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辛苦

季節が移ろい、臆病が段々と色づいてきた。安寧は翻って、不安の裏地をチラつかせる。僕も最近は、なんだか、涙脆くなったなあ。

僕の中では、むしろ夢の方が明瞭になってきた。しかし真夜中、すぐ眠りにつかれることも少なくなった。悶々とした不安を掻きむしった後、気づくと夢の中にいた。それは討伐に疲れ果てたふうでもあれば、それ自体に呑み込まれるといったふうでもあった。

街の夜景はいつも静かだった。幾つかの光がぼんやりとあるだけのそれを、僕はマンションの階段から見ていた。風が生ぬるいのが、何とも中途半端に思われた。冬に来た頃はもっと痛烈な心地に酔えたから、僕はこの季節の過ぎるのを切に願った。今はまだ行けない。ただ、こんな言葉が思い出されるだけで。

「一日の労苦はそのまま一日の収穫である」

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