遥かなる西へGOWEST!
物語
ずっと昔の話
桃源郷にて
あやかしが放つ
魔の力を経ち切ろうと
立ち上がった
3つの部隊
紅蘭三蔵が率いる狙撃部隊
源さくらが率いる槍撃部隊
雷同れい、誠兄妹が率いる
防衛部隊
配役表
紅蘭三蔵♀
源さくら♀
雷同れい♂
雷同誠♀
敵側四名は演者人数により
省略可能
春子/聖也♂♀
舞/翔太♀♂
男女比率
♂1♀3不問2
♂叫びあり
ジャンル
バトル
アクションバトル
所要時間 20分〜30分
登場用語
最茗伝サイメイデン〜Garnet crystalワンドマインド〜
西への旅開始。
Garnet crystaワンドマインドl→最茗伝←
遥かなる西へGOWEST!
あやかしと人
聖の心と魔の力
冷たき光の元に
沈みゆく心
荒れ狂う妖力
守るべき仲間
そして戦いがはじまる
希望と夢
過去、現在、未來
それぞれのみち
最茗伝サイメイデン〜Garnet crystalワンドマインド〜
。
Garnet crystaワンドマインドl→最茗伝←
遥かなる西へGOWEST!
舞
ここは桃源郷
あやかしと人が
共存する田舎町長安にて
青髪、灼眼の法師が一人
紅蘭三蔵
「……私は、第37代目北方天帝大使、紅蘭三蔵と申します」
舞
その声は、どこか聞き覚えの
有るような声ではあった
さくら
「あ…姉貴…」
紅蘭
「さくら。さっさと準備済ませて出るぞ」
舞
旅の準備をそそくさと
済ませる妹達の姿が
そこにあった
雷同れい
『姉ちゃん、腹減った!』
雷同誠
「んなこと言ってる場合?れい兄」
舞
とは、言いながらも牛魔王
完全封印の命を受けて
西へと発つのであった
紅蘭
「旅立って、早々敵かよ。さぁやるぞ…れい、誠、さくら!」
妖怪
「かかってこい…!紅蘭三蔵!」
舞
妖怪の叫び声と共に
紅蘭の声色がかわり
[……フン、私の妹弟達には指一つ触れさせん!]
とドスのきいた低い声で言いはなった
紅蘭
『誠、さくら、れい!避けろ!魔眼浄化!』
舞
紅蘭の構える銃が
彼女の唱える念仏に
反応し、浄化が作動した
れい
「姉ちゃん、俺も援護するよ」
紅蘭
「れいは私と前衛を、誠とさくらは後衛を頼む!」
れい
「姉ちゃん、俺に任せろ!!凍てつく氷に凍りつけ!氷の弓!」
さくら
「燃え盛れ!烈火の炎の如く!!紅蓮烈火錫杖!」
誠
「雷撃の如し電流を彼の者の身体に打ち落とせ!雷鳴電祥弾!」
紅蘭
「あと、少し!頑張れもう一息!!」
舞
紅蘭の銃声
誠の電撃
さくらの炎の鎖釜
れいの氷の弓が
荒れ狂う
光
紅蘭
「やっと敵軍壊滅か…進むぞ」
舞
紅蘭がいたであろう場戦場には
浄化された敵軍妖怪の姿があった
誠
「よし、そろそろ行こう」
舞
気がつけばそこには
暖かく輝く光
紅蘭
「つきの町までは、どれぐらいかかる?」
誠
「みちに迷わなきゃあと三時間程で」
紅蘭
「そうか。」
さくら
「れい、誠!」
紅蘭
「おい、どうした?さくら」
さくら
「姉ちゃん!大変だ、れいと誠が!!」
紅蘭
「拐われたか…助けにいってやらなきゃな」
さくら
「だな…私らがどうにかれいと誠を助けねーとな」
誠
「姉様!!さくら!!どこ…ねえ!さくら…姉…さ、ま!」
れい
「紅蘭姉ちゃん…、さくら姉ちゃん…た、すけて」
紅蘭
「れい、誠!いま助けにいく!待ってろ❗」
ゥイィーン…
さくら
「れい、誠!助けに来たぜ!まぁ私と姉貴の手にかかればこんくらいちょろいぜ」
紅蘭
「私とれいは、前衛を倒す!さくら、誠!!後衛を頼んだ!」
れい、さくら被せ気味に
「わかった、任せな!!」
舞
そして、再び
敵軍の妖怪が
襲ってきた
さくら
「姉貴!、後ろ気を付けろ!ここは私の烈火錫杖で焼き尽くしてやるよ!!」
誠
「れいは姉様の援護を‼️」
紅蘭
「はぁ、はぁ!意外にきついな…」
さくら
「姉貴!避けろ‼️燃え盛れ!烈火の炎の如く!烈火錫杖!!」
誠
「雷鳴の如し電流を彼の者の身体に打ち落とせ!雷鳴電祥弾!」
さくら
「姉貴、誠!れい!大丈夫か!」
紅蘭
「ああ、大丈夫、さくら…まだ戦えそうか」
さくら
「おぅ、私に任せな、姉貴!」
誠
「姉様、さくら!加勢するよ!」
さくら
「行くぜ?」
光
紅蘭
「……ッチ、敵が湧いてきやがる…」
妖怪
「はぁはぁ!…きっつい!」
さくら
「うぉりゃぁあ!」
れい
「どぉりゃぁあー!」
紅蘭
「避けろ、れい、誠!さくら!!魔眼浄化!」
さくら
「どりゃあぁー!」
れい
「負けねー❗」
紅蘭
「よし、あともう一息!」
さくら
「これでラストだ!」
れい
「まだまだ!」
舞
敵の妖怪達との
壮絶な戦いは
まだまだ続く
さくら
「まだまだ戦いはこれから!かかってこい‼️」
紅蘭
「さくら、後ろ!!」
さくら
「わかった!!」
れい
「やるよ!」
妖怪
「ぐぎゃぁぁあ!」
紅蘭
「やっとこれで半分か…」
舞
まだまだ続く戦いは
四人にとっては
のっけからキツいものである
さくら&紅蘭 二人で声合わせ
『『烈火の炎と悲鳴轟く魔の力を持って、我らに平伏さんとする!!天浄烈火!!』』
舞
紅蘭とさくらの灼熱が放つ
烈火と紅蘭の経文から放たれた
魔の力が織り成した
黒炎により敵の妖怪は
みるみると浄化される
紅蘭
「やっとおわりか」
さくら
「さすがにこの戦いは疲れちまったな」
舞
壮絶な戦いをクリアし
やっとのことで次の町へと
進むのである
さくら
「姉貴?体調は?」
紅蘭
「ああ…大丈夫…じゃねえ…」
れい
「姉ちゃん?顔色悪い」
紅蘭
「…(吐)……気持ち悪い」
誠
「ちょ、ね、姉様!!」
さくら
「姉貴、無理すんな!」
れい
「はは、俺もちょいきつい」
紅蘭
「うぅ…きっつい(吐)」
舞
紅蘭が体調を崩した
翌日
ーー紅蘭姉弟側ーー
紅蘭
「うぅ…辛ぇ…」
れい
「姉ちゃん…」
紅蘭
「……さくら…」
さくら
「姉貴、ちょっと吐くか?」
紅蘭
「戦いで疲れちまったな…暫く、吐きたい…うっぶ!」
誠
「姉様…」
さくら
「ったく、世話焼かすな、バカ姉貴」
舞
とは、言いつつ紅蘭を
心配し看病するさくら
紅蘭
『うぅ………(吐)』
さくら
「姉貴はやすめよ、暫くはな」
舞
姉の看病をしながらも
旅の準備をしはじめた
さくら
「れい、薬買ってきてくんね?」
舞
紅蘭の薬を買いにいこうと
した時に弟の誠がきた
誠
「はぁ、大丈夫?」
舞
紅蘭の吐き気は中々
収まらず熱もあがる
さくら
「姉貴…まだ吐きそう?」
舞
さくらは紅蘭に付き添いながら
紅蘭の瀬名かをさする
紅蘭
「………悪いな、さく…r,…rrrrrr」
舞
紅蘭の看病に毎日
明け暮れるさくら
れい、誠
さくら
「大丈夫じゃねーな、こりゃ」
舞
紅蘭の吐いた物を
片付けつつ、誠、れいにも
気を配る
紅蘭
「…、やべぇ、敵がまた…」
舞
外を見ていたら
敵の妖怪が居はしたが
いまは戦える状態ではなく
嘔吐を繰り返す紅蘭
紅蘭
「さくら……、吐…く…(吐)」
さくら小声で被せ気味に
「しゃあねえ、頼れる妹の私が受け止めてやっから、吐いちまえ、ゲロ袋かえとくからな」
紅蘭
「……(吐)悪いな、こんな調子で」
さくら
『気にすんなよ、姉貴』
紅蘭
「うぅ……」
誠被せ気味に
『姉様!!』
さくら
「誠は少し休め」
紅蘭
「………はぁはぁ!…やべぇ…」
さくら
「姉貴…無理しすぎ」
れい
「姉ちゃん…腹減った」
さくら
「なに、言ってんだか…姉貴の体調みて言えバカ弟が!!」
誠
「さくら、大丈夫?」
紅蘭
「辛ぇ……(吐(ゲボ!!))」
さくら
「姉貴、なんか食えそう?」
舞
紅蘭はいまだに
戦えず苦しむ
紅蘭
「お粥…食う………うっ!」
再び今にも吐きそうな顔
さくら
「ぁあ。任せろ!お粥いま作るからまっててな」
紅蘭が吐いた洗面器を交換しつつ調理中
紅蘭
「ありがとな…さくら」
さくら
「いいよ、気にすんな」
れい
「さくら姉ちゃん…~」
さくら
「れい?」
れい
「うん」
さくら
「お疲れ。」
紅蘭
「うっぶ…ゲェエッ…オロロロ!」
さくら
「姉貴!?」
誠
「大丈夫…?」
さくら
「誠。暫く紅蘭姉貴は私に任せてな。」
誠
「ありがとう。」
さくら
「何!?」