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一掬の涙

ーー眠りとは、死よりも容易には違いあるまい。

死が重大なる飛躍であるとすれば、眠りはささやかな小旅行である。毎晩、僕は眠る。そして広やかな安らぎの湖を訪れ、その清らかさに触れるのである。

時々、湖畔に棲まうようなある人影を認めることがある。それは若々しい華奢な少年のシルエットであった。僕は濡れたままの手で目を擦った。彼の姿をはっきりさせたかったから。彼はいつも眩しい光に隠れていた。そして、いつも親しみを遺して何処かに消えてしまう。彼はあの世界に棲まう人。僕にはまだ行けぬ場所を歩いていった。

目覚めたあと、僕はいつも一掬の涙を浮かべていた。それは何処までも温かく、透き通っていたのだった。

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