No.10 偉人召喚再び
ホブゴブリン討伐が終わり、俺達は無事、村へ帰ってきた
アイン
「やっと自分達の村に帰って来れた!ふぅ〜!安心するぜ!」
俺は、村の中心にドシンっ!と腰を下ろした
ゴブ
「なんだか。本当に安心しますね!」
ゴブはニコやかに答えた
アイン
「みんな、聞いて欲しい。ナポレオンを召喚したように。再び偉人召喚を行おうと思う!」
ナポレオン
「ほう。」
リン
「また強い方が仲間に加わるのですね!」
アイン
「誰を召喚するかは、この3日間で色々考えてたんだけど。ナポレオン!誰かリクエストとかある?」
ナポレオンの顔を覗き込み、質問してみた
ナポレオン
「いえ。おりません。私は、自身の時間軸でしか知見がありません。アイン様の膨大な知識量の中から、既に、今回の召喚に相応しい方がいらっしゃるのでしょう。」
アイン
「ナポレオンは俺の知る偉人の中でトップクラスにバランスの良い偉人だと思ってるんだぁ。今回召喚する偉人は、統治能力も、戦闘能力ももちろんだけど。建築に置いても功績のある偉人を選択したつもりなんだ。やはり、この村自体を発展させる事も今後に置いて、必要だと思ったから!」
一同が、「ほうほう!」と大きく頷く
アイン
「それじゃ!行くよ!」
俺は右手を前に出し唱えた。
「「「「 偉人召喚!!! 」」」」
スゥーと手のひらが輝き出す
「「「「「 ラムセス二世 」」」」」
バインっ!!!!
大きな音と共に煙がモクモクと上がる
ラムセス
「アイン様、召喚ありがとうございます。ラムセス二世。アイン様の為に尽力致します。」
「おおっ!」
ゴブ達から歓声が上がる
アイン
「ラムセス、これから頼むなっ!」
ラムセス
「はっ!アイン様の為に!」
アイン
「みんな。紹介するね。ラムセスは俺の住んでいた世界にある、とても歴史ある国で、王として最も長くその国を統治した偉人だ。俺が生まれるよりも、もっと古い時代の偉人だが、俺の生きた時代でラムセスは「建築王」と言う別名でも呼ばれていたよ!」
ラムセス
「もったいないお言葉。ありがとうございます。アイン様はまず私に、村の発展をお望み。と言う事で間違いありませんか?」
アイン
「話が早くて良かった!住居の向上が最優先かな!ラムセス程の偉人をそんな事に使って良いのか。と、少し申し訳ない気持ちもあるんだけどね...」
ラムセス
「そんな事ないですよ。アイン様を支えるため。私はこうして新たに命を頂きました。感謝しかございません。」
アイン
「ラムセス、ありがとう!まだ午前中だけど、ちょっと旅で疲れちゃったから今日はお休み!今日はみんな、ゆっくり過ごそう!」
一同
「わーーーいっ!」
みんな、ホブゴブリン討伐ご苦労さま!
ラムセス
「それでは、私は周辺の探査へ出掛けてもよろしいですか?」
アイン
「あははっ!ナポレオンと一緒だね!ナポレオンも召喚したその日に周辺調査へ出掛けていたよ!いいよ!気をつけてね!」
その日、夜になってもラムセスが帰って来る事は無かった。
朝になり、みんなで朝食をとっていた。
コブ
「ラムセスさん、結局帰って来ませんでしたね...」
リン
「...大丈夫でしょうか。...少し心配ですね...」
みな少し元気無く会話した
ナポレオン
「なに!問題ないでしょう!」
ナポレオンだけは平然としている
急に、家の外から
ラムセス
「アイン様っ!ラムセス、ただいま戻りました!」
ラムセスの声が響いた
アイン
「ラムセスっ!おかえりっ!っっって...!」
俺は嬉しくなり、急いで玄関のドアを開け、驚いた
ラムセス
「少し時間が掛かり過ぎましたね。ただいま戻りました!」
ドワーフ族が4人。ラムセスの後方に立っていた
アイン
「...はじめまして...。ってどう言う事?ラムセス。」
状況が全く読めない
ラムセス
「村を発展させる為には労働力が必要不可欠です。周辺の探査を行う際、モンスターに囲まれ、身動きの取れないドワーフ族を見つけたゆえ、助け出し、今後、村へ住まわし安全を確保する代わりに、村の発展を手助けするよう交渉した次第です。」
ドワーフA
「あんたがこの村の主さんかい。このラムセスと言う旦那。めっぽう強くて驚いちまったぜ。この村に住んでも良いのか?」
低身長だが、筋肉隆々なドワーフ族の男が尋ねた
アイン
「俺はアインだよ!こちらとしても、ドワーフ族の建築能力が村に加わると、凄く助かるよっ!」
ドワーフ族A
「そいつはこちらとしても助かる!俺はドワーフ4兄弟の長男ドフってもんだっ!俺の右隣から順に、ドン・テン・ドンゴですぜ!」
ドフは兄弟を紹介してくれた
アイン
「みんな!仲良く村を発展させて行こう!」
一同
「おぉーーーっ!」
アイン
「ねぇねぇ、ラムセス!もしかして、モンスター討伐にアルティメットスキルとか使っちゃった系?」
俺は興味津々に、小声で茶化しながら、ラムセスに聞いてみた
ラムセス
「いえ。我々、召喚されし者のアルティメットスキルは、対、敵軍隊や国取り以外に使ってもオーバーキルになると思います。この2本のケペシュがあれば、何も問題ないかと。」
エジプトで古来から使用されている、独特の形の剣を2本抜いた
アイン
「な〜んだ。」
少しガッカリした気持ちになった
ラムセス
「アイン様は私のアルティメットスキルに興味がお在りそうですね。」
そう言うとラムセスは少し微笑んだ
ラムセス
「私のアルティメットスキルは《マスィーロホルス》です。」
アイン
「おぉ...!!なんだかカッコイイっ!」
俺は目を輝かせながらラムセスを見つめた
ラムセス
「アイン様のモニターを見れば、簡単な説明が出ると思いますが。《マスィーロホルス》アイン様のお国の言語に直すと。《行進するホルス》となります。ホルスはご存知ですね?」
アイン
「もちろん知っている!猛禽類の頭部を持つ人型だ!」
興奮気味に答えた!ワクワクしてきた
ラムセス
「《マスィーロホルス》は5秒に1度、10体のホルスが現れ、召喚者が敵だと認識した者へ、ケペシュを持って襲い掛かります。ホルスに致命傷が加われば、そのホルスは消滅します。5秒後、追加で10体のホルスが自動召喚されます。合計1000体のホルスが放出され終わるか、その戦地で召喚者が「勝利」と宣言するまで、ホルスは自動召喚され続けます。」
!!?結構なチート能力ではなかろうか?
アルティメットスキルを唱えるだけで、1000の戦闘員を自動召喚出来る!
それが、俺とラムセスの2人!?
2人揃ってアルティメットスキルを発動すると、その戦場には、合計2000の戦闘員が排出される!
一気に2000の軍隊を持った事と同義であった
アイン
「強すぎないか?」
ふと、冷静になった
ラムセス
「はい。この「グランツオリオン」の世界において、今現在、均衡を保たれている5国に対し、我々は、風穴を空け兼ねない存在になりうるかと存じ上げます。ナポレオンの能力然りです。あのエネルギー砲を、20秒に1回放出する。アイン様と合わせると10秒に1度、再現無くエネルギー砲を。それだけで、小国は1時間と掛からず陥落となるでしょう。それほど、アイン様の「召喚士」と言うご職業は特異でございます。」
少し、自分の「召喚士」としての能力を理解していった




