無知
いつからか、水の出ない水道
五月蝿かったテレビは今では蝉の声に替わった
光源はカビ臭いカーテン越しの日光
わずかながら食品はあったが、昔から食材はない
役割を果たせない電化製品、ホコリ被った家具
開かない押入れからの異臭は、山になったゴミ袋の生臭さに紛れた
姉妹だった幼い少女は今は独り
「紫色は愛の数」「赤色は怒られた数」
外を知らない幸せな、その少女は言った。
掌と煙草、留守番と猛暑、黄ばんだ絵本と愛
それが今朝のトップニュース
いつからか、水の出ない水道
五月蝿かったテレビは今では蝉の声に替わった
光源はカビ臭いカーテン越しの日光
わずかながら食品はあったが、昔から食材はない
役割を果たせない電化製品、ホコリ被った家具
開かない押入れからの異臭は、山になったゴミ袋の生臭さに紛れた
姉妹だった幼い少女は今は独り
「紫色は愛の数」「赤色は怒られた数」
外を知らない幸せな、その少女は言った。
掌と煙草、留守番と猛暑、黄ばんだ絵本と愛
それが今朝のトップニュース
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