No.35 愚者トロールとの対峙
ボス部屋で関羽がボスへと歩みを進めて行く
2m近い身長の関羽よりも3倍近い大きさのトロールのようなボス
トロール
「…1人で戦うのか?」
一同
「!!!!?」
しゃべった!
関羽
「なんだ。しゃべれるのか?我は関羽。我が王アイン様の近衛兵長である!」
ドンッ!と青龍偃月刀を地面に垂直に叩き付けた
トロール
「ほう。礼儀正しい人間よ。我は愚者トロール。この世界を正す者なり」
関羽
「正す?とは?」
トロール
「この世界は歪んでおる。お前達はこの世界の理から外れておる。正す必要がある。」
関羽
「それは我らの事か?それともこの世界全ての民の事か?」
トロール
「1度歪んだ理は、全てリセットされるべき。そう命令された。それでは」
トロールへ大きな棍棒を振り上げた
関羽
「この戦に勝利し、詳しく教えて貰おう!」
青龍偃月刀を正面に構える関羽
身体に見合わぬ速さで棍棒を振り下ろすトロール
一瞬驚いたものの、見事な身のこなしで、躱す関羽
トロールは左手で氷系の呪文を唱え即座に放出した
関羽
「みごとっ!」
飛び上がり、身体に似合わず可憐に躱す関羽
飛び上がった状態のまま、青龍偃月刀を振りかぶり、トロールに斬り掛かる
トロールもバックステップを踏み、間一髪避けるが、傷が一線
血が吹き出した
トロール
「避けたと思ったが?切っ先だけでこの斬れ味。良い武器だ」
関羽
「お主も、打撃に魔導と、素晴らしいぞ」
トロール
「アルティメットスキル……」
一同
「なにっ!!?」
トロール
《愚者の拘束》
錆び付いた鎖がおびただしい本数、地面から関羽目掛けて伸びて来た
アイン
「後ろに階段があるから、この祠の最終ボスではないはずっ!それなのに!アルティメットスキルだとっ!!?」
関羽が錆び付いた鎖に拘束された
同時に、ジャンヌより付与された身体強化も解けた
関羽
「全く動けぬな…」
トロール
「《愚者の拘束》。全てのバフを打ち消し、あらゆる攻撃を拘束する。もちろん、魔導の類もだ。」
トロールは再度、棍棒を高く振り上げ、横殴りに関羽を吹き飛ばした
アイン
「…っ!関羽っ!大丈夫か!?」
錆び付いた鎖に拘束され、血を流しながら横たわる関羽
関羽
「少し。効きましたが問題ありません」
片膝を着き、立ち上がる関羽
関羽
「アルティメットスキル《三顧の礼》」
関羽
「我、治癒……暗転・麻痺・スキル封印」
アルティメットスキルを使い、自己治癒が始まった
トロールは麻痺状態となり身動きが取れない
関羽を拘束していた、錆び付いた鎖がジャラジャラと音を立て、解け落ちて行った
トロール
「……なぜ」
関羽
「う〜ん。ワシにも分からぬが。アルティメットスキルにも優劣があるみたいじゃのぉ。ワシのアルティメットスキルが上か?お主の鎖は解けてしもーたのぉ。」
みるみる傷が治癒して行く関羽
関羽
「さて。この祠はなんじゃ?」
トロール
「先程も言ったが、この世界は歪んでしまった。お前達は間違って送られた。一度、我ら邪神様らが平に戻す必要がある」
アイン
「…間違って送られた?」
もしかして…アシュタール王が男の神か女の神か、と言っていたあれか?
俺、このグランツオリオンに来るべきじゃなかった系?
アイン
「邪神様ってなんだよ!?詳しく説明してくれよっ!」
突如、トロールのお腹に呪印が浮かび上がり、パッ!と言う音と共に灰になってしまった
アイン
「くそっ!!」
カエサル
「まぁ。きっと深部には、その邪神とやらか、その邪神に近しい者がおりましょうぞ。進みましょうアイン様。」
階段を指差し、落ち着いた声でカエサルが諭したのであった




