No.43 城下町のお祭りと模擬戦
ネフスキーとスキピオを召喚し
朝食へ向かった
アイン
「みんなおはよう〜!ネフスキーとスキピオだよぉ〜、みんなよろしくねぇ〜」
俺はいつもの席に座り、朝食を待った
リン
「アイン様、おはようございます!」
リンが満面の笑みでニコニコ挨拶してくれた
アイン
「リン、おはよう〜、今日は何だか城下町が賑やかだね!お祭りでもあるの?」
リン
「アイン様が邪神を退けた!と町では噂が広まり、ちょっとしたお祭りを開催してるみたいですよ〜」
リンが俺の朝食を配膳しながら言った
アイン
「お祭りかっ!ちょっと見に行ってみようかな!?今日はみんなも休みだろ?誰か一緒に行かないか?」
「行く!」
リンとゴブリ、ジャンヌが勢い良く手を上げた
アイン
「諸葛亮と関羽はどうする?」
諸葛亮と関羽に目を向けた
諸葛亮
「最近、リン達とのお時間がアイン様も取れて無いでしょう。たまにはゆっくり羽根を伸ばして下さい。」
うんうん。と関羽も頷く
アイン
「分かったよ!ありがとう!じゃあ、諸葛亮と関羽はネフスキーとスキピオを色々案内してあげてくれないか?」
関羽
「もちろん、問題ない。」
アイン
「助かるよ!そういえば、関羽とスキピオのアルティメットスキルはデバフ付与で似てるよなぁ〜」
関羽
「似てますが、状況によっては、全然別物ですなぁ。」
アイン
「そうなの?」
関羽
「ワシのデバフは人数に制限はない。もちろんスキピオ氏のデバフにも人数制限は無いのだが。ワシのアルティメットスキルは広範囲デバフとしては優秀かも知れませんなぁ。スキピオ氏のデバフは、強者と1vs1の場合、1番効力が高まるでしょうなっ!永遠にその対象者を弱体化して行くのでなっ!」
アイン
「へぇ〜!勉強になるなぁ〜!」
ベリサリウス
「ネフスキー殿のアルティメットスキルも異常かと。防御系のスキルや魔導をまったく無視したアルティメットスキル。これは、かなりのモノ。滲み出るオーラからして、相当な戦士だとも思われる。後ほど、手合わせを願いたい。」
ネフスキー
「もちろん!俺もベリサリウス氏の戦闘オーラが気になっていた所だ!」
アイン
「へぇ!見てみたいなぁ!アルティメットスキル無しで、武神同士の模擬せんかぁ!祭りを見終わったら、俺も剣闘場へ見に行くよ!」
ゴブリ
「私も見てみたい!」
リンも頷く
ジャンヌ
「それでは、私はその模擬戦に参加しようかな!!」
両肩を廻し、鎧をカチャンカチャン言わせながらジャンヌもやる気満々になっていた
ラムセス
「それでは、14:00頃、剣闘場へみんなで集まってみましょうか。それまでは、みな自由時間でどうでしょう。」
さすがはアイン王国首相だ。まとめるのが上手い
アイン
「楽しみだね!」
俺はそういうと、朝食を楽しんだ
アイン
「なんだか、久しぶりの城下町な気がするなぁ〜」
リンとゴブリ、ジャンヌを連れて城下町へ出た
ジャンヌ
「活気があって華やかだなっ!」
リン
「町の皆さん、装飾頑張っていましたよ〜」
「あっ!アイン様だっ!」
「アイン様!王国を守って下さりありがとうございます!」
たくさんの国民に声を掛けてもらった
みんな笑顔でお祭りを楽しんでいる
ゴブリ
「アイン様!あの屋台!最近とても流行ってるんですよ!行ってみましょう!」
俺は手を引かれ、城下町を楽しんだ
時は14:00
アイン城に併設する剣闘場
この剣闘場は普段、ゾウラが管理し、ゾウラの軍隊の鍛錬場として使用されている
ゾウラ
「アイン様、お待ちしておりました。皆さま既にお揃いです!」
一段と逞しくなったゾウラが剣闘場の椅子へ案内してくれた
アイン
「偉人達が手合わせかぁ!思い出すなぁ!ナポレオンに色々な剣技を教わったなぁ〜」
俺は少し懐かしんだ
クレオパトラ
「それでは、模擬戦を行いますわよ。多数の参加志願があったので、私が指揮を取らさせていただくわ!」
「パチパチパチパチっ」
俺は拍手を送った
クレオパトラ
「それでは、まず、ベリサリウスvsネフスキーからっ!」
剣闘場中央へ歩みよる2人
ベリサリウス
「ネフスキー殿、よろしく頼む!」
ネフスキー
「こちらこそ」
筋肉質なベリサリウスがグラディウスを抜き構える
すぐさま、ネフスキーも長剣を抜いた
クレオパトラ
「それではっ!始めっ!」
正面からベリサリウスが突進し、豪快ながら的確な剣筋でネフスキーへ切り掛かった
ネフスキーがバックステップを踏み、ベリサリウスと距離を取る
長剣を活かし、間合いを詰めさせない戦法だろう
ネフスキーが長剣を巧みに操る
アイン
「なんだありゃっ!?」
ネフスキーの長剣は…しなる!!
左右からの斬撃は、弧を描き、三日月の様な形でベリサリウスに襲い掛かる
ベリサリウス
「なんとっ!」
間一髪の所でベリサリウスは避ける
ネフスキー
「ほう。これを避けられますか。」
身体に似合わず、繊細かつ、的確な剣技に見とれる一同
「互角っ!!」
幾つもの攻防ののち、クレオパトラが模擬戦を止めた
ベリサリウスもネフスキーも汗をかき、息遣いが荒くなっていた
ベリサリウス
「召喚されて良かった。この世には、まだまだ強者が居る。」
ネフスキー
「こちらこそ感謝する。このように心躍る剣闘は久しぶりだった!」
「パチパチパチパチっ!」
俺は大きな拍手で2人の健闘を称えた
クレオパトラ
「それでは、次に、関羽vsスキピオっ!」
関羽
「あんな模擬戦見せられると、腕がなるのぉ!」
剣闘場中央へ歩みながら、関羽が青龍偃月刀を廻す
スキピオ
「ワシほどの体格を持った武人と剣をまみえるのはいつぶりだろう?楽しみだ!」
スキピオも、大きく分厚い特製のグラディウスを抜きながら中央へ歩いた
クレオパトラ
「それではっ!始めっ!」
関羽
「ふんっっ!」
あんなに長く、重たそうな青龍偃月刀を軽々振り回し、スキピオを横殴りにして行く
スキピオ
「さすがに重たいの!」
スキピオもグラディウスで正面から関羽の攻撃を受け止めている
スキピオが青龍偃月刀を跳ね除け
身体に見合わないスピードで関羽の間合いに詰め寄る
関羽
「接近戦も嫌いではないぞ!」
スキピオの重たい一撃を、青龍偃月刀の持ち手部分で受け、回し蹴りを見舞った
スキピオは左腕で見事受け切り、間合いは離させない
スキピオ
「体術も素晴らしい!」
スキピオが表情変えず、模擬戦を楽しむ
これまた、多くの時間、攻防を繰り返し、汗が熱気に代わり揺らいで行く
クレオパトラが模擬戦を止め、これまた互角
関羽
「ありがとうスキピオ殿。良い鍛錬であった。」
スキピオ
「こちらこそ。楽しい時間であった。」
「パチパチパチパチっ」
俺は伝説級の武人達の模擬戦が見れて、興奮だ
ゾウラ
「アイン様。我々も模擬戦を行ってもよろしくでしょうか?」
ゾウラが片膝を着いて頼んで来た
アイン
「もちろん!良いよっ!」
ゾウラ・ドゥック・ハナ・ゴブリン四人衆
vs
兵隊さん12名
※兵隊さん達はLv5に上がり、腕が2本から4本に増えていた。異形に進化した
ゾウラ
「日々の鍛錬の成果!アイン様に見せようぞっ!」
気合いの入ったゾウラが鼓舞する
クレオパトラ
「それではっ!始めっ!」
ゾウラが2本の短剣を抜き、突進して行く
それにつられ、ゴブとゴブンも剣を抜き突き進む
両サイドからドゥックとハナが前衛3人に向け、身体強化補助魔法を唱える
歩兵4人は先陣を切るゾウラに向け合計8本の剣を向ける
「ぴょんっ!」
と歩兵を飛び越え、ゴブとゴブンが盾で8本の剣を制圧する
兵隊も甘くない
飛び上がったゾウラへ向け、幾本もの矢が降り注ぐ
騎兵は後ろに控えるリンとゴブリに走り出していた
ドゥック
「分かってたよっ!ハナ!やれっ!」
ハナは頷き、土系の魔法を唱えていた
ハナが魔法を唱え終え、騎兵の走る地面は泥濘んだ
「ヒヒーーーンッ!」
騎兵の馬は勢いを落とした
リンとゴブリは飛び上がって剣闘場側面の壁の足場へ移動し、後ろに控える弓兵に矢を射る
ドゥック
「重力魔法!」
ドゥックが詠唱をすかさず終え、ゾウラへ降り注ぐ矢を全て重力魔法でたたき落とした
目にも止まらぬ速さで、ゾウラは弓兵の急所へ短剣を向ける
ゴブとゴブンもギリギリの所で歩兵を抑えるが抑え切れない
騎兵が反転し、ゴブとゴブンに襲い掛かる
ハナとドゥックが更に身体強化を重ね掛けし、ゴブとゴブンの救出を達成させた
アイン
「ここまで戦えるまでに…みんな頑張ったんだ…」
俺は息を飲み込みながら観戦した
模擬は30分を超え、クレオパトラが試合を止めた
クレオパトラ
「良く頑張った。私から、1つ。お前たちは間もなく進化する。本当に良く頑張ったな。」
クレオパトラが優しくみなの背を押した
ゾウラ
「ありがとうございましたっ!!」
とても良い1日になった
俺の心も熱くなった




