No.18 話し合いとは?
時は少し戻り、北東の大陸では
ベルンが重体で戻って来た
その情報は瞬く間に北東の大陸へ急報された
北東の大陸、中央王都カンカン。王都城にて
ソドグ皇帝
「ふむ。アルティメットスキル使用者が3人。内2人が同じアルティメットスキルを共有。あのベルンを1太刀で殲滅。一発のアルティメットスキルで300の兵をほぼ壊滅。これは慎重に動かねばならんな。宰相よ。南部領主ソードに勝手に動くなと早馬を走らせろ。うーむ。異形な存在が生まれたか。これはいかんぞ…」
時を同じくして、北東の大陸、南部大都市ナンカン。領主城にて
領主ソード
「ベルンが討たれただとっ!決して許さぬっ!我が裁量を持って命令する!北東大陸、4大将軍が1人、鉄槌のゼレアンに出撃命令を出すっ!あの島の者全ての首を我が前へ持ってまいれっ!」
3日後。島の北東部海岸線
アイン
「あーあ。」
ベリサリウス
「だから言ったじゃないですか。アイン様は政治を舐めすぎです。」
呆れ顔のベリサリウスがため息混じりに言った
そりゃそうである。
海岸線の海の上には30を超える艦隊が
海岸線には2万を超える兵隊が並んでいたのだから
4大将軍ゼレアン
「我が名はゼレアン!北東大陸の4大将軍の1人、鉄槌のゼレアンである!」
人族にしては大層大柄な、大きな斧と鎧を纏った戦士が最前線で仁王立ちで言った
ミュカ
「我は副官、聖騎士ミュカである!ソード領主様の命により!この島の殲滅を開始する!」
綺麗な女剣士であった、この女の号令により、2万の兵は前進を始めた
アイン
「あーあ。」
俺には政治の才能が無い事を痛感した
今後は偉人達に任せよう
クレオパトラ
「それでは、これぐらいは私1人で。うふふ」
美しく笑いながらクレオパトラは1人前へ出た
クレオパトラ
「アルティメットスキル《アフアァ》」
ぼーーーっん!ぼーーーっん!
2回、大きな音がなり、巨大なコブラが顕現した
長さは悠に50mはあるだろうか
クレオパトラ
「守り、そして殺せ」
コブラにクレオパトラが命令した
瞬間、1匹の大コブラは俺達を囲うようにトグロを巻いた
もう1匹のコブラは鋭い眼差しで軍隊を睨みつけ、舌を出し入れしている
ミュカ
「魔魔導部隊!一斉照射!」
聖剣士と名乗る副官ミュカの号令により、魔導部隊が様々な属性魔法を繰り出して来た
ゼレアン
「焼き尽くせ」
ゼレアンの号令で、全魔導士が炎系魔法に切り替えた
2匹の大コブラは炎に包まれ、真っ黒に焦げた
ゼレアン
「口ほどにも無いな」
丸焦げで煙を上げる大コブラを見つめてゼレアンは振り返り帰ろうとする
クレオパトラ
「脱皮せよ」
大コブラは丸焦げになった身体を脱皮させ、ピカピカの鱗を纏い舌を出し入れして現れた
クレオパトラ
「穿て(うが)」
前方に居る大コブラが大きな口を開いたかと思うと、大量な猛毒を散布し始めた
猛毒に触れた者は瞬時に溶けた。顔を失うもの、手を失う者、足を失う者。猛毒が触れた部位は瞬時に溶けた
ゼレアン
「…っ!いかんっ!!ウルティマスキル!!鉄槌っ!!」
クレオパトラ
「アフアァ、兵を全滅させなさい」
クレオパトラがそう大コブラに命令すると、猛毒を散布した大コブラが軍隊へ目掛け畝り(うね)進み、蹂躙して行く
ゼレアンが大きな斧を振り上げ、ウルティマスキルを発動させ、斧に多くの力が蓄積されるのが目に見て分かった
クレオパトラ
「あなた、遅すぎやしないかい?」
ゼレアンの眼前に美しいクレオパトラの顔が現れた
ゼレアン
「……っ!っく……!」
ゼレアンがウルティマスキル鉄槌を発動する前に、クレオパトラは猛毒のダガーをゼレアンの首につき立てていた
瞬間、ゼレアンは白目を剥き、吐血して力無く落ちた
それを横で見ていた、聖騎士ミュカは膝から崩れ落ち、失禁している
その後ろでは、大コブラが艦隊を次々海に沈めていた
生き残りは、聖騎士ミュカ、ただ一人であった
2万の軍勢に対して、アイン側はクレオパトラ1人
1歩1歩、クレオパトラがミュカに近づく
ナポレオン
「クレオパトラよ。その娘。捕虜にする。」
ナポレオンが突然口を開いた
クレオパトラ
「ちっ。命拾いしたわね。お嬢さん?」
舌打ちを一瞬したかと思うと、ニコっと笑顔になるクレオパトラであった
この対戦は一瞬で全世界に伝わった
北東大陸ゴッゴ皇国・4大将軍が1人ゼレアン討たれる
討ったのは新興国か?!
ソドグ神話崩壊か?!
5国均衡が消滅危機、乱世の始まり
と、世界には伝わった




