No.45 闘技場建設
ある日、俺はドワーフ4兄弟の長男ドフをアイン城へ呼び出した
アイン
「ドフ、急に呼び出して悪いね!調子はどうだい?」
ドフ達ドワーフ4兄弟は、大きくなり過ぎたアイン王国のインフラ整備の為に、王国の東西南北に別れ、4兄弟全員が工房主となり、王国の発展に尽力してくれている
ドフ
「アイン様、お久しぶりですね。ワシらも忙しいですが、アイン様もお忙しそうで!お陰様で、王国のインフラ整備も9割方終わりましたよ!」
昔は毎週末、ドフの工房へ遊びに行っていたのだが、最近は外交などで忙しく、全然行けていなかった
アイン
「少し見ない間に、ちょっと雰囲気変わった?」
見た目はあまり変わった様子は無かったけど、雰囲気が少し違って感じた
ドフ
「実はよぉ。ワシら4兄弟、各々が工房主になり、各50~60人のドワーフ族を雇い入れて、仕事に精を出してたら、いつの間に、ハイドワーフに進化しちまってたんだぜ?面白いよな、がっはっはっ!」
アイン
「ゴブやゾウラ、ドゥック達も進化したけど、ドフ達までもかぁ!凄い!」
ドフ
「しかもよぉ、ウルティマスキルまで獲得したんだぜ!」
アイン
「なんとっ!!!!闘うドワーフ爆誕か!!?」
ドフ
「がっはっはっ!違う違う!戦闘系スキルじゃねーよ!ウルティマスキル《大工》だよ!思い描いた通りの物が大体作れる!設計図を頭に描くと、同じドワーフ族には共有まで出来るだぜ?すげーだろ!」
アイン
「すっ!凄いっ!ところで!ハイドワーフって珍しいの!?」
ドフ
「そりゃそーだよなっ!アイン様は知らねーよなっ!500年に1人進化するかしないかのレベルだぜ?しかも俺ら4兄弟全員がハイドワーフに進化しちまった!これは、このグランツオリオンの世界が始まって以来の凄い出来事だとワシは思うぞ?」
アイン
「えっ!?そんなレベルなのっ!?凄いっ!」
ドフ
「だろ?ところでよ。アイン様。本題はなんなんだよ?」
アイン
「あぁ!忘れてた!闘技場を造って欲しいんだ!」
ドフ
「闘技場っても。アイン王国にはそんな土地余ってねぇぞ?規模はどれぐらいなんだ?」
アイン
「場所はアイン王国の南西すぐの、平原に建設予定だよ!ケットシーさんには許可は貰って来た!」
ドフ
「なんと!ケットシーが許可したのか!」
アイン
「そうなんだよ!それでね!アイン王国から闘技場までの街道整備と、闘技場の周りには宿泊施設や商業区のインフラ整備もお願いしたい!文明の発展だけじゃなくて、あくまでも、あの平原はケットシーさんのナワバリだと思ってるから、自然としっかり調和するように整備して欲しいんだ!アパルカさん達が多く生息してるから、自然保護団体も国として立ち上げようと考えてる!」
ドフ
「なかなか壮大だな!」
アイン
「各王国との親睦を深める場としても機能させたいから、来賓席も!一般国民にも楽しんで欲しいから、座席確保も!チーム対抗戦が出来るように、闘技場フィールドは少し大きめに造って欲しいかな!」
ドフ
「それじゃ、図面が完成したら、1度持って来よう!」
アイン
「ありがとう!よろしく頼むよ!」
どんな設計図が出来上がるのか
俺はワクワクして首を長くして数日を過ごした
4日後
ドフ
「アイン様!お邪魔するぜぇ!」
ドフがアイン城の会議室へやって来た
ドフ
「これがワシの作った設計図とイメージ図だ!」
ドフが数枚の紙をテーブルへ並べた
サッカー場の様な長方形の闘技場
近隣施設には一切の壁を設けず解放的
王国から闘技場へ続く街道沿いには
宿泊施設や商店が立ち並ぶ
俺が思ってた以上のイメージ図を持って来た
アイン
「凄いやっ!闘技場周辺じゃなくて、街道沿いに宿泊施設や商店、露店を配置したんだね!」
ドフ
「闘技場周辺に村みたいに、闘技場を中心とした1つの村みたいなのも考えたんだが、アイン様が自然との調和を大切にしたいって言ってただろ?だから、あくまでも目的地を闘技場として、その行き帰りの「移動時間」までを1つのストーリーとして考えて見たんだよ!闘技場の街道側、表面には露店出店スペースを設けて、闘技場裏手、平原側には、自然保護団体施設の大きな建物を創る予定だな!」
アイン
「ドフ!完璧だよ!」
ドフ
「んで、いつから作り始める?」
アイン
「すぐだよ!今日からでも!」
ドフ
「がっはっはっ!承知した、しかし、材料やそれに掛かる費用なんかをまずは、ラムセスとカエサルの旦那に相談しなきゃな!」
俺は「偉人伝心」を使い、ラムセスとカエサルにドフと合うようにアポイントを取り付けた
アイン
「ラムセスとカエサルには伝えたから、帰りにでも、ラムセスの家に寄ってみてよ!」
ドフ
「了解した!立派な闘技場造って見せるぜ!」
俺とドフは、ギュッと硬く握手を交わした
外務大臣のナポレオンの交渉により、各大国からの資金援助、材料供給の約束が交わされ、早々に闘技場の建設は始まった




