No.56 フェの国
夜が明け、俺達は北東大陸を北上して行く
しばらく進むと
アイン
「あの山はなんだろ?周りの山々は雪化粧なのに、あの山だけ青々してるよ!」
諸葛亮
「あれは「フェ」と言う国ですね。小国でこの北東大陸の太古より住まう、
フェ族と言う民族が国を創ったそうです。あまり内情は外へ流出しておらず、不思議な国ですね。ゴッゴ皇国にも属していない、独立国ですね。」
アイン
「フェの国かぁ〜!民族ねぇ!行ってみよう!」
諸葛亮
「入国出来るかは分かりませんが、行くだけ行ってみますか。」
俺達達は雪解けた青々した山にある、フェの国へ歩みを進めた
フェの国の城門へ辿り着いた
石造りの背の高い城壁が築かれている
アイン
「すみません、ここはフェの国ですか?」
門番
「そうだ。何用だ?」
不機嫌そうな門番はツンケに言った
アイン
「フェの国に入国とかって出来ないですか?ただの冒険者で、世界各国を旅してるだけなんですが。」
門番
「500ゴゴだ。」
アイン
「500ゴゴとは?」
門番
「入国税1人500ゴゴだ。滞在は1日しか認めん。」
500ゴゴ!大金だっ!
しかも1日だけ!4人で2000ゴゴ!!これはイケナイ
アイン
「500ゴゴですか……」
門番
「キサマ。冒険者と言ったな?ランクは?」
門番はふてぶてしく質問した
アイン
「はい、俺はSランクで職業は冒険士です!」
門番
「Sランクだと?それではウルティマスキルを保有しているって事だよな?でも、冒険士か。ただの文化系職業じゃねぇか。使えねーなぁ。」
更に不機嫌になった
アイン
「でも、俺の後ろに居る3人は全員Sランクの職業戦士だよ?」
門番
「なんだって!?じゃあ3人も戦闘系ウルティマスキル持ちかっ!!」
アイン
「そうなるね。」
門番
「入国税は要らねえ!依頼を受けてくれねぇか!?」
関羽
「何を言っているんだキサマ。アイン様に散々無礼な態度をとりおって。都合が良すぎんか?」
関羽が門番を睨みつけた
ジャンヌ
「そうよっ!アイン様に対して偉そうすぎる!!ウルティマスキルですって?こっちは全員アルティメットスキル持ちよ!気分悪いわっ!」
門番
「なんだって!!?もしかして…あんたら、あの新興国アイン王国の武神達かい!?」
諸葛亮
「武神かどうかは分かりませんが、こちらに居られますお方が、そのアイン王国国王、アイン様ですよ。」
門番
「ひぇっ!本当に失礼しました!この通りっ!!」
門番が深々と頭を下げた
アイン
「いや、別に大丈夫だよ!俺がアイン王国国王ってのも、心強い参謀達が居てくれてるだけだし。俺は対した人間じゃないよ。ところで、何か困ってるの?依頼したいって言ってたけど。」
門番
「お話を聞いて頂けるだけでもありがてぇ!!長老の所へ案内したいのですが、宜しいですか!?」
アイン
「別に構わないよ。」
俺達は門番に連れられ、フェの国へ入国し、長老の元へ連れて行かれた
門番
「フェルーシャ様!Sランク冒険者の方をお連れしました!」
木造造りの大きな屋敷の広間にちょこんと座る
フェルーシャと呼ばれる女性の長老が居た
門番
「フェルーシャ様!こちらにいらっしゃいますのが、アイン王国国王であらせられます、アイン様です!」
門番はフェルーシャ長老と俺達に再び深々と頭を下げた
フェルーシャ長老
「あんたがアイン王国国王のアインかい。どうせ門番のガキが粗相を働いたろう。詫びるよ。」
おっとりとした口調で長老が詫びた
アイン
「いえいえ!もともとオーラの無い自分が悪いですw何かお困り事があるとか?」
フェルーシャ長老
「ふむ。後ろに居る3人は相当な腕を持っとるのぉ。」
うっすらと目を開け、偉人3人を見つめた
アイン
「はい。俺の秘書官を務める諸葛亮と、近衛兵長の関羽。そして、ジャンヌです。」
俺の紹介で諸葛亮達は会釈をした
フェルーシャ長老
「ちょっと頼み事があってね。達成して貰えれば、如何なる報酬もこちら側は提供しよう。」
アイン
「我々に出来る事であれば、お手伝い致しますよ?」
フェルーシャ長老
「ふむ。有難い。このフェと言う国はどこの大国にも属しておらん小国じゃ。それは知っておるか?」
アイン
「はい、知ってます!」
フェルーシャ長老
「我らフェ一族は古来より、このフェの国の領土に住まう神の鳥「シェフィーラ」様を代々お護りして来た。シェフィーラ様は夏には鮮やかお姿をされて居られるが、冬になると炎を纏い、我らの領土を温め、我ら一族を飢えから助けて続けて下さる神なのじゃ。あの山の頂上にお住いになられており、数百年に1度、卵を1つだけ産み育てられる。その周期と同時にこの山々に古来から住まう猿達、「猿魔」がその卵を狙い、進化を果たして、群れの中から「猿魔王」が誕生する。その猿達から我らはシェフィーラ様をお護りするのだか、今年は異常だ。猿魔王から更に進化を果たし、「猿魔導王」へと進化してしまった。ありとあらゆる魔導を使い、持って生まれた肉体を駆使した攻撃。手に負えんゃ。」
フェルーシャ長老は肩を落とした
アイン
「要するに、その猿達を退治すれば良いって事?」
フェルーシャ長老
「簡単に言うと、そういう事になる。ボスである猿魔導王を討伐すれば、群れは散り散りに解散するはずじゃ。やれるのか?猿魔導王はかなりの強敵ぞ?」
ジャンヌ
「まぁ、私1人で充分かしらね?」
半身を乗り出し、ジャンヌが言った
アイン
「フェルーシャ長老。報酬は何でもとおっしゃいましたか?」
フェルーシャ長老
「ふむ。なんでも聞き入れよう。」
アイン
「これは、フェの国の長、フェルーシャ長老からのご依頼。俺はアイン王国国王として、この依頼、俺1人で受けましょう。その代わり。」
フェルーシャ長老
「ほう。1人で受けるとな。豪胆な男よな。して見返りは?」
フェルーシャ長老が割って入った
アイン
「この依頼を見事達成した暁には、我がアイン王国と、国交の樹立をお願いしたくございます!」
フェルーシャ長老
「よかろう。見事依頼を達成した暁には、約束しよう。」
アイン
「よっしゃあ!そうと決まれば!」
俺は右手を前に出した
右手はみるみる光を放ち始めた
アイン
「召喚!」
バインっ!!
大きな音と共に
日本刀を1本手に持ったナポレオンがとても不機嫌そうに現れた
ジャンヌ
「ぷぷっ!ただのお使いじゃんwww」
ジャンヌが笑いを堪え切れず笑った
ナポレオン
「アイン様、猿魔導王討伐後、お話があります。」
ナポレオンはとても不機嫌そうだ
アイン
「いいじゃんべつに!!こっちに来て貰うついでに、ドフに頼んで置いた俺の武器が出来上がったから一緒に持って来て貰っただけじゃん!それに!今回は国交樹立するんだから、外務大臣のナポレオンの仕事だろ!!?仕事なんだから、怒る事ないじゃん!!」
関羽
「がははははっ!!」
ナポレオンをバカにしたように関羽が笑った
ナポレオン
「後ほど、お話があります。」
不機嫌そうに、ドフが造ってくれた日本刀を差し出した
ナポレオン
「初めまして。フェルーシャ長老。私アイン王国外務大臣を務めますナポレオンと申します。こたびのご依頼。間違いなく我が王アイン様が達成なさいます。本日より、国交樹立の型紙程度、お話出来れば有難いです。」
フェルーシャ長老
「これは丁寧に。アインよ。そこのシュンを連れてゆけ。そやつも一応はウルティマスキルを保有しておる。シュンよ。アインをシェフィーラ様の所へお連れせよ。」
先程のシュンと言う名の門番に命令し、俺達はシュンに連れられ、山を上がって行った




