表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特殊召喚士は無双したい~この世界で唯一の召喚士だから~  作者: アルふぁん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/30

No.9 激戦の対価

柵の強化が完了した日の夜


ナポレオン

「アイン様。ホブゴブリンの群れの討伐へ向かいませんか?」

唐突にナポレオンが提案してきた。


アイン

「うん?!それはなぜだい?」

素直に。不思議に思い聞き返した


ナポレオン

「戦争では、守りの方が有利だと言われております。しかし、ホブゴブリンたちには、私達の存在は知られておりません。この状況下での奇襲は効果的かと。コブ達の能力も向上して参りましたので、頃合いかと思われます。」


アイン

「ナポレオン、正直に言って、勝率は?」


ナポレオン

「アイン様と私が居なければ勝率は0%です。アイン様と私が参戦すれば99%の勝率かと。」


アイン

「わかった。それじゃ、いつにする?」


ナポレオン

「明日にでも。」


アイン

「ナポレオンを信じるよ。行こう!」


翌朝、ゴブ達に奇襲決行を伝える。


ゴブ

「どこまでやれるかは分かりませんが、一生懸命、鍛錬してきたので、頑張ります!」

一同が大きく頷く


アイン

「それじゃあ!出発だ!」


村から北へ向け、ひたすら森を進む。

森に入り4日目


ドゥック

「クンクン!クンクン!アイン様っ!...においます...!」

ドゥックが小声でアインに囁いた


アイン

「みんな、止まろう。近くに居る可能性が高い。身を低くして。」

ドゥックが指差した方向へ、ゆっくりとゆっくりと気配を消して進んで行く


ガヤガヤ...ガヤガヤ...!


ゴブリンの群れだっ!


奥の方に大きなホブゴブリンが居る!


ゴブ

「俺たちの村から4日しか離れて居ない!こんな所にまで勢力を伸ばしてたなんて!」

小声でゴブが驚く


アイン

「リンとゴブリは後方へ身を隠して。なるべく見つからない様に、弓で援護射撃を!ドゥックとハナは身体強化をした状況で奇襲を掛けて、そのまま逃げて隠れて、休憩取りながら再度、身体強化後奇襲を!絶対に深追いしてはいけないよ!ゴブとゴブンは前衛でホブゴブリンまでの道を開くんだ!俺とナポレオンが後方で取りこぼした敵を、うしろのリン達の所へ向かわせない様に仕留めるからね!」


一同、大きく頷く


リンとゴブリが後方の木の上へ登り弓を構える


ドゥックとハナは草むらに身を屈め上手に隠れて居る。


ゴブ

「行きます!!!」

ゴブとゴブンが一斉に走り出し、ゴブリンの群れへ襲い掛かる。


ゴブが大きな剣で切り掛かり、3匹まとめてゴブリンを切り裂いた

ゴブンも慣れやかな槍捌きでゴブリンの急所を突いて行く


上場のスタートだろう


驚いたゴブリンの群れは、思考が停止して動けなくなって居る者、逃げようとする者、怒り狂い襲って来る者。と様々であった


ゴブが大きな盾を前面に構え、じわじわと前進する。

ゴブの後ろから、ゴブンが長い槍で突きを繰り出し敵の数をみるみる減らしている。

ゴブの盾の隙間からドゥック達も敵を翻弄している。


ゴブ達の両サイドから襲い掛かる敵をリンとゴブリが弓矢で撃ち抜いて行く。


初陣にしては素晴らしい連携である。


ホブゴブリン

「全軍集まれっ!」

野太い声でホブゴブリンが叫んだ


その瞬間。

ちりじりになっていたゴブリン達が、一斉にホブゴブリンを中心に集まり、こちらを睨む


ホブゴブリン

「壁は前へ出ろ。あそことあそこ。弓が居る。投てき用意。

壁は厚く作り数でなぶり殺せ。たった8匹の敵に何している。殺せ。」

ホブゴブリンはとても適格にこちらを分析していた。

リンとゴブリの位置も正確に当てていた。


次の瞬間


大量の石がリンとゴブリに投げ込まれた


リン・ゴブリ

「きゃーっ!痛いっ痛いっ」

ボトッ。と木からリンとゴブリが落ちてきた。多くの石に当てられ血が流れている。


アイン「大丈夫か!?ナポレオン、ゴブリを!」

俺は言葉よりも先に、リンとゴブリの方へ駆け寄っていた


落ちた衝撃でリンの弓は折れてしまっていた


アイン

「くそっ!大丈夫か!?」


リン

「...痛いっ、...大丈夫です...」顔からも血を流していた。


ゴブ

「うわぁぁぁあぁーっ」

ゴブが隊列を組んだゴブリンの群れに攻められていた。

盾の上から棍棒で殴られている

ゴブはゴブンを守る事に必死だ


ドゥックとハナは、ナポレオンの後方で尻尾を丸めて震えていた


アイン

「くそっ!!!どうするっ!!?」

リンを抱え、ゴブ達が棍棒で滅多打ちにされて居るのを眺める

ゴブは、まだ必死にゴブンを庇い、盾を両手で支えている


ナポレオンが、スっと立ち上がった


ナポレオン

「ゴブよっ!決して諦めず、仲間を必死に守るお前は素晴らしい将軍になるだろう!」

ナポレオンがゴブを見つめ、そう叫んだ


アイン

「ナポレオン、それどころじゃ!!」

俺はとても焦っていた。これ以上、仲間が血を流す姿は耐えられなかった


ナポレオン

「アイン様。戦いの結果は、最後の5分で決まりますので、ご安心を。」

ナポレオンが前進し始めた。


ナポレオンはオーラを発しながら前進する。

オーラに危険な香りがするのか?ゴブリン達が目の色を変えてナポレオンへ攻撃し始めた


アイン

「ゴブ!ゴブン!今のうちへこっちへ逃げてこい!!!」

ゴブとゴブンがヨロヨロと急ぎ足で退却を始めた


ナポレオンは右手に持ったサーベルでバサバサと目の前のゴブリンを切り裂いて行く


ナポレオン

「アイン様、失礼致します。」

ナポレオンは俺へ目を配り、少し、会釈をした


ナポレオン

「ホブゴブリンとその群れよ。アイン様の歴史の1ページになれる事を誇りに思え。」


ナポレオン

「「「 アルティメットスキル!! 」」」

ナポレオンを取り巻くオーラは激しくなった


ナポレオン

「「「「 バラデアバンス!!! 」」」」

ナポレオンがそう唱えた途端。

黄金色に輝く、大きな大砲が3挺出現し、砲口が瞬時に光り輝いた


ちゅどーーーーーーっんっっ!!!!!


大音量と共に、高エネルギー砲がホブゴブリンに向け放たれた

一瞬だった

ホブゴブリンとゴブリンの群れが居た場所には3本線の更地が出来ていた



アイン

「...アルティメットスキル...?バラデアバンス...?なんだ...それ...」

俺は驚き過ぎて、なかなか思考な追いつかなかった。ただただナポレオンは強すぎた。


ナポレオン

「アイン様。さぁ、帰りましょう。」

そう言うと、ナポレオンはゴブリを抱き抱えて歩き出した


すぐ近くの小川に辿り着き、怪我を水で濡らした布で綺麗に拭き始めた


ゴブ

「全く歯が立ちませんでした...申し訳ございません...」

怪我した肩を水で冷やしながらゴブが俯く


ゴブン

「俺も.....悔しい...」

ゴブンも多く怪我していた


リンとゴブリも俯きながら、自身の怪我を治療していた


アイン

「結果、勝てたから良かったよ。みんな生きてるから、良しとしよう!」

俺は少しでも励まそうと元気良く言った


アイン

「なぁ...ナポレオン。最初から、あのアルティメットスキルでホブゴブリンやっつければ良かっただけじゃないのか?」

俺は小声でナポレオンへ言った


ナポレオン

「そうですね。それが1番簡単でしたね。しかし、それでゴブ達は何を得れるのですか?多くの苦労をし、村で鍛錬を行い、それを戦場で実践経験をし、ドゥック達は初めて命のやり取りを。」

ナポレオンは口を真一文字にして言った


アイン

「...ナポレオン、ごめん。確かにそうだね。俺が甘かったよ。」


ナポレオン

「アイン様が謝る事ではありません。ゴブ達は多くの怪我を負いました。しかし、この怪我や経験は、必ずゴブ達に良い対価をもたらします。」


アイン

「わかったよ。ありがとう。」

俺は自分の非力さにも少しイラついていた。


アイン

「みんな、今日はここで休もう!!」


そうして一夜を野営で明かした



ゴブ

「アイン様っ!アイン様っ!起きて下さいっ!」

ゴブがいつにも増して大声で起こしてきた


アイン

「!!敵襲かっ!!?モンスターかっ!!?」

俺は飛び起きた


ゴブ

「アイン様っ!見てください!これを!」


ゴブ達の頭上に文字が浮かび上がっていた


ゴブの頭上には《進化完了・ゴブリンシールド》


ゴブンの頭上には《進化完了・ゴブリンスピアー》


リンとゴブリの頭上には《進化完了・ゴブリンアーチャー》

の文字が


ナポレオン

「おや。ゴブはゴブリンシールドへ進化しましたか。てっきり、ゴブリンソードへの進化に向かうと思っていましたが。仲間を守りたいと言う強い意志が、ゴブリンシールドへ向かわせたのでしょうね。」


アイン

「まさかっ!ナポレオンっ!ゴブ達が進化する事を見越してっ!?」


ナポレオン

「はい。もちろんです。アイン様。私はアイン様の副官ですので、それぐらいは。はははっ」

ナポレオンが笑う姿を初めて見た。なんだかとても嬉しい気持ちになった。

ゴブ達が進化し、少し体型も大人っぽくなった様に感じる


進化って見た目にも変化を表すんだなぁ、と実感した


ゴブ

「アイン様、ありがとうございます!このような進化形態はゴブリン界でも滅多に起こらない進化系統です!アイン様に助けて頂いたあの日から...俺達は...うっ...うっ...頑張ってきて、良かった...」

涙が出るほど頑張って来たのか、涙が出るほど嬉しい進化だったのか、俺の心にも、響くモノがあった瞬間だった


アイン

「みんなおめでとう!いやー!なんだか、みんな進化して!先越されちゃった感あるなぁ!俺も置いて行かれない様に頑張らなくちゃなっ!あははっ!!」


ナポレオン

「アイン様、なにを仰られておられるのですか?アイン様は相当にお強いですよ?私を召喚した時点で、アイン様も私と同じく《アルティメットスキル バラデアバンス》の使用が出来ますので。」

サラッと、凄く重要な事をナポレオンは言った


アイン

「え?」


ゴブ達

「え?」


ゴブ

「えっと...あんな凄い魔法...アイン様も撃てるのですか...?」


ナポレオン

「当たり前じゃないか?私を召喚したのはアイン様だぞ?私のスキルをアイン様が使用出来ない道理がどうしたら存在する?私から言わせれば、なぜアイン様がバラデアバンスを使えないと思ったのか。その思考の方が不思議である。」


おいーーーーっ!

クソ女神ぃぃぃーー!

だ か ら っ!!!!!

こういう大事な事は、教えておいて貰わないと!!!!!


「モニター」

俺は小声で呟き、モニターを覗き込んだ


名前・アイン 性別・男 年齢・18

種族・人族 職業・召喚士

スキル・召喚(次回召喚1500P)(手持ちP・1673)

アルティメットスキル

・バラデアバンス(インターバル20秒)

Lv1騎兵2

Lv1歩兵2

Lv1弓兵2

ステータス

騎兵術・3

歩兵術・3

弓兵術・3

※特記事項※

召喚可能・前世の記憶を元に偉人召喚可能


ちゃんとアルティメットスキル蘭増えてんじゃーーーんっ!!

しかもインターバル20秒って、20秒に1回あんな凄いアルティメットスキル使えるじゃーーーーんっ!!

しかも召喚ポイント貯まってるじゃーーーーんっ!!

モニター見てかなった俺も悪いじゃーーーーんっ!!

女神様ごめんなさいぃぃぃぃーーーっ!!


アイン

「よし!村へ帰ろう!」

俺は遠い目で言った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ