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幕間(まくあい)1

こんにちは。こんばんは、おはようございます。


親愛なるご主人様に喜んでもらうことが何よりの喜びであり至上の幸福を感じますメイドのエクレアでございます。


以上でご主人様の活躍を語る第1部の本編は終わりました。


いまからわたくしが作者に代わり、この本編で語り切れなかった内容や伏線を回収させていただきたいと思います。


しばし、お付き合い願いたいと存じます。


1.ブルー王国のその後


ブルー王国のことは思い出しても殺意が芽生えます。ご主人様の許可さえあれば、王族大臣を三日三晩精神縛魔法で痛みを与え続け、殺してくれというまで苦しませたあげく意識封鎖魔法で意識を奪い取り死ぬまでご主人様のために働く奴隷にしたうえで絞殺してやりますのに。


ですが、寛大で慈悲深いご主人様はわたくしの提案にかぶりを振り、なにもしないでくれとおっしゃいましたわ。


ですので、わたくしどもが何かをするということはありません。


しかし、戦争に大きな功績をたてた平民に対してのあまりに無慈悲な処遇に多くのものから不満が出たそうです。なかには下位貴族からの非難もあったとか。


また、わたくしが浄化した土地もそのままにしておく意味がなくなり、もとの瘴気あふれる土地に戻しました。


あの土地は定期的に浄化をしないとすぐに元に戻ってしまうぐらいひどい状態だったのです。


その土地からあふれる瘴気とともに魔物が大量に姿を現し、ブルー王国の安全を大きく脅かすようになったそうです。


少し先の話でございますが、魔物の対応におわれて大きく国力を落としたブルー王国を隣国のコーラル王国が再度侵攻し、王宮を攻め落とすまでに至ったとか。


そのとき、下位貴族や平民隊は積極的に王族を守らなかったと言います。当然の報いですわね。


公平な評価をしない王は支持を失うという悪い例としてブルー王国は歴史に名を残すことになったのです。


2.近衛騎士団長ガーネット


彼女はコーラル王国が攻めてくるまで近衛騎士団長として任務についていました。


ですが、コーラル軍が王宮にまで迫ってきたとき、ブルー王国の国王に王国民の生命と財産の安全を保障するために降伏をするよう進言しましたが、国王はそれを拒否したそうです。


ガーネットはその姿をみて守る価値なしと判断し王宮を脱出しました。後に残った近衛騎士団は全員降伏したそうです。


王族だけが首を刎ねられブルー王国は滅びました。


3.聖女ノワール


聖女ノワールは、本編にもちょくちょく出ていましたね。


まず、聖女は職業の名前ではありません。いわば称号のようなものとご理解ください。


聖女の称号を持つ方は強力な回復魔法をあやつるとともに様々な魔法も使えるかたなのです。


実は、このノワールもガーネットも、わたくしがご主人様のために用意した使徒でございまして、いずれご主人様のお側でお仕えする予定でございます。


2人は私エクレアとある契約を交わし身体機能や魔力はもちろん、それ以外にも超常的な能力を身に着けています。あと、歳も取らなくなります。


あ、ノワールもガーネットもああ見えて生まれてから数百年は超えていますよ。


見た目は17,8ほどですのでびっくりされましたか。ふふ。


ノワールは第2部の後半から登場する予定でございます。


ガーネットは第3部からの登場予定ですね。


4.リック


ここからはエクレア様にかわり、わたくしシェラが引き継がせていただきますわ。


名前を言うのも汚らわしいあのク〇〇〇〇郎の◇◇◇◇で、妄想△△△△スは、実は、アザレア平原でご主人様とはちがう平民隊に所属して参加していました。


もちろん隊長ではございません。


しかし、元冒険者で近接の強力なスキルをもっていることから戦力として期待されていたそうですが、クロッカス将軍の一斉突撃でその勢いに流され、なにもできないまま殺されたそうです。


わたくしがその場で見ておりましたので間違いありません。


このことは麗しきご主人様に伝えておりません。やはり悲しまれると思いますから。


あの者に関してはこれ以上言及することはありません。以上です。


次のお話は第2部本編に入る前のおまけです。


時代は第1部が入る少し前で、わたくしシェラが中心となっております。読んでいただければ幸いです。


それではまたお目にかかる時を楽しみにしております。


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