「人間不適合」
幼き日 お道化てみても
拭い切れぬ 失望と汗
綻びた裾を引きずり
虚無の日常 真白き赤面
セピアの葉 見覚えのある
二、三枚 くだらない記憶
大人たちの顔色覗き
痴れ者演じる 三文役者
奴らとは、どうやら見ている世界が違うようだ
染まってしまえば 楽になるだろう
それでも僕は 受け入れられない
人の振りした 弱しき道化
欺瞞に満ちた 笑顔でご挨拶
さようなら
さようなら
どうせ僕には、人の心はわからない
酒
煙草
入水
モルヒネ
僕を癒し、壊してくれるもの
狂人
廃人
無抵抗の
人ならざるもの
「もはや、自分は、完全に、人間ではなくなりました」