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ただ憧れて  作者: 星降夜
3/4

2.激突

三話目です。一応補足ですが、このシリーズは別サイトで3話投稿していたものを、こちらに投稿しております。

ただ憧れて


『君は君の守りたい物を見つけよう。』


試験に合格し、合格発表直後に、Sクラス担任の剣士アルスに勝負を挑まれたレイン。アルスに負けてしまったが、それを励みに学院へ行く。


基本ハレルヤ魔法学院は寮生活である。諸事情により自宅から通う生徒もいるが、大半が寮生活である。そしてレインも寮で生活することを選んだ。。



チュンチュンチュン


「いい朝だなあ」


レインは田舎育ちの田舎生まれなため、ハレルヤ魔法学院の寮で使われているようなベッドとは無縁なため、ついつい寝過ぎてしまったようだ。


『寮には入った新入生はそろそろ部屋を出て、入学式の会場に向かってください。』


「えっ、急がないと。」


寝過ぎてしまったため、遅刻しそうになっているようだ。果たして間に合うのか?


「よし、着替え終わった。」


『残り5分で会場の入場を締め切ります。』


「ちょっとぐらい魔術使ってもいいよな。

身体強化(エンハンス)』」


なぜかレインは身体強化を自分にかけて、走って行った。そこまで遠くないため普通に走っても間に合うとは思うが…。


「危なかったあ。」


「あら、レイン。おはようございます。」


「あっ、ヘレス。おはよう。それにしても寮のベッドはすごいな。」


「何がですか?」


「いや、俺はいつも6時ぐらいに起きるんだが、今日は寮のベッドが気持ち良すぎて、7時半まで寝てしまった。おかげで朝ごはんは無しだ。」


「あら、確かにハレルヤ魔法学院の寮のベッドは、『沈浮フカフカ)』の付与がかけられているらしいですよ。」


「なるほど、『沈浮(フカフカ)』かあ。そりゃああんなフカフカなわけだ。」


「ええ、私もいつもより寝てしまいました。」


仲良く談笑する微笑ましい2人。だがそれをよく思わない者がいた。


「すまない。少し失礼するよ。」


「カッスオンさん、どうかしましたか?」


「いやあ、ヘレス嬢、君じゃなくて、そっちの子に話をしたいんだ。」


レインはカッスオンになんか胡散臭いという第一印象を抱いた。


「やっぱり、平民が貴族と、しかもあのアーノルド家の令嬢と一緒にいるのは、貴族の品位も下がってしまうのではないかと思ってね。」


「カッスオンさん、それ以上はあなたでも許しません。」


「へえ、アーノルド家の令嬢様は、”平民“に随分とご執心のようで。」


「あなたでも私の友人にそのようなことを言うのは許しません。」


レインも身を弁えているため、

「いいんだ、ヘレス。確かに貴族と平民が一緒にいるのはよく思われない。」


「ですが、ここは魔術学院、身分よりも魔術が適用される世界ですわ。」


「そうだ。だからこそ平民は魔法の才がない。だからヘレス嬢とそこの平民では釣り合わない。君は5歳の時点で伝統魔法を身につけている。そんな人間と平民が一緒にいるのはどうかと思うんだ。」


「でも、この学院に受かっている時点で、レインは才能があると言うことが証明されているではないですか。」


「そう。だから僕自らが彼の才能を確かめよう。レイン君といったかな、僕と魔法決闘をしようじゃないか。ルールは魔法もありの総合戦。」


「分かりました。」


「なっ、レイン、無理して受けなくても。」


「確かに俺は平民だけど、言われっぱなしは性に合わない。」



「おい、平民とあのマケーヌ・カッスオンが魔法決闘をするらしいぜ。」


「平民じゃ相手にならないだろ。」


「いや、それがさあ、あいつ平民なのにSクラスらしいぜ。」



『んふふふ。なかなかに面白い展開になったじゃないか、双方全身全霊を持って挑みたまえ。決闘の見届け人は、『日輪の魔導士』ジェスターが務めるよ。さあ若者たち、励みたまえ。』


「さあ。お互い負けることができなくなってしまったね、レイン君。まあ僕としては負けるはずがないんだけど。」


「すまない。よく言っている意味がわからないんだが。」


「ん?」


「いや、君は何クラスなんだ。」


「僕はAクラスさ。」


「俺はSクラスなんだが。別にクラスが上だからって威張るつもりはないが…」


「クラスがどうした。僕を評価するのは僕自身だ。」


「いや、普通逆だと思うんだが…。」


「まあいい、それでは始めよう。」


『それでは始めるよ。んふふふ。お互い悔いのない戦いを。始め。』


始めのめが言われた瞬間、レインは動き出した。即座に魔力を体内で循環させ、手に集めて、撃ち出す。

「『星の撃ち抜き(ノヴァ・レイ)』


「なっ!

魔力障壁(シールド)』!」


「それだけで足りるんですか?どんどん行きますよ。

『星の撃ち抜き(ノヴァ・レイ)』」


そこからは一方的だった、魔力障壁や苦し紛れの結界を出し続けたファルジオンと、余裕を持って魔法を撃ち続けれるレイン。どちらが勝ったかは言うまでもなくわかるはずだった。


「使うつもりはなかったんがなあ!平民如きがこの一撃を受けれることを幸運に思うと良い!

竜王之焔之一欠片(ロードブレス)』」


続く…


「沈浮」とは

付与をかけた物を柔らかくする付与。永続的な付与は結構難しいため、何ヶ月かに一回、掛け直している。


魔力障壁とは。防御魔法の基礎。こめる魔力で強度が変わってくる。

「こここうしたらいいよ」などの優しいコメントがあれば幸いです。ダメ出しよろしくお願いいたします。

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