相手のことを知りたくなることが悪いことなら人間なんてやってられない
この話しはすごい勢いで書いてる話ですし、初めて投稿する作品ですし、恋愛ものは初めて書きます。初めてだらけです。でも、いろんな小説家も最初はこんなんだったんだろうな、と変に他者視点になって書いてます。感想とかあったら教えてください。それでは。
僕はいつから100円なんてものを大事にし始めたのか、
それは誰にもわからないだろう。
別にわかりたくないって人はそれでいいし、その方がいいかもしれない。
ただ、世の中にはどうしてこんなことなったんだろうと思うことがいくつもあって、そしてそれは本人にも(出来事なら当事者にも)わからない。だから誰かに聞いてしまうんだろうと思う。
僕が100円を大事にし始めたのは近くのコーヒーショップが100円1杯になった事だった。
味は正直どうということは無い味なのに、ついつい学校帰りだし暇なもんだから入ってしまう。そんなコーヒーショップだから、人が少なくもなければ多くもない。
僕の月のお小遣いは4800で、同じ年代の人から見たらまあちょっと高いかなって思う。しかも買いたいものとか、買い食いとかする気分じゃないのが最近というか前からずっとで、この前貯金が18万になってた。
そんな別に部活に力を注いでるわけでもなく、日々訳もなくパソコンをいじって帰る僕だから、このコーヒーショップについつい吸い寄せられてしまう。
なーんだ暇人なのか。そうです暇人なんです。
勉強しなくていいのかよ。家に帰ったらしてます。
友達いないのかよ。いません。
こんな自問自答で日々を終わらしている僕にとって雨宿りできる、寝れる、安い、といったこのコーヒーショップはいつの間にか僕の第二のすみかになっていってた。
だからかもしれない。いつも僕が座ってる影の薄い席に同じクラスの横山さんが座ってた時は、思わずのけぞったし、声もあげた。
うおぁってね。
横山さんは最初体を僕と反対方向にのけ反らした。それで僕を見ると
「誰?」
と一言。
誰?と言われても同じクラスのやつです、なんてゆった所で憶えてもらわなくてもいいしなー。
すいません、とだけ謝って違う席に座った。
いつも暗い席だったからか、すごく眩しい。
真夏の太陽みたいに感じる。僕はよっぽどドラキュラに向いてるらしい。そんなこと思いながら100円を出してコーヒーを一杯飲んでしばらくして席をたった。
明日なんか言われないかな、とも思ったけどまず憶えてないのに言わないか、とか思ってその日は帰った。