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赤い文字の手紙

この街には最悪の伝説がある。

詳しくは知らない。

ただわかることは手紙に赤い絵の具で書かれたその人の名前、それが届いた1週間後にはその人は崖から落ちて死ぬ・・・

しかしその崖はその妙な伝説のせいで観光客がたまにいっぱい来る。

まぁその崖で死んだ人なんて聞いたことないけどね。


川村祐樹かわむらゆうきはいつものように学校へ行ってた。

地元の高校で歩いて10分。

学校へ着き、廊下を通ると隣のクラスが騒がしい。

沢山の人間が1人の少女を中心に集まっている。

「まじかよ。」や「やべぇだろ。」と言うような声が聞こえる。

「おいどうしたんだ?」

とりあえず一番の親友の長谷川凌はせがわりょうに聞いてみた。

「翔子のところに赤い文字の手紙が届いたんだよ。」

翔子というのは泣いている少女のことだ・・・

安田翔子やすだしょうこ、そこそこ仲がいい。時々勉強を教えてもらったりする。

「赤い文字?」

「伝説だよ。赤い文字で書かれた名前の手紙、その人は1週間以内に崖から落ちて死ぬってやつ。」

はぁ、そうですか。いやいや、今更そんなのしんじねぇって。

伝説にすがりついたいたずらだろ。

「で、翔子の家族の誰かが死ぬのか?」

笑いをこらえながら聞いてみた。

みんな騒ぎすぎだろ。

「それが翔子本人なんだ。」

凌の顔は本気だった。

「いや、つかいたずらでしょ。」

「いたずらじゃなかったらどうする?」

・・・言葉が出ない。

いたずらじゃないなら?本当に死ぬのか?そんなわけねぇだろ。ならなんで突然なんだよ。

さらに凌からこんな言葉が・・・

「実はな、最近3件ほどあったんだよ。」

何言ってるんだ?何があったんだ?

「みんな同じ崖から死んだ。3つの赤い文字の手紙も見つかってる。」

「本当なのか・・・」

それしか言葉が出なかった。

凌は冗談でこんなことを言う人間じゃない。

死ぬのか?本当に・・・

今日、安田翔子に赤い文字の手紙が届きました。

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