No.14 偉人召喚・3人目
「モニター」
その夜、俺は1人でベットに入り、モニターを開いた
名前・アイン 性別・男 年齢・18
種族・人族 職業・召喚士
スキル・召喚(次回召喚3000P)(手持ちP・3281)
アルティメットスキル
・バラデアバンス(インターバル20秒)
・マスィーロホルス(5秒に10体・自動召喚)
Lv2騎兵2
Lv2歩兵2
Lv2弓兵2
ステータス
騎兵術・5
歩兵術・5
弓兵術・5
※特記事項※
召喚可能・前世の記憶を元に偉人召喚可能
ポイントは貯まっている。
さて、どの偉人を召喚すべきか。
防御のアルティメットスキル持ちが必要だと、ナポレオンとラムセスに言われたけど。
どうやって予想すれば…
そんな事を朝まで考えていた
翌朝、朝食後に俺は、ナポレオンとラムセスを会議室へ呼び出した
アイン
「色々考えたんだ。防御系のアルティメットスキルが手に入るかどうかは分からないけど。生涯、数多くの王を守り、その守り続けた王達にその才能を嫉妬し羨ましがられ、助けた王達に裏切られ、また次の王を助けては裏切られる。それを繰り返し続けた不遇の天才が居た事を思い出したよ。」
ナポレオン
「なんとも不憫な。アイン様の元へ召喚される事をきっと心待ちにしておりますね!」
ラムセス
「どの時代の、どの偉人かは分かりませぬが。生まれる時代。仕える君主が変われば、もっと輝けた偉人も多かったと思います。」
アイン
「それじゃあ!行くよっ!」
俺は右手を前に出し唱えた。
「「「「 偉人召喚!!! 」」」」
スゥーと手のひらが輝き出す
「「「「「 フラウィウス・ベリサリウス 」」」」」
バインっ!!!!
大きな音と共に煙がモクモクと上がる
ベリサリウス
「アイン様、召喚ありがとうございます。フラウィウス・ベリサリウス。アイン様の為に尽力致します。」
アイン
「ベリサリウス!今日からよろしくね!!召喚に応じてくれてありがとう!」
ベリサリウスは片膝を着き、頭を下げた
ナポレオン
「ベリサリウスよ。アルティメットスキルの説明をしてもらっても良いか?」
ベリサリウスは立ち上がり、3人の前に出て、説明を始めた
ベリサリウス
「はい。私のアルティメットスキルは《プロトティスクリノー》になります。アイン様の望まれるアルティメットスキルに近いかと思われます。」
アイン・ナポレオン・ラムセス
「っっっ!!!!!」
一同の顔色が明るくなった
ラムセス
「して。その能力は?」
ベリサリウス
「はい。私のアルティメットスキルは。このアルティメットスキル使用者に《反意や悪意を持って攻撃する者、その攻撃自体を無効化する》スキルです。攻撃を行う。それすなわち、悪意あり。となります。いかなる攻撃も無効化されます。魔法も斬撃もブレスも。もちろんアルティメットスキルでの攻撃でさえも。アルティメットスキルを発動し、本人が解除と念じるまで効果は継続致します。」
ナポレオン
「やりましたね!アイン様!」
ラムセスも頷き、満足気の表情だ。
ベリサリウス
「注意点が1点。悪意の無い攻撃には無効です。手合わせや、神聖な精神を持つ、果たし合いなどの場合は防げません。相手の心のどこかに《反意や悪意》があれば、必ず無効化出来ます。」
アイン
「流れ弾のように、直接的悪意が無い場合も厳しそうだな。」
ベリサリウス
「おっしゃる通りです。アイン様。慢心せずに、御身をお守り下さい。」
アイン
「ベリサリウス!ありがとう!改めて!今日からよろしくなっ!」
ベリサリウス
「はっ!」
再び、片膝を着き、頭を下げた
4人で村へ出て、村人のみんなにベリサリウスを紹介した
村人たちは歓声をあげ、ベリサリウスを歓迎した
ベリサリウスを召喚して数週間
俺の村は平和に開拓が進んでいた
畑まで出来て、村らしくなって来た
そんなある日
コボルト
「助けて下さい!」
犬の顔をした魔物、コボルトが40匹の群れで押し寄せていた
(コボルトは犬で二足歩行だが、ドゥックとハナ、獣人族(犬)とはまた違う種族となる。コボルトは犬寄り、獣人族は人寄りの容姿だ)
アイン
「しかし、良く助けを求められる村だなw」
俺は少し笑ってしまった
アイン
「で、どうしたの?」
コボルト
「南の平原からオーク(ブタの獣人族)が攻めて来てます!」
アイン
「それは困ったなぁ。さて、どうしよう?」
俺は、後ろに居る偉人達とゴブ達に目を配った
ベリサリウス
「私が1人で殲滅して見せましょう。」
ベリサリウスが1歩前へ出て言った
アイン
「そうか!じゃあ俺はそれを見学に行こうかな!」
ベリサリウスの初陣である。俺はワクワクした
コボルト
「…いえっ!オークは物凄い数です!1000は超えているかと…っ!」
コボルトが震えながら言った
俺は再びベリサリウスに目を配った
応えるように
ベリサリウス
「何も問題ありません。」
そう呟くだけだった
アイン
「だってさ!ナポレオン、ラムセス!村の事はお願いね!ちょっとベリサリウスと出掛けて来るよ!」
俺は満面の笑みで伝えた
ナポレオン・ラムセス
「はっ!アイン様のおかえりをお待ちしておりますっ!」
息ピッタリの2人が送り出してくれた
アイン
「それじゃあ、ベリサリウス!南下してオーク探しに行こうか!」
ベリサリウス
「はっ!アイン様っ!」
2人で仲良く森の南にある開けた広大な平原へ向かった
歩き始めて3時間、森を抜けて平原へたどり着いた
アイン
「あぁーっ!あの土埃り巻き上げてるのがオークかな?」
遠くで土埃りを上げながらこちらへ向かって来るオークの群れを見つけた
ベリサリウス
「そのようですね。」
ベリサリウスは冷静だ
ベリサリウス
「アイン様、どう致しますか?全滅させますか?捕虜や奴隷として捕獲致しますか?」
アイン
「うーん。俺は平和的に進めたいかな!あの数が村人になってくれれば、村超えて、町出来ちゃわない!?」
俺はポジティブである。
ベリサリウス
「アイン様の仰せのままに。」
ベリサリウスは1人前へ歩き出した
ベリサリウス
「アルティメットスキル 《プロトティスクリノー》」
そう小さく呟くと、オークの群れの目前に立って居た
ベリサリウス
「これより先は!我が王、アイン様の領土である!何用かっ!」
ベリサリウスが野太い声を発した
群れから2匹のオークが前に出て来た
オークA
「誰の領土だと?この島はどこの大国にも属しておらぬっ!この島は、この島に住まう強者の物だっ!」
オークB
「オーク族の時代が来たのだ。我と兄、2人同時にネームドとなり、この瞬間から我ら兄弟とオーク族がこの島を蹂躙するのだ!ひれ伏せっ!」
ベリサリウス
「滑稽な。強者の物であれば、こちらにいらっしゃるアイン様の物と言う事になる。貴様らがひれ伏せ。」
挑発的な目線でネームドオークに言った
オークA
「人族ごときが強者だと!?どうせ魔道士か何かだろ!?ネームド2人を相手に出来ると思っているのか!?これだから低脳な人族は嫌いだっ!」
オークB
「ぶはっはっはっ!兄貴、殺してしまおう!」
そう言うとネームドオーク兄弟は、手に持つ斧をベリサリウスに振り下ろした
ばきーーーーっん!
ベリサリウスの身体には結界の様な物が纏っていた
ベリサリウス
「ん?どうした。早く殺せよ?」
ベリサリウスは挑発的な目で再び焚き付けた
オークAB
「くそぉぉぉ!」
何度も何度も2匹は斧をベリサリウスに打ち付けた
ベリサリウス
「ふむ。もう死ね。」
ベリサリウスは腰に差していたグラディウスを抜いて、ネームドオークを1太刀で一気に切り裂いた
アイン
「おぉっ!」
アルティメットスキルだけでは無い。オークのあんな巨漢を、たった1太刀で2匹同時に切り裂く。ベリサリウスの戦闘力も尋常ではなかった
ベリサリウス
「オーク達よ!お前達の主は今死んだ!2つの選択肢を与える!今より!アイン様にひれ伏すか!死か!2つに1つだ!応えよ!」
1000を超えるオークの群れ
一瞬にして静寂に包まれた
群れの前方から次々と跪き、頭を下げ始めた
ベリサリウス
「アイン様の仰せのままに。」
ベリサリウスはそう言うと、俺に頭を下げた




