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始業式③

 始業式の放送前、教室に来たのは田辺先生だった。


「とりあえず、放送始まるから聞いとけよ。」


テレビをつけるとすぐに放送が始まって、校長先生の挨拶と、生徒会長による新入生歓迎挨拶、新入生代表による挨拶があって、すぐに始業式は終わった。テレビを消すと、田辺先生が口を開いた。


「この1年、このI組の担任をする田辺斎です。去年のEからI組までの生物をやっていました。この1年よろしくお願いします。」


田辺先生は挨拶を終わらせて、プリントを配る。


「この紙に自己紹介を書いてください。それじゃあ、今の間に配るもん配ってくから、その間に書き上げちゃって。」


項目は


『名前』

『元のクラス』

『性格』

『特徴』

『好きなこと』

『趣味』


だ。まぁ、よくあるパターン。特徴なんか特徴がないのが特徴だから、書けないのが普通だ。なのですぐに書き終わる。先生も。手紙は全て配り終えたようで、暇そうにしていた。


「お前らぁ、まだかぁ?」


この数分で分かったこと。この人は超マイペースということだ。


〇〇〇〇〇


 いつものファミレス。


「初日お疲れ!」

「お前は疲れてなさそうだな、楓。」

「さすがにちょっと疲れたかも。」


水泳部は今日はOFF。こっからほぼないんだと。可哀想に。


「Qは言わずもがなやろ。」

「んな訳ねぇだろ。もう、隣とは喋ったぞ。」

「おお、進歩!」


理系は俺だけだと思っていたが、船戸さんがいてくれて良かった。


「文IIは?」

「もうピリピリしてるわ。私たちが変かなって思うくらい。」

「そうそう、真面目しかおらんから楽しいんか分からん。」


さすが文IIと言いたいところだが、桜と熊野さんが若干可哀想に思えてくる。


「文Iは…いいや。」

「おいコラ、どういうことだ?」

「どーせゆるゆるなんやろ。」

「せやけど。」


文Iいいなぁ。

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