No.39 神々との対峙 Part3
時を同じくして南東大陸
女帝ビアネッツァは嫉妬の邪神ディアンビと対峙していた
ビアネッツァ
「神の類いか。めんどくさいのぉ。」
焦った様子は無く、淡々と言葉を発する
ディアンビ
「ほう。博識じゃのぉ。嫉妬の邪神ディアンビじゃ。よろしく頼もう。」
蛇の様な鱗を身にまとった女性の邪神が立っていた
ビアネッツァ
「妾の大陸へ何用かの?邪神とやら」
ディアンビ
「ふむ。このグランツオリオンの世界を1度滅ぼす事になってのぉ。」
ビアネッツァ
「それは困ったのぉ。妾もこの大陸を守護する役目があるもんでのぉ。」
ディアンビ
「《黄泉がえり》か。ワレはハズレくじを引いたようじゃのぉ。この大陸の全ての命を刈り取っても、お主だけは、このワレの力を持ってしても刈り取れんのぉ」
ビアネッツァ
「そうじゃろう?諦めて帰ってくれれば有難いのじゃが?」
ビアネッツァは首を傾け、促した
ディアンビ
「お主。ワレの眷属にならんか?永遠の命も飽きたろぉ?さすれば、ワレはお主だけを連れ帰り、このグランツオリオンから手を引こうぞ?」
ディアンビも首を傾け、ビアネッツァに提案した
ビアネッツァ
「よい誘いじゃの。しかし、妾がこのグランツオリオンに来て500年。長命なエルフ族との付き合いも、かれこれ500年じゃ。こんな妾でも、情と言うモノが湧くものぞなぁ。邪神にはマギの魔導がどれ程効果があるのかのぉ?」
キリッとした目つきに変わるビアネッツァ
ディアンビ
「それは残念じゃ。《黄泉がえり》に《マギ》。グランツオリオンの神も奮発したもんじゃのぉ。ワレでも少しは痛いかの?試して見るか?」
ニヤリと歯を見せ、ディアンビは挑発した
ビアネッツァ
「うむ。ちと邪神と言う物を研究したいので、氷漬けにして保管しようかの?」
右手の人差し指を立て、詠唱無しで氷塊がディアンビを囲った
ディアンビ
「アルティメットスキル《嫉妬》」
ディアンビがアルティメットスキルを唱えると
ビアネッツァも氷塊に囲まれた
ディアンビ
「羨ましいのぉ、羨ましいのぉ、そんな魔導が使えて羨ましいのぉ。嫉妬してしまうのぉ。ふふふっ」
口を覆い、挑発的にディアンビが笑う
ビアネッツァ
「うむ。めんどくさい奴じゃのう。嫉妬すれば、同じ魔導、同じ効果を発動出来るか?」
目を細くしてビアネッツァが言った
ディアンビ
「それだけじゃ無いぞ?嫉妬に狂った人族なぞ。見ていて滑稽よなぁ。」
そう言うとビアネッツァの後ろを指さした
「このやろう!」
「てめぇこそっ!」
「イテテテテっ!何しやがる!」
ビアネッツァの兵達が激しく喧嘩を始めた
中には剣を抜く者も現れた
ビアネッツァ
「嫉妬心を煽ったか。困った邪神じゃのぉ。」
眉間にシワを寄せるビアネッツァ
ディアンビ
「滑稽じゃのぉ〜。ふふふっ。ワレが手をくださずとも、勝手に自滅する。愚か愚か。」
再び口を覆い、ニヤニヤと笑い出すディアンビ
ビアネッツァ
「死ぬまでマギの魔導を楽しんで行ってくれ」
ビアネッツァはありとあらゆる魔導をディアンビに浴びせた
同じく、自身の魔導も自身の体で受け止めた
血みどろになったビアネッツァは吐血し倒れた
次の瞬間、金色と薄い緑色をした輪が幾重にも現れ、倒れたビアネッツァを包んだ
ビアネッツァは何事も無かった様に立ち上がり、ニコッと笑って見せた
ディアンビ
「《黄泉がえり》か。つくづく厄介なアルティメットスキルよな。」
不満そうな表情に変わった
ビアネッツァ
「さぁ、永遠に続けようぞ。」
ビアネッツァは人差し指を再度立て、詠唱無しの魔導を発現し続けた
ディアンビ
「チッ。またの機会にしようぞ。」
舌打ちを1つし、ディアンビは一瞬にして消えた
ビアネッツァ
「ふう。グランツオリオンの世界を1度滅ぼす。か。めんどくさい事になってしまったのぉ。」
ビアネッツァは、そう独り言を呟くと
後ろの兵隊を睨み付けた
「ビアネッツァ様...ご容赦ください……」
「ビアネッツァ様、申し訳ありません…」
目を泳がせながら、後ろで喧嘩をしていた兵達が深く頭を下げていた




