………………」
俺はサイドテーブルにあるレモン水を水差しからそのままがぶ飲みした。
悪夢はまだまだまだまだ、続いていきそうだ。
俺はいつ、この呪縛から抜け出せるのだろうか。
アルファポリス読者さまのご提案にあった、お父さまの悪夢でしたー!!
いやー、なんか書いててスッキリしました。
屑なお父さまには鉄槌を!!




