No.2 チュートリアル
先程まで居た部屋とは明らかに違う部屋へ飛ばされた
「...異空間!?」
棺があった部屋の中央に、神秘的な格好をした女性が立っていた
「あのぅ...」
俺は恐る恐る声を掛けた
「いやぁ〜、久しぶりに転生者を見ました!何千年ぶりでしょうか!」
驚いた顔の女性が声を発した
「それでは、チュートリアル始めますね!!」
急にチュートリアルを始めると言い出す女性
「いやいや!チュートリアル!?違う違う!!俺、全然状況が飲み込めてないですがっ!?チュートリアルの前に俺ってどうなってます??死んだんですか!?転生者って何ですか!?」
当然の主張である
「あぁ!そこからですか!私は女神ですっ!」
元気良く女神と名乗る女神であった
俺
「う、うんっ、あの!女神様っ!?とりあえず、状況を教えて頂ければ!」
女神
「あなたの存在は、あなたの居た世界から消えました!!」
俺
「消えた!?んっ!?死んだって事ですか!??」
女神
「死んだ。とは、ちょっと違うんですが。まぁ、死んだ様なものです!あなたは地球と言う星から異世界転生して、これから新たな人生を歩んで頂きます!」
俺
「いや!俺!今、世紀の大発見の途中なんですよ!どうにか戻れないですかね!?」
女神
「戻れないですね!!」
女神がキッパリ言い切り、俺は絶望した。
女神
「異世界転生の門を空けたでしょ?あの門、2人以上で開ければ異世界転生出来ないんですよ!1人で開けてしまうと、異世界転生しちゃいます!」
「「「 俺のバカーーーーっ!なんで1人で開けたんだよっ!!! 」」」
俺
「...ですよねぇ。」
女神
「ですので!はいっ!チュートリアル始めます!」
女神は切り替えが早いようだ。俺も覚悟を決めねば。
俺
「はい!それではチュートリアルお願いします!」
良かった。ポジティブ思考は前世から引き継げているようだ。
女神
「いい返事ですね!素晴らしいです!それではまず、名前を決めて下さい!」
俺
「...ナマエ?」
急な名前変更要求に豆鉄砲を喰らってしまった
女神
「はい!もちろんですよ!異世界転生しましたので、新たな人生です!名前を決めて下さい!」
俺
「...うーん。...それじゃあ...」
「「アイン」 でお願いします」
「アイン」それは、俺がいつもゲームで自分のキャラクターに付けている名前だ。
女神
「良いお名前ですね!それでは、次に「職業」を決めて下さい!」
バインッ!!
急に目の前にモニターが現れた
モニターにはさまざまな職業が書かれている
・戦士 ・魔法使い ・僧侶 ・盗賊
・鍛冶師 ・商人 ・運送屋 ・格闘家
・剣士 ・魔法剣士 ・治癒士 ・テイマー
・召喚士(当たり)
ちょっと待てーいっ!召喚士だけ「当たり」ってなんなのぉ!!?
俺
「あのぅ...職業の「召喚士」だけに当たりって書いてますけど、この当たりって何ですか...?」
女神
「凄い!職業選択の時に「召喚士」の項目が出現するのは超激レアですよ!」
女神が目を丸くして驚き、モニターを覗き込む
俺
「いや、なんかちょっと良く分からないですけど...当たりなら「召喚士」でお願いします!!」
ポジティブで良かった。俺。
女神
「召喚士ですね!了解しました!それでは、転生先の世界の説明を少ししますね!」
女神
「転生先は「グランツオリオン」と言う世界です!モンスター出ます!野党出ます!最初は多分弱い敵ばかりです!倒して経験値貯めて下さい!村がありますので、野党やモンスターを仲間にして、村を発展させ、村から町へ、町から都市へ、都市から国へと、どんどん発展して行って下さい!召喚士ですので、召喚出来ます!召喚にはあなたの村の住民達の信頼度ポイントが必要ですので、住民の皆さんと良い関係を築いて下さいね!それでは!行ってらっしゃいっ!!ご武運をっ!」
女神はニコッと笑い、拳を握りしめ俺を励ます
俺は足元から徐々に薄くなり始め、転生が始まってた
俺
「いやいやっ!女神様っ!早口過ぎるって!全然、俺!理解出来てないって!!!」
既に足は消えている。思いのほか、異世界転生は早いようだ
女神
「あっ!そうだっ!「モニター」と言うと、アインさんの情報が出ます!何かあれば「モニターのお問い合わせ」で私に何でも聞いて下さい!ファイトーーーっ!がーんばれーーっ!」
なんなんだこの女神。お問い合わせってなんだよ。異世界転生ってこんな感じなの?
モヤモヤしつつ、俺は消えた




