No.27 偉人と凡人~頭脳編~
俺は「偉人伝心」を使い、会議室へ全員を呼び出した
アイン
「それでは!これより会議を始めますっ!あのね!俺さ!」
ナポレオン
「ダメです。」
ナポレオンが俺の言葉を遮る
アイン
「まだ何も言ってないじゃないか!」
カエサル
「ナポレオンの言う通り。アイン様、なりませぬよ。」
カエサルもナポレオンに同調した
アイン
「だから!まだ何も言ってないじゃないか!」
ラムセス
「外遊」
見透かされていた
アイン
「別に良いじゃないか!先日のグランツオリオン評議会で、不可侵条約を締結し、我がアイン王国は、どこにも侵攻せず!どこからも侵攻されない!もう安全だ!俺は旅をしながら、このグランツオリオンの研究がしたいんだっ!」
ナポレオン
「アイン様。ご自身のお立場をご理解下さい。」
ナポレオンが俺を落ち着かせる
アイン
「だって!立場もなにも!カエサルが、調印する為の条文作ってくれて、みんなそれにサインして、攻めない、攻められない。そう決まったじゃないか!もうこのアイン王国は平和だろ?」
カエサル
「あの不可侵条約の真意をお伝えせねばなりますまいの。アイン様、あの条約はそんなに簡単な内容では無いのですよ。」
アイン
「真意?どうゆう事なの?」
俺は政治に関しては全くの無知だ。カエサルが何を言いたいのか、サッパリ検討もつかなかった
カエサル
「少し、長くなりますが、質問があれば、都度お伺いしますので、いつでもお申し付け下さい。」
カエサルはそう前置きして
カエサル
「アイン様、このグランツオリオンの世界にある大陸、王国で1番強いのはどこの国ですか?」
まっすぐ俺の目を見てカエサルが質問した
アイン
「たぶん。アイン王国なんじゃない?アルティメットスキルの保有数が1番多いから」
カエサル
「その通りです。我がアイン王国は、いつの間にか、このグランツオリオンの世界で1番の大国へ成っていたのです。アイン様は自覚がないでしょうが。」
カエサル
「私が追加した条約を、いま1度思い出してください。第4項です」
・グランツオリオンに存在する国の全ては、アイン王国の民に対して、武力の行使、危害を加えてはならない。危害を加えた場合、アイン王国の法で処罰され、軍事行動での被害の場合、アイン王国はその国への軍事進行が正当化される
カエサル
「この文にあるように。まず「アイン王国の民に対し武力の行使」この言葉は、我が国の民であれば、世界中どこに居ても、アイン王国の軍事力をバックに持つ事が出来ると言う事です。これにより、我が国への移住希望者は跳ね上がります。だって、アイン王国の民になれば、世界一安全な軍事力を手に入れれるからです。」
アイン
「そんな…」
カエサル
「次に、「軍事行動での被害」の部分です。仮の話しとして。ゴッゴ皇国は現在、4大将軍の1人が欠け、国力が落ちております。残りの4大陸からすると、ゴッゴ皇国を滅ぼす良いチャンス。となります。今回の条約では、どこの国でも我がアイン王国と国交を樹立が出来る事となりました。もしも、我がアイン王国がゴッゴ皇国中央王都カンカンにアイン王国の大使館を置いた。としましょう。他の大陸は王都カンカンをこれで攻撃出来なくなってしまいました。なぜですか?それは、王都カンカンにはアイン王国の大使館があり、その大使館に駐在する士官達は、アイン王国の民ですので、王都カンカンへ軍事行動を取れば、必然的にアイン王国の民が軍事行動に巻き込まれ被害に会う。そうすれば、アイン王国がその報復に軍事行動を起こす事は正当化されます。」
アイン
「なんて事だ…」
カエサル
「こうなって来ると、小国は大使館など要らない。我が国をアイン王国の統治下に置いてくれ。と言ってくる国も現れましょう。こんな事が、今から山の様に問題として我が国に押し寄せてきます。外遊している場合ではありませんぞ。」
アイン
「もしかして…みんなそこまで読んでた…?」
恐る恐る偉人達の顔を見回した
一同、ため息混じりに頷いている
アイン
「しょうがないじゃないかっ!俺は政治が苦手なんだっ!」
ベリサリウス
「アイン様、我も苦手であります!」
ベリサリウスがニコッと笑いかけてくれた
ナポレオン
「アイン様。すぐにとは言いませんが、今後、様々な国に対して、我がアイン王国が、どのようなスタンスを取るのかをご判断頂く必要があります。どこの国に大使館を置くのか。どこまでの民を、このアイン王国へ受け入れるのか。統治下に置いてくれ、と言う国が現れた場合、どの程度受け入れるのか?国を統治下に置くと言う事は、その国の良い所も悪い所も、全て我々の責任となりますゆえ。」
無理だ。俺には出来ない。統治?そんなの出来る訳ない。
俺はただの大学准教授で、研究者で夜な夜なスマホゲームしてただけなんだから
アイン
「ちょっと。時間が欲しい。」
俺は頭から煙が出ていたと思う




